《この記事からわかること》
- ローズゼラニウムの剪定方法がわかる
- ローズゼラニウムの挿し木の仕方がわかる
- ローズゼラニウムの食用の仕方がわかる
初夏に爽やかな芳香を匂わせるローズゼラニウム。
コンパニオンプランツとしても優秀ですが、今回はローズゼラニウムの剪定の仕方や、挿し木の方法などの手入れの仕方を解説します。
ローズゼラニウムとは?優秀すぎるハーブの魅力が爆発
蚊除け草としても知られるローズゼラニウムですが、葉を揺すると独特の爽やかな芳香があり、初夏のハーブガーデンでも人気のあるハーブです。
それだけではなく、ローズゼラニウムは花も食べられるので、製菓材料としても使える、優秀な嗜好品原料です。
ローズゼラニウムの剪定方法
鉢物の場合は、基本、草の勢いがなく葉っぱが細かくなってしまい、脇芽掻きしても大きくならない時は剪定した方がよいです。
まず、新しい茎が育ってきた場所を確認します。
脇目を生やして、こんもり作りたい場合は新しい茎を幾分残して剪定します。
ローズゼラニウムは多年草なので、多少間違えて切っても枯れることはありませんが、新葉を効率よく残し、古葉、枯花を優先的に剪定します。
内側に密生する新葉は、日光があたらないので大きくは成長しません。
鉢植えでは虫害や通気性を考慮して、古い枝も根元から切って、整理していくと、過剰な蒸れを防ぐことが出来ます。
ローズゼラニウムの剪定目安
症状別剪定の目安
症状 | 主な原因 | 対処法 |
---|---|---|
水やりしても水揚げが悪い(先端が萎れる) | 根が巻いている | 鉢を一回り大きいものに植え替える |
下葉の先端が黄色くなる | 日が当たらない、水分不足 | 下葉をかく、水やりし、根元からかける。 |
下葉が枯れる、変色する | 湿気による菌の発生 | 風通しをよくするため葉を間引く |
大きくならない、葉が細かい | 肥料不足 | 化成肥料、又は液肥をあたえる |
ボウボウで花が咲かない | 過繁茂 | 肥料を控える |
なんか採りたい | 本音 | 剪定ハサミを滅菌する |
ポイントをおさらい
剪定するポイント
風通しがよくなるように、枝を選んで落としていきます。
特に下葉は、脇芽も多く、すぐに込み入りやすいので、スッキリ剪定してしまいます。
いつがいいか?
なるべく天候がいい日の午前中がおすすめです。
気温や天候が安定している方が、切り口もきれいに乾き、病害虫の被害を受けにくくなります
切ったローズゼラニウムを食用にする
ドライハーブにする以外に何か用途はないものかと思っていたところ、近所のババアが通りかかったので、先程のローズゼラニウムを見せて話を聞いてみることに。
「ババアこれ何に使えばいいっぺかね?」
「うーん、蜂蜜に漬ける、、なんだべなハーブシロップ?、、、洒落れた言いかた、、エディブルハニーティンクスチャー」
ババアその言い方どこで覚えたっぺ、
取り敢えず婆のレシピをのせておくので、興味のある人は作ってみるっぺ。
【材料】
- ローズゼラニウム・・・4~5枝
- 蜂蜜・・・150ml
- 密閉容器・・・200ml以上1個
【作り方】
- 朝に採ったローズゼラニウムを洗って、ざるに広げ水気を飛ばす。(水分があるとカビで腐る為)
- 容器を煮沸する(これもやらないと白い物体が浮いてくる)
- ゼラニウムを蜂蜜に漬け込む
- 3日~1週間くらいで香りが移ったら枝を取り除く。
【その他、ローズゼラニウムの用途一例】
- 琥珀糖
- ボタニカルキャンドル
- ティーシュガー
- ルームフレグランス
- 製菓材料、トッピング(食用花)
- ハーブ石鹸
- ハーブティー
- ポプリ
- 蜂蜜漬け
- 腐葉土
植え替えや剪定後の管理
直射日光がきつい高温期は、直射日光に当てず、数日してから光に馴らしていくと、萎れたり葉やけしません。
水やりも高温の日中は避け朝夕に済ませます。
これらは常時必要で、夏場は特に管理しましょう。
挿し木を水耕栽培にする場合は、根が出始めたら移植します。
根が小さいと発根せずに腐りますので、夏場の高温時期は特に注意が必要です。
挿し木にして増やす方法
- 若い枝(5cm~)を斜めにカットします。(又は古い茎ごとでもよい)
- 切り口に発根剤をつけて専用培養土に指します(画像は、腐葉土+ココピート、バーク)。
- 発根したらポットに移して大きくします。
夏場は勢いも旺盛なので、そのままじかに差しても活着します。
春秋は少し根を出してから植えれば、これも大丈夫です。
水やりは乾いてきたり萎れたりしたら噴霧器などで散水します。(底面給水でもよいです)
挿し木の管理
挿し木をポットで成長させたら、根が巻いてしまう前に、大きな鉢やプランターに移し変えます。
水を多く吸収するので、ペットボトルの底にピンで穴を空け、鉢に差しておけば、随時給水させていくことで手間を省くことも出来ます。
ペットボトルの中身は液肥を薄めていれておくのもよいです。
Youtubeなどで、自家製有機肥料の液肥を作り、直接植物に差していました。
小さなペットボトルだと目詰まりしやすいので、堆肥、液肥として別に作った方が良さそうです。
まとめ
ローズゼラニウムは、とても丈夫なハーブです。
通年常緑の多年草で、香りを存分に楽しめると共に、蚊やボーフラが寄ってこないと言われる便利なハーブです。
捨てるほど増えますので、様々な加工品を作ったり、寄せ植えのコンパニオンプランツとして植えてみたり、色々楽しんでみてくださいね(^^)