《この記事からわかること》
- ペットボトルで大根が作れるかがわかる
- かいわれ大根の種の秘密がわかる
- 美味しく食べられるのかどうかがわかる
かいわれ大根を作った時に、余った種をペットボトルで栽培すると本格的な大根ができるって本当?という噂を、実際栽培してみたのでレポート致します。
11月の寒い晩秋に、春採れの種で栽培した栽培レポートです。
大根がペットボトルで育つのかどうか?
結論から言うと、春大根、ミニ大根程度までならば可能そうです。
今回使用のペットボトルが2リットルですが、12リットルだと、普通に両手のせ程度のミニ大根が作れます。
今回は2リットルペットボトルなのですが、どのくらいのものになるのかを検証してみます。
種を開封、かいわれ大根の種はお得
今回使用したのは、©️ババア提供「かいわれ大根の種」です。
実は、かいわれ大根の種として売っているのは、ミックス種が多いのです。
品種や早晩生(太り大根なのか葉大根なのか)などの種類別は全部発芽してからでないとわからないという、家庭園芸ならではの楽しみが詰まっています。
発芽するが揃わない
前年の春種なので育つかは心配ですが、取り敢えず植えてみることにしました。
大根は嫌光性で、発芽までは暗くないと発芽しませんので、2cm程深めに植えます(浅いと発芽しにくいです)
本葉が見えてくる
本葉が展開してくると、一気に大きくなり始めます。
朝夕の冷え込みも厳しくなっている11月の天気ですが、まだ霜も降りていませんので格別の防寒は必要ありません。
しかしながら、暖かい地域だとまだ藻が発生するかもしれませんので、アルミホイルなどの遮光も忘れずに行いましょう。
寒い地方では、ペットボトルに黒マルチを巻くと、保温にもなってよいかと思います。
図表⚫大根ミックス種の一例
葉大根(葉がメイン) | 総太り大根(大型) | ミニ大根(小型) |
---|---|---|
葉っぱムドシ | 青首大根 | ミニコン22 |
健康 | 三浦大根 | ネズミ大根 |
夏の彩り | 聖護院大根 | 黒丸大根 |
春大根 | 赤筋大根 | 三太郎大根 |
葉大臣 | おでん大根(*) | 小太郎大根 |
(*)YRおでん大根は、大手コンビニエンスのおでん種で、あまりにも有名になった品種です。均一な太さとキメが話題になりました。
成長し始めたので追肥
本葉に勢いが出始めた頃、一回目の追肥をします。
今回の使用追肥は化成肥料で、窒素、リン、カリが8-8-8の均等が取れた固形肥料です。
葉大根だけでも収穫したいので窒素を強気で投入していきます。
あ、でもなんかやっぱり小さい_| ̄|○
11月の寒さもあるのですが、なんだか成長が芳しくありません。
丁度今、ハーレークイーンで(警鐘を)ならした女を自称する、近所のババアが畑帰りにスーパーカブで通りかかったので、ちょっと話を聞いてみることに。
「ババア、これ小さいっぺ、コメントするっぺ」
「・・苦土は、いれだんだべさね?なんだべ、?」
あ、植える前に苦土石灰をいれ忘れました、、、。これは痛恨の痛手です。
皆さんは忘れずにいれてください。
植え付け2週間前に適当にふって撒いて、用土に鋤き込んでおきましょう。
ペットボトル栽培は葉を間引かないと大根が太らない
大根はもちろん縦に伸びますが、ペットボトルだと、絶対的に用土が足りません。
あまりにふかふかな土でやると、髭のような根が四方に広がり、食べるところがなくなってしまうのです。
葉っぱになるべく養分をとられないように、成長にしたがい下葉から少しずつ間引いていきます。
オススメは赤玉土と腐葉土、鹿沼土を混ぜるとよいです。
根元がすでに浮いてくる場合
かいわれ大根のミックス種は、太り大根系の当たり種も入っていたりします。
早速太ってくると、もう地表に茎部分が盛り上がって来てしまうので、その時は盛り土して覆っていくと、白いままで収穫できます。
収穫
葉がだんだん萎れてきたり、下葉が黄色くなって来ると、容量の限界の合図です。
いきなり上の方に高く伸びていきますが(董立ち)、これは大根にも菜の花が咲くからです。
首の部分が2cm程度、地表に露出した頃を見計らって収穫します。
ちなみに大根の花は、真っ白で可憐な小花です。
花も食べられますので、エディブルフラワーとして製菓材料や鉢物、煮物椀の彩りにも活用できます。
もっと大きくする場合
成長期に液肥を薄めて、水がわりにまきますが、水やり難易度は高いです。
市販商品の「そのままあたえる培養液」などで、頻度をあげて水やりに挟んでいきます。
ペットボトルでの用土は乾きやすいことと、固まりやすいことがあり、水やりが頻繁になってきますが、お暇でしたら是非トライしてみましょう。
まとめ
今回は、ペットボトルでかいわれ大根から本格的に大根を収穫する検証レポートをお届けいたしました。
植え付け11月、収穫は厳冬でしたので「ほんとに育つのか?」と言えば、ラディッシュにちょっと毛のはえた程度という感じでした。
もっと窒素が多い肥料の方がよかった、苦土忘れたのが痛かったですね(^^;
この続きは是非、実際に栽培して実感していただければと思います。
丁度、現在気温も20度前後、6月は大根の蒔き時でもあるので、最低限この栽培レポよりは、大きくなるかと思われます。
それではまた。
ホワイトラディッシュのその後


その後のホワイトラディッシュですが、少し大根らしく長さが出たところで収穫をしました。
土は付属品ココピートのみの培養土のままでしたが、思ったよりも大きく育ってくれました。
マグカップで育てれば3本程度収穫できそうです。
それでは、また。