ハオルチアは南アフリカのケープ地方が原産の多肉植物です。よく知られているハオルチアは、ぷくぷくとして透き通ったゼリーのような見た目が特徴です。ロゼッタ状に葉をひろげ、真ん中から長い茎を伸ばし花を咲かせます。透き通ったものや、突起を持ったものやアロエのように尖ったものなど様々です。
今回は、そんなハオルチアの育て方や種類について解説します。是非、お気に入りを見つけて育ててみてください!
ハオルチアの基本情報
学名 | Haworthia |
---|---|
英名 | Haworthia |
その他別名 | クリスタルプラント |
科名 | ススキノ科 |
属名 | ハオルチア属 |
原産地 | 南アフリカ |
ハオルチアの特徴
ハオルチアという名前は19世紀のイギリス人植物学者、エイドリアン・ハーディ・ハワース(Adrian Hardy Haworth)から付けられました。1809年頃に発見されたと言われています。
岩場の中でキラキラと輝く姿はまるで宝石のようです。その姿から、花言葉は「小さな愛」とつけられています。
日本で売られているものは、鉢に入れられ葉全体が土の外に出ています。実はこれは観賞用のためにこのようにしていますが、自生地では葉の半分ほどが土の中に埋まっています。そして、地面に出ている葉の透明な部分から光を吸収して生きているのです。この透明な部分を、「窓」と呼びます。
ハオルチアには大きく分けて、窓を持つ葉が柔らかいもの「軟葉(なんよう)」のものと、窓がなく透き通っていない硬い葉をもつ「硬葉(こうよう)」の2種類があります。
いくつかの種類のハオルチアを寄せ植えにすると、素敵に仕上がります。キラキラ光る軟葉系のハオルチア・オブツーサや尖った硬葉系の十二の巻などを組み合わせて、高低差を出すとバランスよく仕上がります。寄せ植えにする場合は、まずどれを主役にするかを決めてから周りを埋めていくとバランス良く仕上がります。
ハオルチアの種類
それでは、ハオルチアのいくつかの品種をご紹介します。
軟葉系
軟葉系は、葉っぱに光を取り込むための白色に透けた部分があり、多肉質で太く短い葉っぱとなっています。
ハオルチア・オブツーサ
ハオルチアの代表といえば、オブツーサです。丸くぷくぷくした透き通った葉がぎゅうぎゅうと生えている姿が特徴です。濃い緑、ライムグリーン、紫がかった緑のものなどオブツーサの中にもいくつかの種類があります。
ハオルチア・トランシエンス
透き通った葉に筋が入っています。黄色からオレンジ色に色づくこともあります。
硬葉系
硬葉系は、シャープなフォルムの硬い葉で、葉先は尖って放射状に広がり幾何学的に整った葉となっています。
ハオルチア・アテヌアータ(十二の巻)
細長く尖った葉に、縞々が入った品種です。硬葉系のハオルチアの代表種です。
ハオルチア・万象
棒状の葉が上に向かって生え、そして上を横にスライス切りしてしまったような形です。上から見ると炭が土から顔をだしているようにも見えます。
ハオルチア・玉泉
平たい葉が扇状に広がり、その上を切ったような形です。
ハオルチアの栽培・育て方
ハオルチアを育てる上でのポイントは、水やりと日当たりです。ハオルチアの自生地は岩場や砂利のような場所です。岩場の影に隠れて生きているため、強い光を好みません。夏の強い直射日光と冬の霜には気を付けましょう。
ハオルチアの育て方情報
分類・形態 | 多肉植物・観葉植物・多年草 |
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草丈・樹高 | 2~30cm |
開花の時期 | 2月~6月(種類による) |
花色 | 白、ピンク |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 常緑性、初心者でも育てやすい、カラーリーフ |
栽培難易度 | 普通 |
栽培スケジュール
植え付け | 3月~5月、9月~10月 |
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植え替え | 3月~5月、9月~10月 |
剪定 | なし |
肥料 | 3月~5月、9月~10月 |
開花 | 2月~6月 |
収穫 | 6月~9月 |
栽培に必要な準備・環境
それでは、ハオルチアを育てるために必要な物と適切な環境をお話します。
必要な物
- 鉢
- 底石(軽石など)
- 多肉植物用の土
- 割りばし
日当たり・置き場所
