ハオルチアの大株を植え替えました。
おととし植え替え、昨年どんどん子株を出して大きくなったハオルチアです。
どこまで大きくなるか試してみたくなったので、株分けをせず、よりハオルチアに適した鉢に植え替えることにしました。
植え替えの手順とともに、ハオルチアの植え替えに適した鉢や土もご紹介したいと思います。
ハオルチアとは?ハオルチアの魅力
光を受けてキラキラ輝く葉が美しいハオルチア。
透明な部分のことを窓といい、すりガラスのように透き通っています。
葉に比べて花は地味ですが、春になるとスーッと伸びた茎から小さな花を咲かせますよ。
※軟葉系のハオルチアについての解説です。
ハオルチアの基本情報
学名 | Haworthia |
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英名 | Haworthia |
科名 | ツルボラン科 |
属名 | ハオルチア属 |
原産地 | 南アフリカ共和国南部 |
ハオルチアの植え替えが必要な理由は?
ハオルチアは鉢が窮屈になったり、株分けをしたくなったりしたタイミングで植え替えましょう。
植物園で50cmを超えそうなハオルチアの群生を見て、自宅でもどこまで大きくできるか挑戦してみたくなりました。
なので、今回は子株を分けずそのまま植え替えることにします。
今の鉢は土中で真っ直ぐに根を伸ばすハオルチアにとっては、成長しづらい鉢です。
もう少し高さのある鉢に植え替えて、さらに大きな株を目指します。
ハオルチアの植え替えに適した季節
ハオルチアは春と秋が植え替えのタイミングです。
春は日差しが暖かくなった3月ごろからシーズンに入り、6月ごろまでに終わらせます。
秋に植え替える場合は9月の終わりから11月の中旬まで。
冬は生育が緩慢になりますので、気温が下がる前に植え替えましょう。
ハオルチアの植え替えで今回用意したグッズを紹介
【今回用意したグッズ】
- ハオルチア
- 鉢
- 鉢底石
- 水はけがよく、硬い土
- 緩効性肥料
- 土入れ
- 軍手
- 割り箸
今回は3.5号→5号鉢に植え替えます。
ハオルチアは直根といって、地中深くまで太い根を伸ばします。
そのため、鉢の高さが鉢の口径よりも長い深鉢タイプがおすすめ。
我が家では「鉢類総アースカラー化計画」(高級鉢を除く)を進行中のため、白いプラ鉢にコッパー風ペイントを施したものを使います。
鉢穴がスリット状なので鉢底ネットを使いませんでしたが、鉢穴が大きければ鉢底ネットを使ってください。
2年で大きく生長したということは、土が合っていたのだと思いますので、前回と同じような性質の乾きやすく硬い土を用意しました。
多湿を嫌うハオルチアに対して土が多く入る深鉢を使うので、通気性の確保は最重要課題。
生長するスペースを確保しつつも、排水性を高めるために鉢底石を多めに入れました。
ハオルチアはあまり肥料を必要としませんが、私はときどき薄めた液体肥料をあげています。
さらに大株にするため、鉢底に緩効性肥料を入れることにしました。
ハオルチアはある程度、栽培環境に合わせてくれる植物だと思います。
日当たりや肥料なども最初は指南書の通りに育てていましたが、少しずつアレンジを加えてもちゃんとついてきてくれますので、とても愛着が湧きますよ。
※あくまでも「ある程度」だということをお忘れなく!
ハオルチアの植え替え手順
【事前準備】
- 植え替え3〜5日前から水をきる
- 花があれば花芽を切る
水を切るのは、乾燥していたほうが根にダメージを与えにくいため。
今回は雨の都合で水を切る期間が短く、少し乾燥が足りない状態での植え替えになりました。
ただ、今の土は本当に良く乾く土で、株の調子も悪くなさそうですので問題ないと思われます。
花芽を切るのは、植え替え後の体力温存のためです。
今回は花芽が出ていましたので、本体を傷つけない位置で短く切りました。
花芽はそのうち乾燥して、手で簡単に取れるようになります。
【植え替え手順】
- ハオルチアを鉢から出して、根を確認する
- 枯れた根や葉を整理する
- 鉢底石の上に少し土を入れ、規定量の緩効性肥料を入れる
- ハオルチアを鉢の3センチほど下で植え込めるよう、土を足す
- ハオルチアを植え込み、周りに土を入れ込む
- 割り箸でつついて安定させる
1.ハオルチアを鉢から出して、根を確認する
予想ほど根は回っていませんでした。
しかし、予想以上に根の状態は良かったです。
実はこのハオルチア、購入してきた直後の植え替えでは、ほとんど根がありませんでした。
こんなに生長してくれたのかと嬉しくなりました!
2.枯れた根や葉を整理する
根は整理する必要がなかったので、ジュクジュクしていたり、枯れたりした下葉を優しく手で外します。
ピンセットがあるとやりやすいかも。
3.鉢底石の上に少し土を入れ、規定量の緩効性肥料を入れる
肥料は規定量か、使い慣れなくて不安な場合は規定以下で試してください。
この肥料の規定量は5号鉢で2gです。
鉢底石→土→肥料の順に入れます。
浅い鉢の場合は肥料が直接根に触れないよう、植え込み前に土を足すのを忘れないでください。
4.ハオルチアを鉢の3センチほど下で植え込めるよう、土を足す
ある程度土を入れたらハオルチアを片手で持ち、高さを見ながら土を足していきます。
5.ハオルチアを植え込み、周りに土を入れ込む
途中で土が足りなくなったので、植え替え前の土をふるいにかけ、根などを取り除いて再利用しました。
古い土を再生処理せず使いまわすのはあまりお勧めしませんが、今回は少量だったので応急処置です。
6.割り箸でつついて安定させる
ハオルチアの周囲を割り箸で押さえて、株を安定させたら終了です。
ハオルチアの植え替え完了!管理について
水やりは数日様子を見て開始する予定です。
今回は乾燥が甘いので、まずはしっかり土を乾かします。
初回は鉢底から出る茶色い水を押し流すよう、しっかりと水をあげましょう。
土の量が増えたぶん、水やりは以前より間隔があく可能性があるので、株が落ち着くまでは控え目で様子を見たいと思います。
ハオルチアは強い日差しを嫌うので、最初は遮光ネットを使っていたのですが、春から徐々に慣らしていけば夏場でもある程度耐えることに気が付きました。
スパルタな栽培者に対しても、葉先を少し枯らす程度の抗議でけろりとしています。
土の乾燥サイクルを早くしたいので、天気に合わせて木陰や日なたに移動させてみて、最適な置き場所を見つけたいと思います。