控えめなのに可憐な魅力を持つ「アスペルラ オリエンタリス」を知っていますか?
春から夏にかけて、薄紫色のちいさな花が”こんもり”と咲く姿は、遠目に見ていても癒やされます。
ガーデンの主役とは言いがたい植物ですが、個性のある存在感をもった素敵な植物です。
今回はそんな「アスペルラ オリエンタリス」の育て方をご紹介していきます。
アスペルラ オリエンタリスとは?アスペルラ オリエンタリスの魅力
よく見ると小さな可愛らしいお花がいくつも咲いて、丸みのあるフォルムを作りだしている「アスペルラ オリエンタリス」。
鮮やかなツヤのある緑の葉と、涼やかな薄紫色のお花のコントラストが美しい植物です。
アスペルラ オリエンタリスの基本情報
学名 | Asperula orientalis |
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英名 | Blue Woodruff |
科名 | アカネ科 |
属名 | クルマバソウ属(アスペルラ属) |
原産地 | 小アジア、コーカサス地方 |
アスペルラ オリエンタリスの植え付けが必要な理由は?
高温多湿を嫌い、乾燥した環境を好む「アスペルラ オリエンタリス」は、ガーデンに植え付けをすることをおすすめします。
地植えにした場合、土の表面が乾いたら水はたっぷりと与えますが、乾燥を好む性質のため基本的にはあまり手間がかかりません。
いっぽう、鉢植えで育てるときには水切れによる乾燥のしすぎには要注意。
乾燥しすぎると葉色の美しさが褪せてしまうからです。
「アスペルラ オリエンタリス」の魅力のひとつでもある”ツヤのある葉色”を楽しむためには、勝手にグングンと成長してくれる地植えがいいでしょう。
アスペルラ オリエンタリスの植え付けに適した季節
霜の心配がなくなった春先に「アスペルラ オリエンタリス」を植え付けしましょう。
種から育てた苗の場合、暑くなる前の6月頃までに植え付けは済ませておくことがベスト。
環境が適したときには、みるみると広がり、ボリュームと共に華やかさもでてきます。
アスペルラ オリエンタリスの植え付けで今回用意したグッズを紹介
植物の特徴によって使用する用土が変わってきますが、植え付けに必要なグッズの基本はいつも同じものになります。
- グローブ
- スコップ
- 土入れ
- トレイ(用土をミックスする)
- じょうろ
- 草花用培養土
- 腐葉土
- 緩効性肥料マグァンプ
ガーデニングで植え付けをする際に欠かせないのが、「グローブ・スコップ・土入れ・トレイ・じょうろ」の5つ。
グローブは爪の間に土が入るのを防いでくれる必須アイテムです。
園芸用品のグローブは、”使いやすさ&機能性”に優れているだけではなく、おしゃれなデザインも多いものです。
お気に入りのグローブがあるとガーデニングライフも楽しい時間になるでしょう。
土を掘るためのスコップは使いやすいものを選びましょう。
先端が鋭いものは表面の土が硬いときには便利。
掘った土をすくうときには、表面積の広さと深さがあるものが扱いやすいです。
自分の手によく馴染み、重さのないものを揃えておくことをおすすめします。
土入れは、「あると便利」、「無ければスコップで代用」もできますが、100円均一のもので充分に使えるので準備しておきましょう。
用土をミックスするトレイは深さのあるものなら何でもOKです。
じょうろを選ぶときには、自分の使いやすい容量を考慮して選びましょう。
「アスペルラ オリエンタリス」は水はけの良い土壌を好むため、今回は草花用培養土、腐葉土、緩効性肥料マグァンプを、9:1:ほんの少量の割合で混ぜ込んでから植え付けをしました。
アスペルラ オリエンタリスの植え替え手順
ここからは「アスペルラ オリエンタリス」の植え付け手順をご紹介していきます。
- 植え付けする場所をきめて穴を掘っておく
- 用土を混ぜ合わせる
- 苗を取り出し、根鉢の上を軽くほぐす
- 植え付けをし、用土を入れる
- かぶせた用土を株元の上から軽く押し、じょうろで水をかける
①植え付けする場所をきめて穴を掘っておく
どの場所に植え付けをするか、植え付けたあとのイメージをしながら決めておきましょう。
「アスペルラ オリエンタリス」は、場所に馴染むとボリュームが出て立体感が出てくる植物です。
②用土を混ぜ合わせる
土入れとトレイを使って、草花用培養土、腐葉土、緩効性肥料マグァンプを9:1:ほんの少量の割合で混ぜ込んでおきましょう。
植え付け場所をきめたときに掘っておいた土を少量とり、一緒に混ぜ合わせてあげると環境に順応しやすいかもしれません。
③苗を取り出し、根鉢の上を軽くほぐす
ポットからそっと苗をとりだしましょう。
根鉢がグルリとまわっていたら無理にくずさず、上のカタを軽くほぐす程度にしておきます。
④植え付けをし、用土を入れる
どの向きに植え付けをするか決めたら、用土をまわりに入れていきましょう。
⑤かぶせた用土を株元の上から軽く押し、じょうろで水をかける
株元の上から手で押しつけます。
苗が浮かないように用土にしっかりと圧力をかけ、じょうろで水をかけて更に馴染ませましょう。
アスペルラ オリエンタリスの植え替え完了!管理について
地植えにした「アスペルラ オリエンタリス」は、基本的には手間がかかりません。
土の表面が乾いたら、株元からたっぷりと水を与えることを忘れないようにしましょう。
水やりのときには、花に水がかからないように株元からかけてあげることが大切です。
また、可憐なお花を長く楽しむためには、花がら摘みをこまめに行います。
咲き終わった花柄を引き抜くように取りのぞくと、見た目にもキレイな状態をキープできます。
日当たりと水はけのよさに気をつけていれば、害虫の心配も無く、初心者でもカンタンに育てられる植物です。
植え付け作業は難しい工程もなく、ポット苗からもスムーズに抜けて終わらせることができました。
薄紫色のちいさなお花と、ツヤのある緑の葉のコントラストが、花壇いっぱいに広がっていく光景が楽しみです。