明るい日陰か、半日は日陰になる場所に置いてください。直射日光はあてないようにしましょう。屋内の明るい場所がベストです。
水やり
土の表面が乾いたら、2・3日してから鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりをしてください。週に1回くらいが目安です。過度な水やりは、根腐れを起こす原因となるため、気を付けましょう。
肥料
ハオルチアには肥料はほとんど必要ありません。与えるのであれば、薄めた液体肥料を春と秋に1回与えれば十分です。
用土
ハオルチアは水はけのよい土を好みます。サボテン用や多肉植物用の土を使ってください。自分で配合する際は、小粒の赤玉、鹿沼土、小粒の軽石を同じ分量で混ぜるとよいでしょう。
温度
15度~35度前後がハオルチアを育てるのに適した気温です。5度以下になるような冬場は霜で凍らないように注意してください。
ハオルチアを育てるときのポイント
次にハオルチアを育てる時のポイントをお話しします。
選び方
軟葉系、硬葉系のどちらも、葉にハリとツヤがあるか確認しましょう。シワシワになっている、茶色く乾燥している部分があるものは避けたほうがよいでしょう。
種まき
ハオルチアの種は、予め1週間ほど冷蔵庫に入れておきます。発芽に適した温度は15度以上です。真夏や真冬の種まきは避けましょう。
種まきの手順
- 玉土の小粒かバーミキュライトをプラスチック鉢に入れます。
- 種を用土の上に撒きます。土は被せないでください。
- 鉢が入るおおきさの容器に水を入れて、その中にプラスチック鉢を入れます。腰水状態にして下から水を吸わせます。上からは水やりをしないでください。用土は常に湿った状態にしましょう。
- 明るい日陰で管理します。約1~3週間で発芽します。
- 半年から1年後、株が十分に安定したら植え付けをしましょう。
- 植え付けの際は細い根を傷めないように気を付けてください。
植え付け・植え替え
ハオルチアは生育がゆっくりなために、3年に1度の植え替えで十分です。
植え替え手順
- 古い鉢を逆さにしてハオルチアを出します。
- 根を傷つけないようにやさしく揉みながら古い土を落とします。
- ひとまわり大きな鉢の底に軽石をしきます。
- 用土を1/3ほど入れたら、ハオルチアを中心に入れ周りに土を入れます。
- 割りばしなどでザクザクと土を刺し、土を入れ込みます。
- 日陰で管理し、1週間ほどしたら水やりをしてください。
ふやし方(株分け ・挿し木・葉挿し等)/ 収穫
葉挿し、株分けで増やすことができます。
株分け
株分けをする場合は、1週間以上水やりを止めてください。株の横から子株が出てくるので、根をつけたまま清潔なナイフで切ります。取った子株を土に埋めて1週間以上たってから水やりをしてください。
葉挿し
大き目のしっかりとした状態の良い葉を取ります。切り口を乾燥させるように、バーミキュライトの上に寝かせます。土に埋めたり水やりをする必要はありません。自然に発根してくるのを待ちます。大体1ヶ月~数ヶ月で根が出てくるので、発根したら根に土をかぶせてあげてください。
ハオルチアがぷっくりしない原因
- 水不足
- 根腐れによる水不足
- 冬の乾燥
- 強い日光によるダメージ
などが考えられます。
ぷっくりに直す裏ワザを紹介
水不足の時に有効な方法としては、ハルオチアの上にラップ(ラップをして輪ゴムなどで止める)やペットボトルをかぶせて、乾燥から守る対策もあります。
今回はペットボトルをかぶせてハルオチアをぷっくりに直す裏ワザをご紹介していきます。
家にあるもので簡単に乾燥対策ができますので、早速手順をみていきましょう。
用意するもの
- ペットボトル
- カッター
- ハサミ
- キリ
- フライパンとクッキングシート
ぷっくりに直す裏ワザの手順
まずは、ペットボトルを切って加工していきます。
ペットボトルを加工する際は手を切らないように、軍手などの手袋をして作業をすると安全です。
ハサミを入れやすくするために、カッターを使ってペットボトルに切り込みを入れておきます。
切り込みを入れた部分からハサミを入れ、ひと回りぐるりと切ってペットボトルを2つに切り落とします。
次は、ペットボトルのフチの部分をなめらかに加工していきます。
フライパンの中にクッキングシートを置いて加熱し、その上にペットボトルのフチを押し付けます。
こうすることでフチが熱で溶けてなめらかになるので、手を傷つける心配がなくなります。
