インテリアになるサンセベリア(サンスベリア)の育て方・増やし方のコツ【風水効果も期待?】

観葉植物としてとても愛されているサンセベリア(サンスベリア)。

アフリカや南アジアが原産のリュウゼツラン科、チトセラン属の観葉植物です。

硬くとがった葉がまっすぐと伸び、剣のようなクールですっきりした印象があります。

サンセベリアは、マイナスイオンをだして空気をキレイにしてくれるとも言われており、室内インテリアとしても人気があります。

そのため縁起がよいとされるサンセベリアは、お祝いやプレゼントとしても人気。

今回はそんなサンセベリアの育て方や、手入れのポイントを紹介します。お手入れも簡単なので初心者にもおすすめです。

ぜひ参考にしてくださいね。

サンセベリア(サンスベリア)の基本情報

学名Sansevieria trifasciata cv. Laurentii
英名Sansevieria
その他別名トラノオ・サンスベリア
科名リュウゼツラン科
属名サンセベリア属
原産地南アフリカ・東南アジア

サンセベリア(サンスベリア)の特徴

サンセベリアは大変人気のある観葉植物です。力強くまっすぐ上に伸びる、スタイリッシュな葉も人気の理由のひとつ。

サンスベリアという名前が多く知られていますが、正式な和名はサンセベリアです。慣用的にサンスベリアと表現されることもあります。

とても丈夫で育てやすく手間もかからないため、初心者にもおすすめの観葉植物です。

サンセベリア(サンスベリア)はインテリアにもぴったり

マイナスイオンを放出しているため空気を浄化してくれる作用があります。

空気を調和してくれるサンスベリアは、風水効果で運気をあげるためにもおすすめのインテリアグッズです。

リビングやダイニングルームなど人が集まるところに置くと、悪い運気を退けてくれると言われています。

インテリアにもぴったりで、運気もあげてくれるなんて嬉しいですね。

サンセベリアの花言葉

サンスベリアには、永久や不滅といった花言葉がつけられています。長く続く事を願う、開店祝いや結婚祝いにもぴったりです。

サンセベリア(サンスベリア)の種類

サンせベリア(サンスベリア)は大きなものから小さなものまで、約60種類の品種があり、定番のものから希少種まで様々です。その中の一部をご紹介します。

サンスベリア・ローレンティ(トラノオ)

