初心者でも基礎からわかる作り方とおしゃれに見せるコツ

「おしゃれな寄せ植えが自分で作れたらな。」と思ったことはありませんか。

季節のお花をぎゅっと集めた華やかな寄せ植えが、玄関先や庭にひと鉢あれば素敵ですよね。

寄せ植えは、一見難しく見えますが、コツをつかめば初心者でも寄せ植えをセンス良くおしゃれに見せることができます。

例えば、鉢や植物の選び方を工夫することで、寄せ植えにオリジナリティを出すことができます。

楽しい寄せ植え作りに挑戦してみましょう!

寄せ植えとは?

寄せ植えとは、複数の植物を、ひとつの容器に同時に植えて楽しむガーデニングの一種です。
広い庭がなくても、玄関先やベランダ、室内などのちょっとしたスペースで気軽にできます。

寄せ植えは、基本的に自分が好きな植物を選んでOK。

飾りたいメインの植物に合わせて、他の植物を組み合わせていきましょう。
1種類だけ植えるのと違って、異なる植物がお互いの良さを引き立てます。
植物の色、形、配置の組み合わせで生まれるリズムや調和を楽しみましょう。

寄せ植えは、切り花よりも長い期間楽しむことができ、1ヵ月~2ヵ月、あるいは一部の植物だけを入れ替えて、もっと長期間楽しむこともできます。

植物の生長による変化まで楽しめるのが、寄せ植えの特徴です。

寄せ植えで使用する道具

寄せ植えは、あまり沢山の道具を必要としません。最初は、以下の道具があれば十分です。
使い勝手が良いものを、少しずつそろえていくと良いでしょう。

土入れ 
鉢底石や培養土を入れるときに使います。株の隙間に土を入れるのに便利です。

ハサミ
寄せ植えの仕上げや花がら摘みなどの手入れで使います。剪定バサミがひとつあれば大丈夫です。

ジョウロ
水やりに使います。株元にそっと水やりするため、はす口(先端のシャワーの口)が取れるものが良いでしょう。

手袋
作業の際、手を雑菌や汚れから守ります。細かい作業ができる素材のものが良いでしょう。

スコップ(移植ゴテ)
植え替えなどで鉢の中の植物を取り出すときに使います。

突き棒
使用済みの菜箸や割り箸で大丈夫です。土を入れる作業に使います。

鉢底網
土がこぼれないよう、また虫が入ってくるのを防ぐために鉢底に敷きます。

草花用培養土
土は、市販の草花用培養土を利用するとよいでしょう。植物が育ちやすい数種類の土があらかじめブレンドされています。

肥料も含まれているケースがあるので、培養土のラベルを確認し、植えつけの際に入れる肥料、元肥が入っていない場合は、適量の肥料を用意します。

鉢底石
鉢底に入れて、水はけを良くする鉢底石も忘れず準備しましょう。

寄せ植えでおすすめの鉢や容器

鉢や容器は寄せ植えのイメージを左右する、とても大事な要素です。

色、形、材質、サイズなど実に様々なので、作りたい寄せ植えのイメージや飾りたい場所に合わせて、好みの器を選びます。

寄せ植えの鉢におすすめの素材

寄せ植えにおすすめの鉢や容器の素材は以下の通りです。長く大事にできる、お気に入りのひとつを選びましょう。

素焼き
素焼きの鉢は通気性と水はけが良く、ほとんどの植物を育てるのに適しています。見た目もナチュラルな印象で、どんな植物にも合わせやすいでしょう。欠点は割れやすいことと、重いことです。

陶器
釉薬をかけて焼いた陶製の鉢は、素焼きの鉢に水はけでは多少劣りますが、極端に繊細な植物でない限り、あまり影響のない範囲です。絵付けの施されたものなど、個性的なデザインのものがあります。

