- ハオルチアが徒長する原因がわかる
- ハオルチア徒長した時の対処法がわかる
- ハオルチアの徒長を予防する方法がわかる
ハオルチアは多肉植物の中でも初心者に向いている品種と言われています。
日本の気候でも育てやすく、小型で場所を取りません。
窓辺に置けるという利点もあり、生活に取り入れやすく、多肉植物の中でも人気がある品種です。
ハオルチアは種類が豊富なことも魅力のひとつです。
主に2種類に分けられ、プクンとしたみずみずしい見た目の軟葉系と、トゲトゲでサボテンにも似た見た目の硬葉系があります。
異なる種類に見えても同じハオルチア属というのは興味深いですね。
特に軟葉系は「窓」と呼ばれる透明な葉を持つ種類があり、美しい輝きが出るように育てる愛好家が増えています。
しかし、育て方によっては間延びして成長してしまう「徒長」になってしまうことがあります。
せっかく愛情を持って育てたハオルチアが、イマイチな見た目になってしまったら悲しいですよね…。
そこで今回はハオルチアが徒長する原因や対処法、さらに予防するコツをまとめてみました!
是非最後までご覧いただき、お気に入りのハオルシアを元気に育てるヒントになれば幸いです。
多肉植物ハオルチアが徒長する原因
徒長してしまう原因はいくつかあります。
- 日照不足…徒長の原因で最も多い理由がこの日照不足です。日光を求めて必要以上に伸びてしまいます。
- 水のやりすぎ…水ぶくれのような状態です。
- 風の不足…ハオルチアが呼吸をすることで光合成が活発になりますが、風がないと呼吸がしづらくなってしまいます。
また、風によって分泌されるホルモンが不足してしまいます。 - 肥料が多い…勢いよく成長しすぎの状態です。
その他、肥料不足、高温、土の通気性が悪いといった理由でも徒長が起こります。
こちらでも詳しく解説しているのでご覧ください。
ハオルチアが徒長した時の対処法
ハオルチアが徒長してしまった時は、以下の方法で対処することで、綺麗な形に成長する可能性があります。
胴切り
胴切りとは株の上下で切り分ける方法のことで、徒長の対処法としてポピュラーな方法です。
刃物でカットする方法やテグスでカットする方法があります。
こちらで詳しく解説しています。
株分け
株分けとは、親株と子株を分ける方法のことです。
簡単な株の増やし方として知られています。
株分けは株を増やしたいときだけでなく、徒長したときにも効果があります。
株の形を整えつつ、増やすこともできるのでおすすめの方法の一つです。
株分けは3月上旬〜5月下旬、9月下旬〜11月半ばが適期とされています。
株分けの手順についてはこちらにも詳しく書かれています。
葉挿し
葉挿しとは親株から葉を外して増やす、挿し木の方法のひとつです。
株分けと同じく、株を増やしたいときに使う手法です。
徒長した葉を使えば株の形が整うだけでなく、株を増やすこともできるので一石二鳥ですね!
葉挿しは一枚の葉っぱからできるので、お手入れの時や誤って鉢を落としてしまった時に取れた葉っぱでも葉挿しができます。
葉挿しの手順
- 徒長してしまった葉をひとつひとつ分解するように分け、土に置きます。
- 水はやらず、根っこが出るまで待ちましょう。
- 無事に根っこが出たら根っこに土を被せます。
- 元の葉が枯れてきたら取り、新しく生えてきた葉に栄養が行くようにします。
葉挿しは成功すれば一つの葉から一つの株になるのでたくさん増やすことができますが、成長するのに時間がかかるというデメリットもあります。
原因を解決する
日照不足で徒長していたハオルチアの置き場所を変更したら、元気な葉が生えてきたという事例もあります。
原因を解決することで、苗自体が元気を取り戻す可能性があります。
例えば、
- 日照不足が考えられる場合は、日中に屋外へ出してみる
- 水のやりすぎが原因だと考えられる場合は、水やりの間隔を開けてみる
などの対策が考えられます。
ハオルチアの置かれていた環境から徒長してしまった原因を考え、解決してみましょう!
ハオルチアの徒長を予防する方法
ハオルチアの徒長は、日照不足と水のやりすぎ、風の不足、肥料が適量でないといった原因がありました。
と、いうことはこれらの原因を取り除けば予防にも繋がります。
明るい日陰で管理する
ハオルチアの適温は15〜25℃といわれ、直射日光を避けた明るい日陰が生育に適しています。
室内で育てるのがおすすめですが、光が足りないと感じたら置く場所を変えてみたり、LEDライトで補ったりし、ハオルチアにとって最適な環境を整えてあげましょう。
屋外で育てる場合は遮光ネットで覆い、葉焼けしないようにしましょう。
乾燥気味に管理する
ハオルチアは南アフリカの岩場の隙間に、土や砂に多くの部分が埋まりながら自生しています。
室内で育てる場合の水やりは、土が乾燥してからさらに数日経ってからたっぷりとやるようにしましょう。
葉っぱに直接水をかけると、葉っぱの隙間に残った水分が原因で腐ってしまうことがあります。
屋外で育てる場合は、雨ざらしになると水やりの加減が難しく、根腐れを起こす確率が高くなります。
雨の当たらない軒下に置くと管理がしやすいです。
反対にベランダはコンクリートの余熱で乾燥しすぎてしまいます。
株の周りに水まきをすると熱が下がり、湿度も補えるので効果的です。
風通しをよくする
ハオルチアが自生している南アフリカの岩場は、常に風が吹いているような気候です。
室内で育てる場合は、窓が開けられる風通しの良い場所がおすすめです。
風通しが悪い場合はサーキュレーターを使い、空気の流れを作ると良いでしょう。
ただし、冷暖房の風が直接当たるような場所はさけてください。
まとめ
いかがでしたか?
ハオルチアは日照不足や水のやりすぎ、風の不足などで徒長することがわかりました。
徒長してしまったら胴切り、株分け、葉挿しで株を整えましょう。
株の形が整うだけでなく株を増やすこともできるので、今後のハオルチアの管理や成長も楽しみながらできると思いますよ。
日光・水・風の三つの要素がハオルチアに適しているか、日々観察しながらベストな環境を整え、ハオルチアを元気に育ててくださいね。