ロベリアの育て方のコツと種まきの季節|寄せ植え向きの品種や花言葉は?

ロベリアは花は小さく、花の形が上唇は2裂で下唇3裂に分かれており蝶の様な形をしています。

その小さい花がひとつの株にたくさん咲き遠くから見るととても色鮮やかで美しい花です。
花の形より瑠璃溝隠(ルリミゾカクシ)や瑠璃蝶草(ルリチョウソウ)とも呼ばれます。

追肥や切り戻しをすれば花を長く楽しめることから花壇などにもよく植えられています。
そんなロベリアの花言葉から育て方までを紹介します。

ロベリアの基本情報

学名Lobelia erinus
英名Lobelia erinus
その他別名瑠璃溝隠・瑠璃蝶草
科名キキョウ科
属名ロベリア属
原産地南アフリカ

ロベリアの特徴

ロベリアは南アフリカ原産の草花で、暑さ寒さにあまり強くはありませんが、春まきと秋まきがあり一年草として扱われることが多いです。

ロベリアの花の由来は植物学者マティアス・デ・ロベルよりつけられたと言われています。
また日本ではロベリアは瑠璃溝隠と呼ばれ、その由来は瑠璃色の花が溝を隠すほどに咲き誇る様子からつけられたと言われています。

またロベリアの花言葉の悪意という言葉は、ロベリアの根にアルカロイド系の毒があり、食べることで命にもかかわるということからつけれたと言われています。

ロベリアの種類

ロベリアは種類が豊富であり、それによって花の形も様々なものがありますが、どれも特徴的で美しい花です。
また茎が縦に伸びるタイプと這いながら伸びるタイプがあります。

ロベリア・エリヌス

瑠璃溝隠、瑠璃蝶草とも呼ばれる青紫色の花が特徴の南アフリカ原産である一年草です。
一般的に市場に出回っているロベリアはこの品種が多く親しまれています。

ロベリア・リチャードソニー

南アフリカ原産の茎が立上らず横に這って伸びる宿根草です。
淡い青紫色の小さな花がたくさん咲き、耐寒性にも強いで寄せ植えやハンギングバスケットに向いてます。

ロベリア・アズーロ・コンパクト

耐暑性に強い一年草の花です。
花の色がスカイブルーなど優しい色合いが特徴で、小さい花が丸く咲き広がります。

ロベリア・アナベル

南アフリカ原産の多年草で、一年草の美しい花の色と多年草の強さをもつ新しい品種です。
背が低く横に這うように育つのでハンギングバスケットや寄せ植えなどに向いています。

ロベリア・カーディナルス‘クイーン・ビクトリア

北アメリカ中東部のカナダ南部からテキサスにかけて分布する宿年草です。
赤みを帯びた茎と葉に、花穂が30㎝ほどの高さに色が緋紅の美しい花です。

ロベリアの栽培・育て方

ロベリアは耐暑性も耐寒性もあまり強くはありませんが、上手に育てていくと夏越しができ秋に植え替えることで春ごろから花を楽しむことができます。

花を沢山咲かせるために日当たりや肥料などが必要となります。

ロベリアの育て方情報

分類・形態草花・多年草・一年草
草丈・樹高5~200㎝
開花の時期3月下旬~11月上旬
花色白・赤・ピンク・青・紫・複色
耐寒性強い※品種によって弱い
耐暑性強い※品種によって弱い
特性・用途常緑性
栽培難易度やややさしい

栽培スケジュール

植え付け3月~4月
植え替え3月~4月・10月~11月
剪定6月~7月
肥料4月~6月
開花4月~6月・7月~9月(宿年草)
収穫4月~6月

栽培に必要な準備・環境

日当たり・置き場所

日当たりのいい場所を好みますが、夏の西日など強すぎる日差しは嫌うので、半日日陰になり風通しのいい場所へ置きましょう。

水やり

多湿を嫌い根腐れの原因にもなりますので、水やりは土の表面が乾いてからたっぷりあげましょう。
ただ水切れすると株が元気がなくなるので土が乾いた時点で早めにお水をあげましょう。

肥料

花を多く咲かせるため肥料も必要になります。
開花時期に月に2、3回ほど薄めた液肥を追肥しましょう。
またロベリアを夏越しさせる場合は、真夏の肥料は控えてください。

用土

水はけのよい土を好みます。
市販の草花用の培養土か、赤玉土7・腐葉土3の割合の土をまぜ、そこに緩効性化成肥料も合せて混ぜ込んで使いましょう。

ロベリアを育てるときのポイント

選び方

元気な株をえら得ぶために3月頃に出回るものを選び早めに植え付けましょう。
株元が群れて葉が変色していたり虫がついていないものを選びましょう。

種まき

種まきは9月中旬から10月頃で気温が15~20℃くらいの環境の時が発芽しやすいでしょう。
平鉢に土を入れたら、種をばらまき覆土は行わずにそのまま鉢ごろ水を張った桶などに入れて腰水にて水を土に吸収させます。
日当たりのいい場所におき、芽が込み合ってきたら間引きをおこないましょう。

本葉が3~4枚になったら小さな鉢へ植え替えします。

植え付け

土が蒸れないように、株と株の間は15~20㎝程度あけて植えましょう。
植え付け直後は日光がよくあたる場所においてください。

剪定

高温多湿に弱く梅雨明けに枯れることが多いので、梅雨前に草丈3分の1から2分の1ほどを切り戻しましょう。
切り戻すことでうまく夏越しができ秋にもう一度咲きます。

増やし方

春または秋に株分けやさし芽で増やすことができます。
植え替えの際に、地下の下部を手で割れるほどの大きさに分割し、植え付けましょう。
また花が終わると種ができるのでその種を収穫して種まきをすることで増やすこともできます。

気を付けるべき病気・害虫

アブラムシ

茎や葉、新芽に付きやすいので適時観察し見つけ次第早めに薬剤で除去しましょう。

殺虫剤・殺菌剤

オルトランの粒剤が効果的です。