グラスファイバー
ガラス繊維でできたものです。軽量で扱いやすく、デザインが豊富です。一見陶器や石のような重厚な見た目のものもあります。丈夫で、耐久性も高めです。


木製のコンテナは自然な風合いで、どんな植物とも馴染みます。通気性も良く、人気がありますが、他の素材に比べて耐久性が無く、劣化が早いという欠点があります。

プラスチック
軽くて丈夫なので、扱いが楽です。比較的安価で、様々なデザインのものがあります。通気性が悪いので、乾燥を好む植物などにはあまり向きません。

金属
ブリキの容器は植物との相性が良く、色やデザインが豊富です。普通の容器に底穴を開けて使うこともできます。ヤシガラマットを敷き込んだ、ワイヤー製のハンギング容器やかご容器もあります。

自然素材のかご
自然素材で編んだかごの内側にビニールなどを張って容器にしたものです。ロマンティックでナチュラルな雰囲気が出せます。

鉢の大きさについて

円形の鉢の大きさは「号」という単位で表されます。号数1に対して3㎝、と覚えましょう。3号鉢なら、直径9㎝です。初めての寄せ植えに使う鉢の大きさに悩んだら、まずは育てやすい8号鉢(直径約24㎝)程度から始めてみましょう。

寄せ植え作りの基本の流れ

寄せ植えの基本的な作り方を植物選びと苗植えに分けて説明していきます。

寄せ植えに適した植物を選ぶ

では、いよいよ寄せ植えを作っていきましょう。最初に植える植物を選びます。このとき、組み合わせる植物を主役、わき役、アクセントの3つの要素に分けて考えてみましょう。一番飾りたい植物が主役、主役を引き立てる草花がわき役、カラーリーフなどの添えの植物がアクセントです。

主役の植物を選ぶ

寄せ植えの主役になる、メインの植物を決めます。最初に飾りたい鉢を選んで、それに合う植物を決めてもかまいません。寄せ植えを飾る場所に合わせて、どんな寄せ植えを作りたいのか、全体のイメージを膨らませて、中心になる植物を決めます。主役の植物には草丈が高いものや、花が大きく見栄えのするものを選ぶと良いでしょう。

わき役の植物を選ぶ

主役の植物が決まったら、相性のよいわき役の植物を探して組み合わせます。わき役には、草丈が低~中のもの、草丈が高くても小花が沢山つくものなどを選ぶとまとめやすくなります。

アクセントの植物を選ぶ

アクセントのカラーリーフは動きやニュアンスを添えるものと考え、葉の色や形、質感で選びます。黄金色や斑入りのリーフは明るい印象、銅葉のリーフはひきしめ効果、シルバーは上品さをプラスします。

植物の配置と植え方

植物の苗と鉢を選んで準備できたら、実際に苗を植えていきましょう。

配置を決める

鉢の底に鉢底ネットと鉢底石を入れたら、まずは苗をポットから出さずに仮置きして、全体の配置を考えます。

植えつける

コンテナに土を少し入れ、主役の苗から順番に植えていきます。苗をポットから取り出し、根が回っている場合は、根鉢を少し崩します。(※ただし、根がまっすぐに伸びるタイプの、直根性の植物は根鉢を崩さずに植えます)苗はそれぞれ根鉢の高さが違います。植えつける深さを変えて、株の地際の高さがそろうように植えましょう。

土を足す

葉を手で避けるようにして、土を足していきます。割り箸など突き棒を差して前後に動かし、土の中の隙間にも丁寧に土を入れましょう。土は鉢の縁ぎりぎりまで入れるのではなく、水を吸収する際に必要なウォータースペースを残します。鉢の縁から2~3㎝低くして整えましょう。最後に鉢底からあふれ出るほどたっぷり水やりしたら、植えつけの完成です。

日々のお手入れ

寄せ植えが完成したら、日々お手入れをしながら育てていきましょう。水やりは土の表面が乾いてから、葉や花を避けて株元に与えるのが基本です。咲き終わった花の花がらはこまめに摘みます。病気を防ぎ、栄養を次の花に回してあげましょう。

初心者が気を付けるコツ

植物の組み合わせ方

植物の組み合わせ方にはコツがあります。それは、植物の「性質」「草姿」「色」を意識することです。

性質

植物はそれぞれ生長するのに適した環境があります。日なたを好むもの、半日陰を好むもの、乾燥を好むもの、暑さ・寒さに強いなど性質は様々です。寄せ植えでは、できるだけ同じ性質の植物を組み合わせましょう。それぞれの性質はラベルなどを見てよく確認します。また、開花期間が重なるかどうかもチェックしましょう。

