空気をキレイにしてくれる効果もあり、人気のサンスベリア。
丈夫で育てやすく「観葉植物といえばサンスベリア」という人も多いのではないでしょうか。
サンスベリアを育てていると、鉢から別の株が生えてくることがあります。
ぐんぐん育つ様子に愛着が湧き、観察するのも楽しいですがそのままにしておくと、どちらの株も弱ってしまいます。
元気がなくなる前に植え替え・株分けをしてスッキリさせましょう!
この記事ではサンスベリアの植え替えを写真と共に、順を追ってお伝えします。
サンスベリアを元気し、増やしていきましょう!
サンスベリアとは?サンスベリアの魅力
サンスベリアは太くて短い根茎を持つ観葉植物で、30〜80cmの長さになります。
多肉質の葉は品種によって白、クリーム色などの模様が入ります。
最も広く出回っているのは「虎の尾」の別名を持つローレンティーです。
サンスベリアの基本情報
学名 | Sansevieria サンセベリア |
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英名 | Sansevieria trifasciata 'Laurentii' |
科名 | リュウゼツラン科 |
属名 | サンスベリア属 |
原産地 | アフリカ、熱帯アジア、亜熱帯 |
サンスベリアの植え替えが必要な理由は?
一般的に観葉植物の植え替えが必要とされている理由は次の通りです。
- 鉢底から根が出てきた
- 水やりをしても水が土に吸い込まれない
- 植え替えを2〜3年していない
根が出てきているということは、鉢の中で根が伸びてぎゅうぎゅう詰めになっている「根詰まり」の可能性が高いです。
また、古い土は水の吸水が悪く、養分も枯渇している状態です。
根を整え、新しい土で養分を補うことで観葉植物がより元気になります。
私の鉢は2年以上植え替えをしていませんでした。さらに、
- 株が増えて鉢が手狭になった
という理由もあり、植え替えをすることにしました。
サンスベリアの植え替えに適した季節
サンスベリアの植え替えは5〜6月が最も適した時期と言えます。
夏の直射日光はダメージが大きいです。
置き場所によっては植え替え後に弱ってしまう可能性があります。
冬は休眠期に入っているので、寒い時期に植え替えのサインを見つけても、暖かくなるまで待ちましょう。
サンスベリアの植え替えで今回用意したグッズを紹介
今回用意したグッズは次の通りです。
鉢
植え替えの場合はひとまわり大きな鉢が良いです。
株分けは分ける数分の鉢を用意してください。
サンスベリアの土
観葉植物用の土でもいいですがサンスベリア専用の土は、サンスベリアに適した栄養分と排水性に優れた配合になっています。
私は2ℓで300円ほどの専用土を購入しました。
はさみ
根を整えるのに必要です。
鉢底石
今回ネットに入っているものを用意しましたが、量が多かったのでネットを切って少量ずつ使いました。
移植ゴテ
土を入れる時に使います。
軍手
土が手につくのが気になる場合は用意しましょう。
なくてもかまいません。
土を入れるボウル
古い土をいったん入れる時に使います。
また、室内など汚れが気になる場所で植え替えをする場合はシートも必要です。
私はほとんど100均で揃えました。
植え替えた後も葉が倒れてしまう、広がってしまう場合は紐でくくる、支柱やあんどんで支えるなどで対処し、少しずつ日光に当てることで解消する場合があります。
サンスベリアの様子によっては用意しておきましょう。
サンスベリアの植え替え手順
サンスベリアの植え替え手順は次の通りです。
- 古い土を出す
- 根っこを整える
- 鉢底石を鉢に入れる
- 土を入れ、サンスベリアを植え付ける
- 水をやる
①古い土を出す
まずは鉢から優しくサンスベリアを取り出し、古い土をボウルなどに出します。
根っこについた土も大まかに取り除いておきましょう。
植え替えの一週間前ほどから水やりを控えると、土が乾燥していて作業しやすいですよ。
古い土は処分するか、リサイクル材と混ぜることで再び使うことができます。
②根っこを整える
「根詰まり」が起きている場合は根っこをほぐし、伸びた根っこや古い根っこをハサミで切りましょう。
サンスベリアの株が複数鉢から生えている時は、根っこ同士が赤ちゃんのへその緒のように土の中でつながっています。
(写真のオレンジ色の根が繋がった根っこです)
株分けする場合はこの根っこをハサミで切りましょう。
根っこをきるとニンジンのような匂いがするので良かったら嗅いでみてください。
似ている植物でもありませんし、科も違いますが、不思議ですね。
③鉢底石を鉢に入れる
鉢の底の穴が隠れるくらい鉢底石を入れましょう。
④土を入れ、サンスベリアを植え付ける
鉢の大きさにもよりますが、お部屋の棚の上におけるくらいの鉢に植え替える場合は最初にだいたい半分くらい新しい土を入れます。
サンスベリアを鉢の中に入れ、手で軽く支えながら周りに土を入れていきます。
時々株の周りの土をぎゅっと押し、隙間のないようにすると株が倒れにくいですよ。
⑤水をやる
鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をやり、植え替え完了です。
なお、植え替え・株分け後は水やりをしないという方法もあります。
植え替え後は根が弱っていて吸水力がない、というのが理由です。
今回紹介したように植え替え後に水をあげる方法もあります。
根っこの成長は水を求めて伸びるので、一度水をあげたら少し間隔をあけるといいですよ。
乾燥とたっぷりの水やりのメリハリが成長させるポイントです。
サンスベリアの植え替え完了!管理について
今回の植え替え・株分けでは一つの鉢から4つの株に分けられました。
とてもスッキリしましたね。
根っこを切ることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、サンスベリアの株分けを5回ほど経験した私は今のところ失敗はありません。
むしろ生育がよくなるようなケースが多いです。
植え付けに適した5〜6月を過ぎるとサンスベリアは秋頃まで成育期になります。
日光を好む植物なので、屋外で育てる場合は半日陰や明るい日陰におきましょう。
直射日光は葉が焼けてしまうので気をつけてください。
室内で育てる場合は日当たりの良いところに置き、時々屋外へ出すと元気になります。
土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげてください。
サンスベリアは育て方もわかりやすく、初心者でも簡単に増やすことができます。
それぞれのお部屋に置いてもいいですね。
サンスベリアに囲まれて素敵な日々を送ってくださいね。