カランコエフィフィは、ベルの形をしたサーモンピンクのお花がとても可愛い植物です。
枝が垂れたり上を向いて伸びたりする姿や、ツヤッとした葉も魅力的で、花のない時期も楽しめます。
今回はそのカランコエフィフィの植え替えを成功させるコツについて、まとめていきたいと思います。
カランコエの魅力とは?
カランコエはバリエーションが豊富で100種類以上の原種があり、葉にツヤがあるものや紅葉するもの、多肉質の葉を持つものなど、さまざまな葉の形状や質感を楽しめます。
また、開花期にはピンクや黄色、オレンジなど鮮やかな色の花を咲かせる品種が多く、お部屋を明るく彩ってくれます。
カランコエは乾燥や暑さに強く丈夫なので、初心者でも育てやすいのも魅力です。
カランコエの基本情報
学名 | Kalanchoe |
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英名 | Kalanchoe |
科名 | ベンケイソウ科 |
属名 | リュウキュウベンケイ属(カランコエ属) |
原産地 | アフリカ南部・東部・東アジア・東南アジア・アラビア半島 |
カランコエの花言葉
カランコエの花言葉は、「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」「あなたを守る」です。カランコエの花には星の形の花やベル型の花があり、この花の形が花言葉の由来になっているといわれています。
また、西洋の花言葉は「popularity」で「人気・人望」という意味があります。
カランコエの種類と品種
カランコエにはたくさんの品種がありますが、その中から人気の品種をご紹介します。
カランコエ・ウェンディ
カランコエ・ウェンディは、ベル型の赤い花を咲かせる品種です。花びらの先がフリル状になっていて、この部分と花びらの裏はクリーム色になっています。花付きがよく、たくさんの花が咲くのでとても華やかな印象です。
カランコエ・オルギアリス
カランコエ・オルギアリスは、柿渋色の落ち着いた雰囲気の植物です。肉厚な楕円形の葉が特徴で、葉に茶色の産毛があり、葉が生長するにしたがって産毛が薄くなり緑色に変化していきます。茎は枝分かれしにくく、まっすぐ上に伸びます。
カランコエ・クイーンローズ
カランコエ・クイーンローズは、八重咲きで華やかな美しい花を咲かせます。花の色は赤やピンク、オレンジ、黄色、白などバリエーションが豊富。草丈20cm前後で、カランコエの中でも代表的な品種です。
カランコエ・サニーデイ
カランコエ・サニーデイは、シックなエンジ色の八重咲きで、ゴージャスで華やかな雰囲気が魅力です。花びらの先はクリーム色になっていて、コントラストが美しいお花です。
カランコエ・テッサ
カランコエ・テッサは、花が枝垂れるように咲く人気の品種で、オレンジや黄色のベル型の花を咲かせます。花は小さめで可憐な印象で、吊り鉢で楽しむのがおすすめです。
カランコエ・トメントーサ
カランコエ・トメントーサは、別名「月兎耳(つきとじ)」とも呼ばれています。白や茶色の毛に覆われたモチモチとした多肉質の葉で、葉の縁が茶色で縁取られているのが特徴です。おしゃれでかわいらしい見た目が人気です。
カランコエ・フィフィ
カランコエ・フィフィは、カランコエの中では珍しく枝分かれする品種です。枝が下に垂れていくので、吊り鉢で育てるのもおすすめです。開花期には、サーモンピンク色で可愛らしいベル型の花が咲きます。
カランコエ・プベスケンス
カランコエ・プベスケンスは、葉にも茎にも産毛が生えていて、ふわふわとした手触りが人気です。葉の形はシンプルですっきりしていて、幹はまっすぐ立ち上がるように伸びます。
カランコエ・プミラ
カランコエ・プミラは、カランコエの中では寒さに強い品種です。葉の表面に白い産毛があるシルバーリーフが美しく、ピンク色の可愛らしい花を咲かせます。寒くなると、葉がうっすらと赤紫色に変化します。
カランコエ・ベハレンシス
カランコエ・ベハレンシスは、独特な形をしたギザギザの葉がユニークで「センニョノマイ(仙女の舞)」とも呼ばれています。新しい葉は淡い茶褐色で、生長するとともに色が薄くなりオリーブ色に変わっていきます。
カランコエ・ベハレンシスファング
カランコエ・ベハレンシスファンクは、葉の裏にブツブツとした突起があるのが特徴です。ベルベットのような産毛が生えていて、葉には茶色の縁取りがあります。夏の高温・多湿には弱い品種です。
カランコエ・ミラベラ
カランコエ・ミラベラは、緑色の丸い葉がたくさん茂ったつるの先に、赤いベル型の花を咲かせます。花びらの先が少し薄い色になっていて、華やかな印象です。
カランコエの室内での育て方
カランコエは、夏の暑さや乾燥には強い反面、寒さや多湿には弱いのが特徴です。地植えでの管理は難しいため、鉢に植えて育てるのが一般的です。
置く場所
日当たりの良い場所に置きましょう。カランコエは日が短くなると花が咲く性質があるので、夜は照明の当たらない場所で管理します。
水やり
水やりは、土の表面が完全に乾いてから、鉢底の穴から水が流れるくらいたっぷり与えます。土が常に湿っていると根腐れを起こしてしまいますので、乾かし気味に管理しましょう。
肥料
4~9月の生長期には、2カ月に一回ほど緩効性肥料を与えます。
用土
鉢植え用の用土は、市販の多肉植物用の培養土や、赤玉土や軽石を使った水はけのよい用土を使いましょう。
カランコエの冬越し
カランコエフィフィは風が良く通る日なたに置きます。
寒さには弱いので、冬は室内の日当たりのいい窓辺などに移動させます。
5℃ぐらいまでの寒さに耐えられます。
ただし、生育温度は15~25℃になります。
冬は特に室温には気をつけてあげてください。
お水は、土が乾いたらたっぷり上げます。
寒くなったら控えめにし、休眠する2~3月は霧吹き程度にします。
カランコエの花が咲かない?