サンセベリアの中でも一番ポピュラーな品種で、ホームセンターや園芸店などでよく見かけるのはこの品種です。

葉には黄色いフチがあり、青と黄色の葉は品があり、とてもおしゃれです。その模様から「虎の尾」とも呼ばれています。

地下茎を伸ばし、ぐんぐんと大きく生長します。

サンスベリア・ボンセレンシス

班入りのぷっくり丸く先がとがった葉が扇状に広がります。珍しいサンセベリアのひとつです。

サンスベリア・ハニー

幅広の葉がひろがる品種です。草丈が低く圧迫感がないので、あまりスペースがない場所でも飾る事ができます。

サンスベリア・スタッキー

葉はクルっと内側に巻いた棒のような形で、ザラっとしています。

円形型の葉が印象的なスタッキー。葉先は細く、とてもスッキリしています。

1本ずつ生えて細く長くまっすぐ伸び、1.5m以上にもなりますが、上へと伸びる葉なので最小限のスペースで済みます。

サンスベリア・キリンドリカに似ていますが、違いはスタッキーは1本ずつまっすぐ伸びるところです。

いちばんの特徴は、他のサンセベリアよりもマイナスイオンがたくさん放出されている点です。

サンスベリア・キリンドリカ

丸まった細長い葉はスタッキーに似ていますが、こちらは葉の根本から扇形に生えてきます。

サンセベリア・ゼラニカ

ローレンティと似ていますが、葉の模様に特徴があります。ゼブラ柄のおもしろい模様をしています。

サンセベリアのなかでも特に乾燥に強い品種ですので、初心者のかたにもおすすめの品種です。

サンセベリア(サンスベリア)の栽培・育て方

サンセベリア(サンスベリア)はお手入れがあまり必要なく、丈夫なので初心者にも育てやすい観葉植物です。

アフリカが原産なので、乾燥に強く加湿には弱いです。水のあげすぎや、冬の水やりに注意して育てるようにしましょう。

しかし乾燥が長く続きすぎると、葉がしわしわになってしまいます。

ほかにも、日照不足だと徒長してしまいます。しっかり日光を浴びさせてあげてください。

土や葉の状態をよく観察して、サンセベリアの健康状態をみてあげましょう。

サンセベリア(サンスベリア)の育て方情報

分類・形態観葉植物・多年草
草丈・樹高5~100cm
開花の時期8月〜10月
花色
耐寒性弱い
耐暑性強い
特性・用途常緑性・育てやすい
栽培難易度やさしい

栽培スケジュール

植え付け5月~8月
植え替え5月~8月
肥料5月~9月
開花8月~10月

サンセベリア(サンスベリア)の栽培に必要な準備・環境

では、サンセベリアの生育に適した環境をご紹介します。サンセベリアを育てるのに必要なものは以下の通りです。

サボテン・多肉植物の土

必要な物

  • 底石
  • 底石用ネット
  • 用土(観葉植物・多肉植物用)
  • 緩効性肥料

日当たり・置き場所

サンセベリアは日光を大変好む植物です。できるだけ日当たりのよい場所で管理しましょう。

ただし直射日光は葉焼けしてしまう可能性があるので、直射日光は避けてください。

耐陰性もある程度あるので明るい日陰が好ましいです。室内では、レース越しの窓際がおすすめです。

あまり日に当たらないような場所に置く場合は、1・2週間に1度は外に出して明るい日陰で日光浴をさせてあげましょう。

水やり

サンセベリアは蒸れに弱く、乾燥にとても強い植物ですので、水のあげすぎには注意します。

植え替え時には水切れには注意しますが、それ以外では少し乾燥気味でも大丈夫です。蒸れると根腐れを起こしてしまいます。

サンスベリアの育て方と植え替え方法とコツを【写真付きで解説】

水やりは、加湿にならないように土の表面が乾いてから3、4日たってからあげましょう。

土がしっかりと乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりとあげます。メリハリのある水やりがポイントです。

