- ハオルチアの徒長とはどんな状態かわかる
- ハオルチアの徒長の原因がわかる
- ハオルチアの徒長したときの対処法がわかる
- ハオルチアの徒長を防ぐ方法がわかる
多肉植物の中でも豊富な種類と育てやすさで人気のハオルチア。
100円ショップでも売られているので、初心者の方もチャレンジしやすいですよね。
そんな初心者さんに知ってもらいたいのが、ハオルチアの「徒長」です。
「徒長」とは、間延びして成長してしまうことです。
日常生活ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、ハオルチアを育てるなら知っておいて損はありません!
今回はハオルチアの徒長する原因のほか、対処法や育て方をまとめました。
ぜひ最後までご覧くださいね。
ハオルチアの徒長とは?
ハオルチアが徒長すると具体的にどのような見た目になるのでしょうか?
徒長すると、
- 茎だけが伸び、全体的にバランスが悪く見える
- 茎に隙間ができてスカスカに見える
- 茎がヒョロヒョロに見える
このような見た目になります。
品種にもよりますが、ハオルチアは元気に育っていると、次のような見た目です。
- ぷっくりとした軟葉系は葉の間がつまり、全体的に丸みを帯びた形。
- トゲトゲした硬葉系は葉の根元が太く、力強い印象。
ハオルチアを育てていると、成長なのか徒長なのか迷うことがあります。
買った時の株はどんなバランスだったのか、写真で残しておくこともおすすめです。
また成長したらどのような形になるのか、ネットで調べておくと成長なのか徒長なのか判断しやすいです。
ハオルチアが徒長する原因
ハオルチアが徒長する原因は、以下のことが考えられます。
日照不足
ハオルチアの徒長の原因で最も多いのが日照不足です。
特に室内で育てている場合は、ほとんどがこの日照不足です。
日光が足りないと、光を求めて上へヒョロヒョロと伸びていき、間延びした株になってしまいます。
また光が足りないと十分な光合成ができず、弱い株に育ち、病気にかかりやすくなってしまいます。
十分な日光が得られるよう、日当たりの良い場所に置きましょう。
難しい場合はLEDライトを使うことで、ハオルチアが好む環境で栽培できます。
水のやりすぎ
水をやりすぎてしまうと、ハオルチアの内部が水ぶくれのような状態になり、間延びしてしまいます。
土が乾燥してから2〜3日後にたっぷり水やりをするとよいでしょう。
風の不足
風通しが悪いとハオルチアが呼吸できず、生育が悪くなり徒長してしまいます。
呼吸ができないと光合成ができず、ヒョロヒョロに育ってしまいます。
また、植物は風によって成長ホルモンが分泌されます。
このホルモンはカビや雑菌から守ってくれる働きもあります。
風通しをよくし、健康的な株に育てたいですね。
風通しが悪い場所では、サーキュレーターなどで部屋の空気を循環させると効果的です。
肥料のバランスが崩れている
ハオルチアは南アフリカの岩壁に自生しています。
養分もあまりないようなところに生えているので、栽培するときも肥料は元肥だけで十分です。
肥料をあげすぎてしまうと、必要以上に伸びてしまい、形が悪くなってしまいます。
反対に一度も肥料をあげずに何年も育てていると、栄養不足でヒョロヒョロになってしまいます。
おすすめの対処法は一年に一度の植え替えです。
植え替え時に元肥を入れることでちょうど良いバランスが保てます。
また植え替えは土が新しくなり、根を整理できる機会になるので、より元気な株になりますよ。
ハオルチアが徒長した時の対処法
植物の成長は戻すことはできません。
もちろんハオルチアも徒長した場合、戻すことはできません。
徒長したら苗は「仕立て直す」ことで、また健康的で形の良い苗にすることができます。
仕立て直しの作業は、株の形を整えるだけでなく、うまくいけば株を増やすこともできますよ。
仕立て直しには以下の方法があります。
- 胴切り
ハオルチアの株を上下で分ける方法です。 - 株分け
親株と子株を分ける方法です。 - 葉っぱを整える→葉挿し
葉っぱを一枚ずつ切った後、切った葉っぱを葉挿しで増やしていきます。
ハオルチアの仕立て直しについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
また、徒長した原因を解決することで、再び健康的に成長することもあります。
仕立て直すほどでもない時は、環境を変えてみるのもひとつの手です。
ハオルチアの徒長を防ぐ方法
ハオルチアの徒長は以下の方法で防ぐことができます。
日当たりの良いところに置く
窓ガラスは私たちが思っている以上に光を軽減します。
ガラスを綺麗にする、日光が当たる時間が多い場所にする、時々屋外へ出すなどの工夫をしてみてください。
屋外で育てる場合は、半日陰の軒下などに置きましょう。
乾燥気味に育てる
水やりは土が乾いてから2〜3日後にしましょう。
また、ハオルチアは真夏と冬場には休眠します。
休眠の時期は特に乾燥気味に育て、メリハリをつけた管理をするとよく育ちますよ。
風通しの良い場所に置く
風通しがよくなると光合成が活発になります。
また、風通しを良くすると病気を防ぐことにもつながります。
肥料は過度に与えず、元肥のみにする
肥料は植え替え時の一年に一度で十分です。
もし元気がないと感じたら、液肥を月に一回やり、様子を見ましょう。
まとめ
今回はハオルチアの徒長の原因についてまとめてみました。
ハオルチアをはじめとした多肉植物は、日光・水・風・肥料のバランスが大切です。
バランスが崩れると、徒長をはじめ元気のない状態になってしてしまいます。
おうちの置かれた場所で、どんなサイクルで世話をしてあげればいいのか。
ハオルチア からのサインを見ながら、色々試行錯誤して育てていきたいですね。
もしうまくいかなくても、仕立て直しすれば大丈夫。
試行錯誤も楽しんで育ててくださいね!