シマネトリコは鉢植えだけでなく、庭木や街路樹のように大きく成長させたりと、どのようなシーンでも人気があります。
今回は3号ポットで小さく育てていた卓上タイプのシマトネリコの植え替えを行うことにしましたが、大きさは違っても、基本的なことは同じです。
シマトネリコの植え替えを検討されている方はぜひ、参考にしてみてください。
シマトネリコとは?シマトネリコの魅力
シマトネリコは鉢植えの観葉植物としてはもちろんのこと、庭のシンボルツリーとしても人気があります。
常緑で明るめな緑色の小さな葉を付けてまっすぐ伸びる姿が、和風テイストにも洋風テイストにも合うので、他の植物との相性も良いのが魅力です。
また、暑さに強いので猛暑日の多い昨今でも比較的管理しやすいことも人気がある理由です。
シマトネリコの基本情報
学名 | Fraxinus griffithii |
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英名 | Griffith’s ash |
科名 | モクセイ科 |
属名 | トネリコ族 |
原産地 | 沖縄・中国・台湾・フィリピン |
シマトネリコの植え替えが必要な理由は?
シマトネリコは成育旺盛で、すぐに大きくなります。
我が家では、地植えで大きく育った庭木の他に、大きめ(9号鉢)の鉢植えを屋外で管理しています。
9号鉢は2~3年に一度植え替え作業をしていますが、毎回根っこの詰まり方に驚愕しています。
このように、鉢植えの植物はシマトネリコに限らず、定期的に植え替えや土替えを行い、根っこを整理して、栄養分や水分が行き渡るようにする必要があります。
昨年、部屋の中でも楽しもうと3号鉢に入ったものを購入したのですが、成育旺盛なシマトネリコには3号サイズでは保水力が足りないのか、すぐに株元付近の葉がパサパサになってしまいます。
そこで、1つ上の4号サイズの鉢に植え替えを行うことにしました。
シマトネリコの植え替えに適した季節
シマトネリコの植え替えに適した季節は、3~5月頃の新芽が芽吹く頃が良いとされています。
もし、雌木だった場合は6~7月に白いかわいらしい花をつけるので、早めに行いましょう。
ちなみに、我が家のシマトネリコは3本とも雄木だったようで、一度も花を見たことはありません。残念です。
シマトネリコの植え替えで今回用意したグッズを紹介
今回のシマトネリコの植え替え作業で用意したグッズを紹介します。
- 土(今回は観葉植物専用の土)
- 赤玉土(中粒)
- 鉢底石
- クッキングシート(園芸シートの代用)
- 植え替え用の鉢(4号サイズのスリット鉢)
- スコップ
植え替え用に使う鉢は1つ上の4号サイズのもので、排水性が良いと言われているスリット鉢を用意しました。
鉢が小さすぎて土が足りず保水力がないと感じたことが植え替えの理由ではありますが、基本的にシマトネリコは、排水性が悪いとすぐに根腐れを起こしてしまいます。
なので、植物の大きさに合った量の土を入れて、排水性の良い環境を作り、保水力と排水性のバランスをとるためにスリット鉢と鉢底石、赤玉土を用意しました。
元々スリット鉢は排水性に優れているので、鉢底石も必要ないと言われていますが、私は過保護になって水を与えすぎてしまうタイプなので、念には念を!ということで鉢底石を使って排水性を高めます。
ちなみに、鉢底の穴の形状が細長いので、鉢底ネットは使用しません。
シマトネリコの植え替え手順
1.シマトネリコを鉢から出して根っこをほぐす
シマトネリコを鉢から取り出します。
10年以上屋外に置いている9号鉢のシマトネリコは、驚くほど根っこを張るので、植え替えの際には毎回鉢の上に馬乗り状態で押さえておかないと中々抜けません。
今回は、まだ根詰まりを起こしていなかったのでそっと取り出しました。
古い土を軽く落とし、根っこをやさしくほぐしておきます。
2.新しい鉢に鉢底石を敷く
新しい鉢はスリット鉢で排水性も良いので、鉢底石はあまりたくさん敷きません。
ただ、鉢底石があると排水性を高めるだけでなく、土がこぼれにくくなるので、敷かなくても良いと言われても、敷いた方が私は安心できます。
3.土を混ぜる
観葉植物専用の土に加えて、更に排水性を高めるために中粒の赤玉土を2割程度混ぜます。
園芸シートの上で混ぜれば見栄えがよかったのですが、なくしてしまったのでクッキングシートで代用しています。
でも、案外使いやすいですよ。
4.シマトネリコと土を新しい鉢に入れる
混ぜた土を3割程度入れた後、シマトネリコを鉢の中に置いてみます。
高さが足りなければ一旦シマトネリコを外して土を足しましょう。
ちょうどよければシマトネリコを置いたまま、土を足して固定していきます。
上の写真は、3号鉢(左)と4号鉢(右)です。
ひとまわり大きくしただけなので、こまめに剪定しながら大きくなりすぎないように気を付けようと思います。
5.水をたっぷりあげる
たっぷりと水をあげて、排水が完全に完了するまでそっとしておきます。
鉢底皿などを置くと水が溜まってしまうので、私は水が流れていくように屋外で水をあげました。
6.水が切れたら鉢カバーや鉢底皿などと合わせる
屋外に置くのであれば不要ですが、部屋の中に飾る場合は鉢カバーや鉢底皿などを使って水が漏れないようにしましょう。
ちなみに、この写真の鉢カバーは大きさが合っていないですね・・・
ちょうどいい大きさのカバーも受け皿もなく、とりあえずこれでいきます。
早めに探します!!
シマトネリコの植え替え完了!管理について
植え替えが完了したので、部屋に戻しました。
植え替え後にたっぷりと水をあげたので、しばらくはがまんします。
排水性と保水力のバランスが取れているかチェックしていこうと思います。
シマトネリコは半日蔭でも育てることはできますが、やはり、日光は大好きです。
私は、午前中の少しの時間、うっすらと太陽の光が入ってくるこの場所にたくさんの観葉植物を飾っています。
東側なので、午後からの強い西日を浴びることもなく、窓があるおかげで自然のやわらかい風を当てることもできるベストポジションです。
ただ、シマトネリコは夏の暑さには強いのですが、あまり寒いのは嫌うようです。
最低気温が-3度を下回るようなことがある場合は注意してください。
今回のシマトネリコの植え替えで、株元の葉がパラパラしなくなりました。
ひとまず成功!ということで喜んでいます。