ハエトリソウは名前の通り、小さな虫を捕まえる食虫植物です。
まつ毛の長い目を連想させることから海外では「女神のハエトリ」とも言われています。
2枚ある葉をパタン!と閉じて虫を閉じ込めてしまう様子は観察することでも楽しめ、日本の機構でも育てやすいため、長く楽しむための植え替え方法を紹介します!
ハエトリソウとは?ハエトリソウの魅力
ハエトリソウは虫を食べる食虫植物の一種で、湿度の高い場所で地面に這う形で育ちます。
一つの株から放射状にたくさん葉を出すので、一株でも十分見応えのある様相をしています。
虫を食べて養分にするかと思いきや、光合成でもしっかり育つので育てる場合に無理して虫を与える必要はありません。
ハエトリソウの基本情報
学名 | Dionaea muscipula |
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英名 | Venus Flytrap |
科名 | モウセンゴケ科 |
属名 | ハエトリグサ属 |
原産地 | アメリカ |
ハエトリソウの植え替えが必要な理由は?
ハエトリソウは湿度が高い環境を好みます。
鉢植えで湿度を十分確保する場合、鉢の中で保水してあげることがとても重要です。
そのため、根をおさめる部分がより大きい鉢に植えてあげると、少ない頻度の水やりでもうまく保水できると考えました。
今回買ってきた苗はポットの部分が小さかったため、夏の暑さで乾燥することを考えると大きな鉢に植え替えた方が上手に育てられると感じたため、今回植え替えました。
ハエトリソウの植え替えに適した季節
ハエトリソウの植え替えに適している時期は、12月から2月の寒い時期です。
この時期はハエトリソウの休眠期間で、寝ている間に優しく植え替えをしてあげるイメージです。
植え替えをする時、根を痛めないように気をつけましょう。
ハエトリソウの植え替えで今回用意したグッズを紹介
- 鉢
- 水苔
今回は、用土として水苔を使用しています。
ハエトリソウは湿度を好む植物なので、用土の乾燥はあまり好ましくありません。
通常の培養土でハエトリソウが好む湿度を保つくらい頻繁に水をあげることは、通常の生活をしながらでは難しいように感じます。
そのため、常に保水をしっかりできる水苔を使用しました。
鉢は、プラスチックのものを使用することで素焼きの通気性のいいものより保水をしやすいようにしました。
鉢の大きさは、鉢の中に水分をしっかり貯められるよう、買った苗より数段大きいサイズの鉢を選んでいます。
保水さえしっかりすれば日当たりはそんなになくても育つので、今回は保水にこだわったグッズを使用しています。
保水はしつつ、古い水分によって根が腐ることは避けたいので、水やりの際は鉢の底からしっかりと水が出るようにたっぷりあげることを意識することが大事だと思います。
そのため、管理にコツが必要な植物の一つといえます。
ただ、植え付ける環境で難所をカバーできると思うので、適したものを選んで上手に育てましょう。
ハエトリソウの植え替え手順
それでは実際の植え替え手順を説明します。下記の工程で今回は植え替えをしました。
- 水苔を水につけ、水分をしっかり吸わせる
- 水苔を水から出して、余分な水分を切って鉢にしく
- 苗からポットを出し、根を痛めないように植え付ける
- 鉢底から水がたっぷり出るくらい水を与える
1.水苔を水につけ、水分をしっかり吸わせる
水苔は乾いた状態で販売されているため、柔らかくするために水分を含ませます。
一緒に落ち葉や他の植物の枯れ枝が入っていることもあるので、根を傷つけそうな硬いものはできるだけ取り除けると良いでしょう。
また、水分を含んだ状態でハエトリソウの根っこを包むことによって、乾燥に弱い根にできるだけ湿気を与え続けられるようにしています。
2.水苔を水から出して、余分な水分を切って鉢にしく
5分ほど水につけ、しっかり柔らかくなったと感じたら、片手に握れるくらいの量をとり、握って余分な水分を切ります。
鉢の半分ほどまで水苔をいれたら、鉢の中で水苔を数回持ち上げ、少し空気を含ませてあげます。
こうすることで根を張る余地を鉢の中で作ることができます。
3.苗からポットを出し、根を痛めないように植え付ける
ポットから苗を取り出し、上の方の土を取ります。
根がどこにあるか確認したら鉢の中心におき、鉢の中での高さを決めます。
場合によっては水苔を増減しましょう。
大体の位置がきまったら、根鉢の周りに水苔をいれ、鉢の中での位置を固めます。
あまり敷き詰めすぎると根が伸びる余地がなくなってしまうため、見た目がふんわりしている様子を残しながら植えてあげると隙間と水苔のバランスが良くなると思います。
4.鉢底から水がたっぷり出るくらい水を与える
鉢全体に水苔を入れ終わったら、地面に鉢を優しくとんとん落として、水苔と根が収まりのいい場所に落ち着かせます。
その後、株元に優しく新しい水をあげ、置き場所においてあげます。
この時、水をあげた後の鉢の重さを覚えておくと、水が少なくなってきた時に鉢が軽くなるので、水やりタイミングをうまく測ることができます。
ハエトリソウの植え替え完了!管理について
ハエトリソウは直射日光は得意ではなく、日陰でも育てることができます。
風通しはカビを生やさないためにも必要なので、風が通る日陰においてあげるといいでしょう。
育て初めの頃は置き場所をいろいろ試行錯誤するかと思うので、あまりにも大きくて持ちにくい鉢に植えてしまうと大変です。
持ちやすく動かしやすい大きさと重さの鉢に植えるようにしましょう。
今回植え替えることによって、根がどのような状態か、株全体の大きさがどのようになっているかを把握することができました。
全体像が掴めたことによってハエトリソウをより身近に感じ、今後の成長がより楽しみになりました。