ただ葉が乾燥すると、害虫がつくことがあります。葉水を適度に行いましょう。

11月から3月はサンセベリアは休眠しますので、水やりは不要です。

置き場所にもよりますが、暖房が効いている温かい部屋に置く場合は2ヶ月に1回程度でよいでしょう。

水やりの目安は以下の通りです。

  • 春・秋:1週間に1回
  • 夏:4日~5日に1回
  • 冬:2ヶ月に1回

肥料

肥料は生育期間である5月~9月に、約2週間に一度液体肥料を与えてあげましょう。

生育期間以外に与えたり、生育期間内でも肥料の与えすぎは肥料焼けを起こすなどのトラブルに繋がるので注意しましょう。

肥料のあげ方をまとめると以下の通りです。

  • 春から秋:サンセベリア用か観葉植物用の緩効性の肥料を2か月に1回ほどあげてください。
  • 冬:冬場は休眠するため、肥料が不要です。

用土

サンセベリアは蒸れに弱いので、水はけのよい土を使用します。

園芸店やホームセンターで簡単に手に入る観葉植物、多肉植物用の培養土を使うと簡単です。

自分で配合する場合は、赤玉土(小粒)、腐葉土、川砂を5:4:1程度の割合で混ぜて使いましょう。

温度

アフリカ原産の暖かい地域の植物なので、暑さには強いですが寒さには弱いです。

10度以下になる冬場は、早めに家の中に入れてあげましょう。

サンセベリア(サンスベリア)を育てるときのポイント

次に育てるときのポイントをみてみましょう。

選び方

 
サンセベリアを選ぶ時には、まずハダニなどの害虫がいないかしっかり見ましょう。

ハダニは葉の裏にいることが多いので、裏も確認してください。

ほかにも葉っぱが痩せているものは避けるようにしましょう。肉厚で葉っぱが沢山生えているものを選んでください。

植え替え

サンセベリアは成育旺盛な植物で、鉢の中にびっしりと根を張ります。

1年で鉢はパンパンになることが予想されます。毎年6月前後に植え替えをしてあげましょう。

植え替えと同時に株分けもする事ができます。

植え替え後は水切れに注意して、半日陰で管理します。

植え替えをしないでおくと、根が成長できず枯れてしまう原因になるので、きちんと管理しましょう。

植え替え手順は以下の通りです。

  1. 古い鉢から株を取り出します。
    ぱんぱんになって取れない場合は、鉢のまわりをゴムハンマーなどで叩きましょう。
  2. 根のまわりを手でよく揉みながら、古い土を落とします。
    根が絡みあっているので、剪定ばさみで根を切りながら、いくつかに分けましょう。
    この時に根元についている白く太い子株は切らないようにしましょう。
  3. 根を洗い、1日か2日乾かします。
  4. 今まで使っていた鉢を再度使います。
    底石を入れて、用土を1/3程度入れます。
    サンスベリアを中心に立てたら、周りに土を入れます。
  5. 株分けをした株は、別の鉢に植えましょう。
  6. 日陰に置き、3日前後たったら水やりをしましょう。

剪定

 
サンセベリアは基本的には剪定は必要ありません。

ただし枯れてしまった葉がある場合には、葉を切り落としましょう。

枯れた葉をそのままにしてしまうと、元気な葉に栄養が届かなくなります。思い切って切り落としてください。

ふやし方

 
サンセベリアは葉挿しと株分けで増やすことができます。どちらも5月~8月が作業に適した時期です。

株分け

万能鋏

子株が根本からにょきにょきと生えてくるので、サンセベリア(サンスベリア)を土から掘り起こし、株を取り出します。

根から白く太い子株が出ているので、清潔なハサミで地下茎を切り落とし、株を分けます。

日陰で1日乾燥させたら、分けたい株数分、鉢と土を用意しそこへ植え付けてください。

葉挿し

葉挿しには土に挿す方法と水に挿す方法があります。

まずは清潔なハサミを用意しましょう。葉を立てた状態で横にハサミを入れて、10cm位の長さになるように切ります。

その後は切り口を数日乾かします。1mあるような葉であれば8~10枚程度できます。

土に挿す場合は、葉っぱの上部を上にして、サンセベリア用の土に挿してください。

上下、逆にならないようにテープやマーカーなどで印をつけておきましょう。

川砂や赤玉土の小粒などに葉を挿したら日陰に置き、水やりをせずに根が出るまで待ちます。

約1ヶ月前後で発根し、新しい芽が出てきます。

水挿しの場合は、グラスや瓶に水を3分の1程度入れます。

そこへ葉を優しく入れましょう。水はキレイに保つようにしてください。

気を付けるべき病気・害虫

サンセベリア(サンスベリア)は病害虫に強い植物です。

しかし葉が乾燥すると、ハダニやカイガラムシ、アブラムシが発生しやすくなります。

葉を乾燥させないよう葉水で予防しましょう。放置すると枯れる原因になるので、見つけたら早めに対処してください。

冬の寒さで立枯病にかかる事があるのでご注意ください。立枯病にかかると、葉が倒れて枯れてしまいます。

殺虫剤・殺菌剤

霧吹きで葉水をして、害虫予防をしましょう。カイガラムシやアブラムシがついたら、手やティッシュで取り除いてください。

どうしても取り除けない場合は、オルトラン水溶液などの薬剤を使いましょう。

ハダニには、パイベニカVスプレーが有効です。

早期発見が大切ですので、早めに対処することが大切です。

立枯病の予防として水やりをする際には、根本に水やりをして、葉にはかけないようにしましょう。