失敗しない!グラキリスの植え替え手順とコツを【写真付きで解説】

グラキリスは、コーデックスや塊根植物と呼ばれる種類の植物です。端正な塊根フォルムと美しい細葉が人気で、主な自生地はマダガスカルの乾燥した山岳地帯です。

グラキリスは春から夏に生長して冬に休眠します。早春から初夏に花を咲かせるため、夏型と呼ばれています。その生長に合わせた管理を、植え替えを中心として紹介していきます。

グラキリスの植え替えが必要な理由は?

グラキリスは1年から2年に一度の間隔で植え替えをします。生長はゆっくりですが、鉢栽培されるためしだいに窮屈になっていきます。生長を促すためにも定期的な植え替えをしましょう。

特に鉢の大きさに対して、株が大きくなったものは早めに植え替えをしましょう。
今回、私はグラキリスを初めて購入しました。以前から興味があり、本をたくさん読んでいました。その情報を基に、植え付けをおこなうことにしました。

グラキリスの植え替えに適した季節

春から夏に生長するグラキリスは、4月から9月上旬が植え替えに適しています。梅雨時は避けましょう。

購入した時期が、植え付け適期でない場合は、その時期まで待って植え付けます。暖かい時期に購入した場合は、すぐに植え付けができますね。

グラキリスの植え替えで今回用意したグッズを紹介

グラキリスの植え替えに使った道具を紹介します。

  • 多肉植物とサボテンの土
  • トレー
  • ラベル
  • プラスチックのスプーン
  • 肥料

それぞれの用途を説明します。

素材は問いませんが、グラキリスには黒い鉢がおすすめです。黒は土の温度を高く保つことができるということです。また過湿を防ぐために、鉢底穴が大きい方が良いですね。

多肉植物とサボテンの土

市販の多肉植物とサボテンの土を使うのがおすすめです。ココピート、パーライトなどが配合されていて、水はけが良くなっています。

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トレー

小さい植物の植え替えには、トレーやバットの上での作業が便利です。お肉などが入っている食品トレーを使いました。

ラベル

種名を書いて鉢にさしておきます。今回はアイスの棒を使いました。木製なので定期的に交換が必要ですが、プラスチック製のラベルも販売されています。

プラスチックのスプーン

スコップでも良いのですが、小さい植物の植え替えにはプラスチックのスプーンが便利です。小さいので、土を根の間に入れていく作業もしやすいということです。

肥料

コーデックスの種類は、塊根を太らせたい場合、積極的に肥料を施すということです。春から夏に生長するグラキリスは5月から9月にかけて、肥料を与えます。化成肥料のほかに、玉肥と呼ばれる固形肥料や液体肥料も使われます。

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ハイポネックスは薄めずに使えるストレートタイプもあります。

鉢が小さいので鉢底石は敷きませんでした。6号(直径18cm)以上の鉢に植え替える場合は、鉢底石を入れても良いでしょう。

グラキリスの植え替え手順

グラキリスの植え替え手順はこちら。

  1. 鉢を準備します。
  2. 土を準備します。
  3. 植え付けします。
  4. ラベルを立てます。

一つ一つみていきます。

①鉢を準備します。

鉢を準備します

グラキリスは暖かい環境を好むため、地温上昇のために黒色の鉢が良いとのことでした。結局のところ、ちょうど良い鉢が見つからず、色の濃い茶色の鉢を選ぶことにしました。

このグラキリスの大きさは、まだ5cm程しかありません。
小さい鉢を探していると、100円均一ダイソーにて、3つセットで販売されていました。鉢は直径約8cm・高さ7cmで、このグラキリスにぴったりの大きさです。

②土を準備します。

土を準備します

グラキリスは水はけの良い土を好みます。市販の多肉植物やサボテン栽培用に配合された培養土を使いました。こちらはダイソーには置いておらず、セリアで販売されています。

自分で土を配合する場合は、赤玉土と鹿沼土の他、ピートモスやパーライトを配合しましょう。

③植え付けします。

植え付けします

食品トレーの上で作業をしました。こぼれた土を受けることができるので便利です。
プラスチックスプーンを使いながら、根の間にも土を入れていきます。土を押さえながら、グラキリスが中央にくるように植え付けました。

④ラベルを立てます。

植物にラベルをつけることで、もしも忘れてしまった時でも栽培方法を調べることができます。ホームセンターや100円均一にも園芸用のラベルが販売されていました。今回はアイスクリームの棒を使いましたが、木の枝などでラベルを制作してみるのも良いかもしれませんね。

グラキリスの植え替え完了!管理について

グラキリスの植え替え完了

植え替えが完了しました。グラキリスは、日差しが強い乾燥した地域で、砂岩の岩場などの痩せた土地に自生しています。グラキリスを育てるときは、できるだけその環境に近づけるのがコツです。

水やりは、気温が上がり始める3月後半から、少量の水やりを始めます。屋外の雨の当たらない日なたに置いておきましょう。また、10月に入って気温が下がったら水やりの頻度と量を減らし、落葉してきたら断水します。

冬の時期は室内に取り込み、できるだけ直射日光が入る場所に置きます。寒さが苦手なので、最低気温8度から10度程度で管理しましょう。特に冷え込む夜間は、窓から離れた部屋の真ん中に置くのが良いかもしれませんね。

今はまだ小さいですが、グラキリスは大きな塊根状に生長していきます。管理のコツを押さえて、大事に育てたいと思います。