グレコマは大変生命力の強い植物です。
つる状のわき芽を伸ばして、どんどん広がっていきます。
増えすぎて困るともいわれますが、その特性を生かして、上手に植え替えをしながら増やしてみるのも良いですね。
庭のグランドカバーにしたり、寄せ植えのアクセントにして楽しむことができます。
なぜグレコマに植え替えが必要なのか
グレコマはそのままにしておくと、生育が悪くなり次第に枯れてきます。
元気な状態を維持するためには、数年に一度植え直す必要があるということです。
我が家では、庭の地面を覆うグランドカバーとして活躍しています。
おそらく根が窮屈になってきているようで、葉が茶色くなってきていますね。
切り戻しをして、風通しを良くしてあげることにしました。
また寄せ植えのアクセントなど、使いたい時にすぐ使えるよう、育苗ポットに移植して増やしています。
その苗がしっかりとしてきましたので、鉢に植え替えることにしました。
グレコマの植え替えに適した季節はいつ
グレコマは真夏と真冬を除いて、だいたいどの季節に植え替えをしても良いということです。
水分を好みますので、乾燥しないよう水をたっぷり与えることが大事です。
株分けしたものを、そのまま植え付けることもできますが、育苗ポットで根を張らせてからの植えつけがおすすめです。
グレコマの植え替えで用意したグッズ
今回グレコマの植え替えで用意したグッズを紹介します。
育苗ポット
苗を育てる容器です。
ポリポットとも呼ばれます。
サイズは直径9cm、12cm、15cmなどがあり、今回は一般的な大きさ12cmを使いました。
鉢
今回使った鉢は、陶器製の鉢です。
表面に塗装がされているので、排水性や通気性が悪くなるデメリットがありますが、おしゃれでデザイン性が高いメリットがあります。
鉢の素材としては他に、素焼き鉢、プラスティック鉢、木製鉢などがあります。
鉢底ネット
鉢やプランターの底穴に敷いて使います。
土の流出を防いだり、虫の侵入を防ぎます。
真砂土
花崗岩が風化したもので、砂状になった土のことです。
安価で購入することができます。
栄養分がほとんどないため、他の用土と混ぜ合わせて使います。
赤玉土
赤玉土は、粒が大きいほど、水はけが良くなるということです。
真砂土に混ぜて使うことで、隙間ができ、通気性と排水性が良くなります。
こちらも栄養分が含まれていないということで、他の用土と混ぜ合わせて使います。
バーク堆肥
腐葉土のような堆肥の一種です。
樹皮を分解して発酵させたもので、安価で手に入ることも魅力です。
化成肥料
窒素、リン酸、カリウムの成分が配合された化成肥料を使用しました。
針金
曲げやすくて、細すぎない太さの針金がおすすめです。
その他、スコップやじょうろ、ハサミを使用しました。
グレコマの植え替え手順
グレコマの植え替え手順をご紹介します。
①土づくりをしましょう
真砂土、赤玉土、バークたい肥を4:3:3を目安にして、混ぜ合わせました。化成肥料も加えます。
大きい鉢の場合や、たくさん土が必要な場合はこのように配合して使っています。
今回、小さい鉢ですので土の量も少量になるということです。
この場合、花と野菜の土といった培養土を使うのもおすすめです。
無駄にならず、堆肥などの栄養分も含まれていて便利です。
②鉢底にネットを敷きます
この鉢のように鉢底穴が大きい場合、ネットを敷くことで土の流出や虫の侵入を防ぐことができます。
③育苗ポットから取り出します
根が張ってとても元気なグレコマですね。
④植え付けます
グレコマを植え付けたい場所に置き、土を入れます。
株元を軽く押さえて安定させました。
これで植え付けは完了です。
この後に、少しでも根つきが早くなるよう、ワイヤーで根を固定する方法を紹介します。
⑤つるを固定するためのワイヤーを作ります
つる状のわき芽をよく見ると、根が出ています。
その部分をワイヤーで固定することにしました。
広がり方をイメージして、つるを好きな方向へ誘引することができるということです。
ではワイヤーを10cmほどの長さに切りましょう。
写真のようにワイヤーをねじります。
上部の丸い部分は、ワイヤーを取り除く時に見つけやすくするためのものです。
⑥つる状のわき芽を固定します
根が出始めている部分が土につくように、ワイヤーで固定します。
根がつきましたら、ワイヤーを取り除くと良いですね。
グレコマの増やし方
今回植え付けをしましたグレコマは、母が育苗ポットに入れて増やしたものです。
地植えにしているグレコマは、増えて茂りすぎると枯れてしまうということです。
定期的にチェックして切り戻しすることで、風通しを良くすることが大事になります。
花壇からはみ出ているものや、葉が茶色になってきているものはカットしたり、引き抜きます。
伸びたつるをよく見ると、節から根が出ているものがあります。
その根の部分を土ごと持ち上げて、つるをカットし育苗ポットに植え付けることにしました。
根付くまでは特に乾燥しないように、たっぷりと水をあげることがコツということです。
根がつきやすいように、先程のワイヤーを使って、根を押さえても良いですね。
グレコマの植え替えができました!
グレコマの植え替えが完了しました。
しばらくは日陰に置いて、たっぷりと水をやりたいと思います。
乾燥から守り、早めに根を張らせることがコツです。
一旦、育苗ポットで管理し、根をしっかり張らせておくことが安心だと感じました。
グレコマは斑入りの可愛い葉が特徴ですね。
長い間育てていく中で、斑の入らない緑色だけの葉が出ることがありました。
調べてみると、先祖返りという現象だということです。
その場合、早めにつるの根元からカットすることにしています。
今では庭を美しく覆っているグレコマですが、もともとは1つのポット苗から始まりました。
オープンガーデンという庭を開放するイベントの際に、とあるお家で頂いたものです。
ぜひ沢山増やして、グレコマを楽しんでくださいね。