カランコエフィフィの花は、冬から春にかけてたくさん咲きますが、今年は咲かなかったなんてことはありませんか?
カランコエフィフィは日照時間を12時間以下におさえないと花芽がつかないためです。
夜もお部屋の照明がついてたりすると、花が咲きにくい状態になります。
もしお部屋の照明をコントロールできない時は、ダンボールなどを被せたりして工夫すると良いでしょう。
カランコエフィフィの植え替えが必要な理由と時期の目安
カランコエフィフィは、2~3年に1度のペースで植え替えをします。
もし2年たっていなくても、
- 鉢の底から根が出てきた
- 土が古くなって、水をあげてもなかなか染み込まくなった
- 鉢の大きさに対して葉が育ちすぎてバランスが悪くなった
などが見られた時にも、植え替えが必要です。
我が家のカランコエフィフィは購入後2年以上経ちましたが、一度も植え替えをしていませんでした。
土も古くなっているので、今回植え替えをしていきたいと思います。
カランコエフィフィの植え替えに最適な季節
カランコエフィフィの植え替え時期は、生長期にあたる春の4月後半~6月と、秋の9月~10月前半が適しています。
暖かい時期に植え替えを終わらせましょう。
カランコエフィフィの植え替えに使った道具
カランコエフィフィの植え替えで用意したグッズをご紹介します。
- 土入れ(大・小)
- 鉢底ネット
- 割りばし
- 鉢底石
- 多肉植物専用の土
- 新しく植え替える鉢(一回り大きな鉢)
- 園芸シート
- 今回植え替えするカランコエフィフィ
土入れは、大きいものと小さいもの2種類を準備します。
割りばしは、土を隙間なく入れるために使用します。
今回は多肉植物専用の土を使いましたが、配合する場合は赤玉土(小)4、鹿沼土3、腐葉土3の割合でブレンドします。
新しく植え替える鉢は、今のものより一回り大きいものを用意します。
作業用の園芸シートはトレー型になっているものが便利でおすすめです。
今回は100円均一で購入したレジャーシートを使用しました。
カランコエフィフィの植え替え手順
カランコエフィフィの植え替え手順を紹介します。
- カランコエフィフィの根のつまり具合を確認する
- カランコエフィフィを鉢から出す
- 根っこを軽くほぐす
- 植え替える鉢に鉢底石を入れる
- 新しい鉢にカランコエフィフィを入れる
- 箸を使って鉢の側面にも土を入れ込む
- 長くなった枝を切り落とす
- 2~3日経ってからお水をあげる
一つひとつ見ていきたいと思います。
①カランコエフィフィの根のつまり具合を確認する
鉢底を見てみると、太めの根が一本と、細い根が数本見えています。
②カランコエフィフィを鉢から出す
カランコエフィフィを鉢から出してみました。
根でいっぱいになっているかと思っていましたが、それほどではありませんでした。
少し引っ張ると、スルッと出てきました。
③根っこを軽くほぐす
カランコエフィフィの根っこをほぐします。
我が家の場合は、土がパサパサしていて、少し力を入れるとポロっと崩れてくる状態でした。
根がいっぱいになっているわけではなかったので、今回は、一回り大きな鉢を使用せず、もともと入っていた鉢を綺麗に洗って、使用することにします。
④植え替える鉢に鉢底石を入れる
新しく植え替えする鉢の底に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を底が見えなくなるくらいまで入れました。
今回は、もともと入っていた鉢を洗って使用しましたが、通常は一回り大きな鉢を使うのがおすすめです。
鉢底石は網に入って売られているものが、繰り返し使うのにとても便利です。
⑤新しい鉢にカランコエフィフィを入れる
新しく植え替えする鉢に、あらかじめ土を少し入れておきます。
ウォータースペースができるように高さを合わせながら、土を入れていきます。
今回使用した土は、多肉植物専用の土です。
ブレンドして作る場合は、赤玉土(小)4、鹿沼土3、腐葉土3の割合で混ぜたものを使用します。
⑥箸を使って鉢の側面にも土を入れ込む
鉢の側面にも隙間なく土が入るように、割りばしでつついてしっかり入れ込みます。
⑦長くなった枝を切り落とす
枝が長い部分があるので、少し切り落として整理します。
今回はこの手順になりましたが、本来は、植え替え作業に入る前に切り落としておくと作業もしやすいです。
これくらい切り落としました。
⑧2~3日経ってからお水をあげる
カランコエフィフィは、植え替えで根っこが傷ついていたり、ハサミで切ったりした場合に、その切り口が濡れると、腐ってしまうことがあります。
植え替え後は、2~3日はお水をあげずに置いておきまず。
数日で根の切り口が乾くので、それからお水をたっぷり上げます。
カランコエフィフィの植え替え完了!
以上で、カランコエフィフィの植え替えは完了です。
まとめ
カランコエフィフィは挿し芽でも増やすことができるので、剪定した枝を挿し芽専用の土に挿しておくと、1ヶ月ぐらいで根が出てきます。
肥料は、5月~7月にかけてと、9月に、月に1回のペースで液肥を施します。
適切に管理しながら、サーモンピンクのたくさんのお花を楽しみに待ちたいと思います。