葉牡丹はアブラナ科の一年草で、寒さに強い植物です。キャベツのようにもバラのようにも見える葉牡丹は主に葉を楽しみます。
寒さで鮮やかに色づき、お花が寂しくなる季節に色どりを添えてくれる貴重な存在です。
色も緑、ピンク、白、紫、黄色などたくさんあるため、様々な植物との寄せ植えに合わせやすいです。
今回は、そんな葉牡丹を使った寄せ植えについてお話します。
葉牡丹を使った寄せ植えの作り方やお手入れのコツもご紹介します。是非参考にしてみてください!
葉牡丹を使った寄せ植えの作り方
特に葉牡丹は、丈夫で扱いやすいので挑戦しやすい植物です。初心者にも作れるように、分かりやすく道具や手順をご紹介します。
それでは早速、葉牡丹を使った寄せ植えを作ってみましょう!
必要な道具
- 葉牡丹の苗
- 脇役の花(1種類)
- リーフ系(2~3種類)
- 市販の草花用培養土
- 鉢底石と底石ネット
- オルトラン粒剤
- 鉢やプランター
- 土入れかスコップ
葉牡丹の寄せ植えの作り方
- 鉢かプランターに底石ネットと鉢底石をひきます。
- 用土にオルトラン粒剤を混ぜて、鉢の半分より少し上まで入れます。
- 植え付ける前にどこに何を置くかバランスを決めます。
鉢に入れる場合は、三角になるように3ヶ所に葉牡丹を置きましょう。
プランターの場合は、前側・後ろ側・前側となるように置きます。
葉牡丹の間にその他の植物を入れる場所をだいたい決めます。 - 場所が決まったら、植え付けます。
苗をポットから出したら黄色くなっている古い葉を取り除き、鉢の中に入れます。
脇役の花やリーフ系は間にランダムに入れて全体のバランスを見ましょう。
バランスを見ながら、植える深さも調節しましょう。 - 最後に用土を入れたら出来上がりです!
葉牡丹を使った寄せ植えの管理方法
せっかく美しい葉牡丹の寄せ植えができたら、長く楽しみたいですよね。
管理方法に注意して元気に育ててあげましょう。
葉牡丹には窒素の多い肥料はNG
葉牡丹は綺麗な色を楽しむために、窒素の多い肥料を与えないようにしましょう。
何故なら、窒素は葉の緑色となる葉緑素を作り出すもとになるからです。
ですから、綺麗に色づいた葉牡丹の色を保つためには、窒素は多くないほうが良いのです。
置き場所
葉牡丹は日陰でも育てられますが、一緒に植えている植物の事を考えると1日に2・3時間は光が入る場所や半日陰が好ましい置き場所です。
また、寒さには強い葉牡丹ですが霜や北風は葉を傷める原因になります。
冬の冷たい雨にあたり凍ってしまわないように、雨ざらしになる場所は避けましょう。
軒下や風よけがある場所に置いてあげてください。
病害虫
春にアブラムシやアオムシがつきやすくなります。またうどんこ病にかかることもあります。
植え付ける際にオルトラン粒剤を用土に混ぜ込み病害虫予防をしましょう。
アブラムシが発生してしまったら、ティッシュや歯ブラシでこまめに取り除きましょう。
一度取り除いてもぶり返してくる事があるので、こまめに注意しましょう。
うどんこ病にかかってしまったら、広がらないように早めに対処する必要があります。
症状がある葉を全て切り取り処分してください。
葉牡丹を使った寄せ植えをおしゃれに見せるコツ
葉牡丹は、寄せ植えのメインとしても脇役としても使える万能な植物です。
シックな色もあるので、大人の落ち着いた雰囲気の寄せ植えや和の雰囲気を持った寄せ植えにもできます。
どんな雰囲気の寄せ植えにしたいかを考えて、鉢やリース、合わせる植物を決めましょう。
寄せ植えに適した葉牡丹選びのコツと配置
葉牡丹にはいくつかの種類がありますが、小ぶりな寄せ植えはスプレー咲きの葉ボタンやフリンジ咲きの葉牡丹を使ってみてください。
ミニバラなどと合わせてブリキの鉢に入れると、可愛らしい中にも豪華に見えます。
また、大人の雰囲気を出したいのであればブラック系やアンティークカラーと切り葉系の葉牡丹もおすすめです。
葉牡丹は根が強いのでいくつかに分けても大丈夫です。
冬場はあまり生育しませんので、ちょっときついかな?と思うくらい詰めて植えてください。
ひとつの苗をいくつかに分けてギュウギュウに詰めるとブーケのようになり豪華に見えます。
ドーム型でこんもり寄せ植え
丸葉の葉牡丹を使ってドーム型になるように寄せ植えを作るのもおすすめです。
ドーム型にする場合は、中心から全部のお顔が見えるように植えます。
外側になる部分から斜めになるように植え付けて放射状にし、真ん中になるにつれて少しずつ高さを出していきます。
リース型の寄せ植え
ミニサイズの葉牡丹はリース型の寄せ植えにもぴったりです。特にアンティークカラーの葉牡丹は大人っぽい印象のリースになります。
白と緑でまとめたリースもさわやかです。植え付けをしたら、しっかりと湿らせた水苔で表面を覆いましょう。
和風の寄せ植え
お正月に飾りたい場合は、和風の寄せ植えにもできます。葉牡丹に、南天や松、千両を合わせるとあっという間に和の雰囲気になります。
冬のお花の代表、シクラメンもよく合います。100円ショップで調達できる、門松や水引を中心に飾ると立派なお正月の飾りになります。
葉牡丹の種類と一緒に寄せ植えするのにおすすめの植物
葉牡丹にはサイズや色、形が異なるたくさんの種類があります。葉牡丹の種類と寄せ植えに相性の良い植物をご紹介します。
葉牡丹の種類
丸葉の葉牡丹
葉がまるっとした品種はバラのようにも見え、とても人気があります。
ミニミニ葉牡丹
寄せ植えにはぴったりのミニミニ葉牡丹は可愛らしい雰囲気があります。
切り葉系の葉牡丹
葉がルッコラの形のように切れている品種でます。ブラック系のものもあり、葉牡丹同士でまとめてもアクセントになります。
ケール系の葉牡丹
葉の形状がケールのように長く縮れています。キャベツのような葉牡丹よりもケールに近い見た目です。ブラック系のものもあります。
高性種葉牡丹
茎が長く背が高い葉牡丹です。切り花としても使われます。
大型葉牡丹
一番キャベツのように見える葉牡丹は大型のものです。一つで存在感抜群です。
ちりめん葉の葉牡丹
葉がちぢれている葉牡丹は、ゴージャスな印象があります。
一緒に植えるおすすめ植物 シクラメンはよくあいます
葉牡丹と一緒に植えられるおすすめのお花は、以下のものが相性抜群です。
- ビオラ
- スイートアリッサム
- プリムラジュリアン
- シクラメン
リーフ系は以下のものを3種類前後入れてみてください。
- コクリュ
- アイビー
- ベアーグラス
- シルバーレース
- ワイヤープランツ
コクリュはシックな色合いの寄せ植えによく合い、クールな印象になります。
シルバーレースやワイヤープランツ、アイビーはどんな色合いの葉牡丹にも合わせやすいですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?葉牡丹を使った寄せ植えについてご紹介をしました。
寒い季節に日陰でも育てられる葉牡丹は、お家に華やかさと色どりを与えてくれます。
合わせるお花によって、シックにも可愛らしくにもなる葉牡丹のアレンジを是非楽しんでみてください。きっと葉牡丹の虜になるはずです!