このままだとペットボトルをかぶせたときに内部に湿気がたまってしまうので、空気穴をつくっておきましょう。
キリを使ってペットボトルの底に数カ所穴を開けておきます。
最後に、加工したペットボトルをハオルチアにかぶせたら完成です。
1ヶ月程度で効果がみられることが多いようです。
最近、葉が凹んできたと感じた時は、試してみるといいでしょう。
気を付けるべき病気・害虫
アブラムシやカイガラムシがつくことがあります。カイガラムシは植物の汁を吸って、株を弱らせます。早期発見、早期対処が大切です。見つけたら歯ブラシやティッシュで落とします。
殺虫剤・殺菌剤
歯ブラシやティッシュで取り切れない場合や、何度もぶり返してしまう時は、殺虫剤のスプレーを使い駆除しましょう。
みんなのハオルチア フォト
ハオルチア・オブツーサ
先端の透明感が神秘的で美しいのが特徴のハオルチアですが、水をあげすぎても根腐れを起こすし日に当てすぎても葉やけするし、初心者には管理が難しいです。とにかく風通しのいい所で管理し土が蒸れないように湿度管理には気をつけています。
ハオルチア・オブツーサ
購入して3~4年です。今年は小株がたくさんつきました。環境が合わないのか外に出すと調子が悪くなってしまうので、通年室内で育てています。
ハオルチア・オブツーサ
直射日光を当てると表面が褐色になることがあるので注意が必要です。根元から新芽が出てきたので、現在は新芽を土にさして殖やすことにも挑戦しています。
ハオルチア・オブツーサ
水をやりすぎないようにしている事と、日光に当たり過ぎないように主に反日陰で日当たりに気をつけています。
ハオルチア・オブツーサ
北側の窓辺に置いているのですが、元気に成長してモリモリになってしまいました。笑 そろそろ植え替えをしてあげないとなぁ。。。
ハオルチア・十二の巻
極小株が可愛くて購入しましたが、残念ながら根が充実していませんでした。 なので現在は水耕栽培で、様子を見ながら発根を促進しています。 メネデールやリキダスなどの活力剤を水に垂らし、最低でも週1度は水を買えるようにしています。
ハオルチア・オブツーサ
水をあげすぎないようにし、日当たりのいい日陰としてレースカーテンで隠すようにして窓辺に置いて育てています。最初は半分くらいのサイズだったのが2年程でここまで大きくなりました。季節になるとニョキニョキと細長い茎が伸びてきて花を咲かせてくれます。それを見るのも毎年の楽しみになっています。
ハオルチア・京の舞
購入した時は一株でしたがどんどん増えていき、植え替えた鉢もいっぱいになってきました。次は株分けをして複数の鉢で育てようと思っています。
みんなのフォト
ハオルチア・オブツーサ
先端の透明感が神秘的で美しいのが特徴のハオルチアですが、水をあげすぎても根腐れを起こすし日に当てすぎても葉やけするし、初心者には管理が難しいです。とにかく風通しのいい所で管理し土が蒸れないように湿度管理には気をつけています。
ハオルチア・オブツーサ
購入して3~4年です。今年は小株がたくさんつきました。環境が合わないのか外に出すと調子が悪くなってしまうので、通年室内で育てています。
ハオルチア・オブツーサ
直射日光を当てると表面が褐色になることがあるので注意が必要です。根元から新芽が出てきたので、現在は新芽を土にさして殖やすことにも挑戦しています。
ハオルチア・オブツーサ
水をやりすぎないようにしている事と、日光に当たり過ぎないように主に反日陰で日当たりに気をつけています。
ハオルチア・オブツーサ
北側の窓辺に置いているのですが、元気に成長してモリモリになってしまいました。笑 そろそろ植え替えをしてあげないとなぁ。。。
ハオルチア・十二の巻
極小株が可愛くて購入しましたが、残念ながら根が充実していませんでした。 なので現在は水耕栽培で、様子を見ながら発根を促進しています。 メネデールやリキダスなどの活力剤を水に垂らし、最低でも週1度は水を買えるようにしています。
ハオルチア・オブツーサ
水をあげすぎないようにし、日当たりのいい日陰としてレースカーテンで隠すようにして窓辺に置いて育てています。最初は半分くらいのサイズだったのが2年程でここまで大きくなりました。季節になるとニョキニョキと細長い茎が伸びてきて花を咲かせてくれます。それを見るのも毎年の楽しみになっています。
ハオルチア・京の舞
購入した時は一株でしたがどんどん増えていき、植え替えた鉢もいっぱいになってきました。次は株分けをして複数の鉢で育てようと思っています。