草姿

植物が生長していく草姿は、大きく分けて3つに分けられます。上に向かってスッ伸びる草丈の高いもの、株全体がこんもりと中ぐらいに茂るもの、草丈が低く、下に向かって這ったり垂れ下がったりして伸びるものです。寄せ植えでは、この高・中・低の草丈3種類を組み合わせて、遠近感を出し、バランスを取ります。

主役の植物のカラーを中心に、全体の配色を考えます。初心者は、まずは同系色1~3色で組み合わせてみましょう。たくさんの花色を使うより、まとまりやすくなります。慣れてきたら、葉や花の一部にある同じ色や、コンテナの色なども意識して組み合わせを探します。

あとひとつ足す色に悩んだら、白を選びましょう。白色は、万能色と言われ、どんな色とも相性が良く、つなぎ役になります。

植物の配置の仕方

植物の配置の仕方にもコツがあります。配置するときに、植物が生長していく草姿を意識することです。背が高くなるものは正面から見て後方、こんもりと茂るものは中央から手前、垂れ下がって伸びるリーフはコンテナの縁に近い所に配置すると良いでしょう。高低差をつけることで、鉢の中に遠近感が生まれます。

また、鉢を上や横から見たとき、お行儀よく苗が一列に並んでいると、ぎこちない印象になります。少しずつずらしてバランスよく植えると、こなれた雰囲気が出せるでしょう。

寄せ植えの初心者に最適な花・植物

寄せ植え初心者におすすめの植物をご紹介します。「どんな花を植えていいのか見当がつかない!」という場合は参考にしてみてください。

主役の花におすすめ

主役の花には背が高めなものや、こんもりとよく茂る、インパクトの大きな花を選びます。パンジー・ビオラ(秋~春)とペチュニア(春~秋)は花色や種類が多く、花期も長い、寄せ植えの定番植物。初めての寄せ植えにおすすめです。

春:チューリップ、ラナンキュラス、バラ、キンギョソウ、オステオスペルマム、マーガレット
夏:ジニア・プロフュージョン、マリーゴールド、ニチニチソウ、ペチュニア、エキナセア
秋~冬:パンジー・ビオラ、ストック、ガーデンシクラメン、プリムラ・ジュリアン、クリスマスローズ、ハボタン

わき役の花におすすめ

わき役の花には、可愛らしい小花がたくさん咲くものが向いています。主役の花を引き立てるような花色・草姿のものを探しましょう。白色のイベリスやアリッサムはつなぎ役にぴったり。ペチュニアによく似た小輪のカリブラコアも花期が長く使いやすい花です。

春:ワスレナグサ、イベリス、ムスカリ、プリムラ・マラコイデス、ネモフィラ、ブルーデイジー
夏:カリブラコア、サルビア・ファリナセア、センニチコウ、トレニア、イソトマ、アンゲロニア
秋~冬:カルーナ、アリッサム、アルテルナンテラ、チョコレートコスモス

アクセントのカラーリーフにおすすめ

寄せ植えに動きをプラスするには、つる性の植物を使うのがおすすめです。ヘデラなどを鉢の縁から垂れさがるように植えてみましょう。簡単にナチュラルな雰囲気が出せます。その他、葉色が豊富なクローバーはどんな植物とも合わせやすいカラーリーフです。悩んだら取り入れてみてください。

ヘデラ、ワイヤープランツ、グレコマ、ディコンドラ、クローバー、ラミウム

まとめ

以上、寄せ植えについて植物の選び方から植えつけの仕方までご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。初めのうちは植物の種類や性質など分からないことも多いかと思いますが、多少失敗しても大丈夫。おおらかな気持ちで、まずは季節ごとの花を楽しみ、自分なりの寄せ植えを作ってみましょう。きっと何気ない日常の風景がぐっと魅力的なものに変わっていくはずです!