
クロトンは鮮やかな色を持つカラーリーフが魅力の観葉植物です。
また種類も多様にあり、部屋の雰囲気を明るくしてくれることは間違いがない植物でしょう。
熱帯の地域で自生していることから、葉の鮮やかさや艶やかさはトロピカルな雰囲気を作ります。
クロトンの基本情報
学名 | Codiaeum variegatum |
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英名 | Croton |
その他別名 | 変葉木(ヘンヨウボク)、クロトンノキ |
科名 | トウダイグサ科 |
属名 | クロトンノキ |
原産地 | ジャワ島、マレーシア、オーストラリア |
クロトンの特徴
クロトンはインドネシアやオーストラリアを中心に自生している、南国の植物です。
クロトンと言っても、名前が変葉木ということから、さまざまな種類があり、現在の園芸品種だけでも100種類を超えています。
葉の形状、厚み、色と葉の種類が観葉植物の中ではとても多いです。
また栽培管理も、基本的には簡単で小さいものから大きものもあり、初心者には非常に扱いやすく、種類も豊富なので自分にあったものが選べられるでしょう。
クロトンの種類
クロトンの魅力は葉の鮮やかさです。葉の色が変われば形が全く違う品種もたくさんいます。
今回はクロトンの代表的な品種について紹介します。
クロトン・アケボノ
クロトンの代表的な品種であり、戦前に日本で開発されたものです。葉は広葉で新葉は黄緑で、古くなると緑、黄、赤色に変色するのが特徴的です。
クロトン・オウゴンリュウセイ
細葉で緑色の葉に黄色の斑点が無数に無数に広がっているのが特徴です。
クロトン・オウハンヨウ
オウハンヨウもオウゴンリュウセイと同じように、緑色の葉に黄色の斑点がついていますが、葉が面長に広いことが特徴です。
クロトン・エクセレント
葉が鉾先のような形をしていて、緑、黄・赤色と鮮やかな色を持っているのが特徴です。
クロトン・キンセンコウ
細葉で緑色の葉に黄色の斑点が無数に無数に広がっていますが、葉の一つ一つが螺旋状に巻いていることが特徴です。
クロトンの栽培・育て方
クロトンは葉が多彩で鮮やかさと艶さ魅力の葉です。
しかし、栽培管理が間違っていたり、悪かったりすると、そのクロトンの魅力の葉が薄くなる場合や、葉が落ちてしまうなどあります。
そのような健康状態にならないように今回管理の仕方について解説します。
クロトンの育て方情報
分類・形態 | 小高木・高木/観葉植物/カラーリーフ |
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草丈・樹高 | 10㎝〜2m |
開花の時期 | 7月〜8月 |
花色 | 白 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 常緑低木であるが、カラーリーフとしても植栽 |
栽培難易度 | やや簡単 |
栽培スケジュール
植え付け | 5月中旬〜8月 |
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植え替え | 5月中旬〜8月 |
剪定 | 5月〜9月 |
肥料 | 5月〜10月 |
開花 | 7月〜8月 |
栽培に必要な準備・環境
日当たり・置き場所
クロトンの栽培で一番重要となるのが、日当たりです。
クロトンは光を浴びることで、葉の色の濃さや、鮮やかさ、艶などがよくなるのです。
また耐陰性がないので日当たりの確保は確実にしてください。
直射日光が当たるよう窓辺に置くとよいですが、葉焼けする場合は遮光率をあげて調整をするとよいです。
日差しが強くない日でしたら、外で日光浴させるのもよいでしょう。
また耐寒性もないので、冬場は日当たりよく暖かい場所で管理してください。
水やり
季節によって頻度は変わり、春や秋は土の表面が乾いた際に水を与え、夏場はできるだけ土が乾かないように水を与えるとよいです。
また冬場は鉢全体が乾いた際に与え、鉢を持って重さを確認するとわかりやすいでしょう。
用土
水はけのよい土を準備してください。赤玉土、ピートモス、堆肥で調節します。
クロトンを育てるときのポイント
植え付け・植え替え
植え付け、植え替えは5月中旬~8月の生長期の時期に行います。
小さいうちは1年に1回は根を見てあげ、一、二回り大きい鉢へ植え替えを行ってください。
低木なので2mほどまで大きくなりますが、大きい鉢で植えている場合は剪定で調節しつつ、2年に1回ほど植え替えを行うとよいです。
クロトンの植え替え手順とコツはこちらの記事で詳しくご説明していますのでぜひご覧ください。
剪定・切り戻し・収穫
剪定は5月~8月の時期に行い、伸び過ぎた枝や茎を切り取るだけにしましょう。
樹形が乱れていたり、風通しが悪い場合のみ行うだけでよいので、強くは剪定しなくて問題ありません。
増やし方
クロトンは挿し木で増えるので、剪定を行った際に、切り落とした枝を使うとよいです。
切り落としたものを15㎝程度にし、ついている葉を1/2程度に仕立てます。
その後は水はけのよい土に挿し、日がよく当たる日陰で管理します。1ヶ月ほどすると根がつくので、徐々に光に慣らしてあげ管理しましょう。
気を付けるべき病気・害虫
病気
特になし
害虫
ハダニ
葉に白い斑点ができている場合は、ハダニがついている可能性が高いです。農薬で一度に駆除する必要があります。放置していると最悪の場合枯死する原因になります。
アブラムシ
風通しが悪い環境下や肥料の与え過ぎによって発生しやすく、葉や蕾を吸汁して植物を弱らせます。
カイガラムシ
一度出てしまうと厄介な害虫で、ピンセットやハサミを使って丁寧に除去する必要があります。
殺虫剤・殺菌剤
市販で売っているダニ用のスプレーでもよいが、葉水を行うとよい。
また屋外で日光浴させる際は、エアコンの室外機の近くや西日での管理をさけること。
みんなのクロトン フォト

クロトン
冬の季節になると寒さで元気がなくならないよう気温の保ち方に気を付けています。通気性にも気を遣っており、害虫が発生しないようこまめに霧吹きで葉水をかけるようにしています。
みんなのフォト

クロトン
冬の季節になると寒さで元気がなくならないよう気温の保ち方に気を付けています。通気性にも気を遣っており、害虫が発生しないようこまめに霧吹きで葉水をかけるようにしています。