ウツボカズラはコバエ対策に効果あり?袋を長持ちさせるコツも紹介

ウツボカズラは食虫植物ですが、その個性的な容姿から観葉植物としても人気があります。

しかし、ウツボカズラは植物なのにどうして虫を食べるのか、ヒョウタンのような可愛らしいツボの中はどうなっているのか不思議がいっぱいですね。

今回は、そんなウツボカズラの生態や虫を食べる理由、袋を長持ちさせる方法をご紹介します。

ウツボカズラはコバエ対策に効果あり?

ウツボカズラは、コバエ対策に役立つ食虫植物です。

ヒョウタンのような可愛らしいツボの中をのぞいてみると、想像しているよりも「コバエが入ってた!」ということが多いです。

ハエトリソウなど他にも食虫植物はありますが、ウツボカズラもコバエの捕獲率が高い食虫植物の1つです。

気になるコバエの捕獲方法と食べ方

ウツボカズラは、90種類以上が自生していて個体差も多く、ヒョウタンのような捕食袋も個性的です。

葉っぱの中央の葉脈が、葉っぱの先端からどんどん長く伸びていき、そこがやがて捕虫袋になるんです。

そして、コバエはその捕食袋に捕獲されます。

どうやって捕食されるか気になりますね。

捕食袋の蓋の中には蜜線があり、コバエはこれに引き寄せられます。

そのとき、捕食袋の蓋は開いており、引き寄せられたコバエはツルンと滑りやすくなっている入口から捕食袋の中に落ちてしまうのです。

捕食袋の中は、逆毛が生えていて一度入ると出られない構造になっています。

また、中は空っぽではなく消化液が入っておりコバエは落ちたら溺れてしまいます

ウツボカズラは、コバエが捕食袋に落ちてくると消化液で溶かして食べてしまうんです。

捕食袋は、胃袋のような役目があったのですね!

人にとってはコバエがいなくなり嬉しい!
ウツボカズラにとっては栄養補給ができて嬉しい!
と、いうことですね!

ウツボカズラがコバエなどの虫を食べる理由

ヒョウタンのような可愛らしい捕食袋が個性的で、観賞用に飾っておくのもおすすめのウツボカズラですが、なぜ虫を食べるのでしょうか?

植物は水と土で育つんじゃないの?という疑問がうかびますよね。

ウツボカズラはなぜ虫を食べるのか

もともとウツボカズラなどの食虫植物が生息している土は、酸性で土壌の栄養分が少ないという特徴があります。

痩せた土地で生き抜くため、虫を食べて栄養を蓄えるよう進化していったのです!

根っこから吸い上げられる栄養分が少ないため、虫を食べて栄養補給していたんですね。

ウツボカズラが食べる虫

ウツボカズラは、コバエ以外に何を食べて栄養補給しているのでしょう。

コバエやガなどの虫を食べるということはよく知られていますね。

しかし、栄養分が吸収できるなら本当は虫じゃないといけないこともないんです!

実は、大きな捕食袋を持っている種類のウツボカズラには小さなネズミが捕まることもあるそうです。

また、ウツボカズラの種類によっては、チーズで栄養補給するものもあります。

ウツボカズラのコバエを捕まえる袋を長持ちさせる方法

ウツボカズラの最大の魅力でもある捕食袋。

どうやって捕食袋ができるのか気になりますね!

また、捕食袋を枯らさずに長持ちさせるにはどうしたらいいでしょうか?

ウツボカズラの袋ができるまで

ウツボカズラは、葉の中央の葉脈が葉の先端から少しずつ伸びて成長していきます。

最初の頃は、赤っぽく少し尖りぎみでクルンとした葉のようですが、真ん中にはしっかりと穴が空いています。

途中からヒョウタンのような袋の形ができはじめてどんどん捕食袋の形に成長していきます。

このときは、まだ蓋も閉まっています。

ウツボカズラの袋を長持ちさせる方法

捕食袋は手入れをしてあげないと、すぐに枯れたり破れたりします。

手入れといっても簡単です。

捕食袋の中の水分を、1/3位の水分量にキープできるよう見てあげましょう。
捕食袋に入れる水分は水で問題ありませんが、規定よりも薄めた液体肥料がおすすめです!

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葉を触り過ぎない
葉脈の先端が捕食袋に成長する様子は興味深く、つい触ってしまいそうになりますが、触りすぎると捕食袋に成長しないことがあります。

葉や袋を乾燥させない
多湿を好むウツボカズラは、年間通して葉や捕食袋に霧吹きで水をかけて乾燥を防ぎましょう
土も、表面の土が乾いてから水をたっぷりやるようにします。
これは、アブラムシやカイガラムシがつきにくくなるメリットもあります。

枯れた袋は切っても大丈夫

大切に育てていても捕食袋が枯れることもあります。

鑑賞を無視すれば本当は切る必要もないのですが、枯れた部分が気になり切る場合は葉先から3cm位で切るといいです。

葉は光合成をするため、切らずに残してあげてください。

ウツボカズラの虫のやり過ぎに注意

ウツボカズラは虫を食べる植物ですが、虫を食べないと生きていけないわけではありません。

虫のやり過ぎに注意しよう

ウツボカズラをはじめ食虫植物は、虫を食べて窒素を吸収しています。

虫を与えると元気になると思われがちですが、実はそれほど消化能力の高い消化液ではないんです。

ですから、虫が捕食袋に入りすぎると消化が追い付かず、お腹いっぱい・食べすぎ状態になってしまうので注意しましょう。

ウツボカズラが虫を食べすぎるとどうなる?

ウツボカズラは、虫を食べすぎると枯れてしまいます。

栄養は取りすぎても枯れる原因になるので、無理に虫を捕食袋に入れずにウツボカズラが自然に食べるのを待ちましょう。

また、栄養が豊富にいきとどいていると、新しい捕虫袋をつけなくなってしまうこともあります。

ウツボカズラの飼育方法

ウツボカズラは、虫を食べなくてもちゃんと飼育すれば元気に育ちます。

ウツボカズラにとって最適な置き場所は季節によって変わります。

春から秋は日当たりの良い場所が適しています。

真夏になると、強い日差しには弱いので明るい日陰に移動させてあげましょう。

ウツボカズラは根が弱いです。

水苔を使用して水不足の予防を心掛けましょう。

そうすることによって、湿度の多い環境を保つことができ、生長も良くなります。

肥料は、ほとんどの場合必要がありません。

もし与えるのであれば、生育期間の4月から10月の間で、3カ月に1回程度で液体肥料を与えると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

コバエ対策で育てながら、その葉や捕食袋1つ1つの個性を楽しんでみてはいかがでしょうか。

日本の環境に強い品種も多数あるので、何種類か育ててカフェのようなおしゃれなインテリア空間を演出するのもいいかもしれませんね。