クリスマスローズの育て方と植え替え方法とコツを【写真付きで解説】

クリスマスローズの植え替えはどう行えばいいのでしょう?失敗しないコツがあったら知りたいですよね。
こちらでは、クリスマスローズの秋の植え替え方法と、春に開花株で購入した場合の植え替え方法をご紹介します。

クリスマスローズとは?クリスマスローズの魅力

クリスマスローズは冬に咲く宿根草。
花が少ない時期に咲いてくれるので、冬のガーデニングには欠かせないアイテムです。
花の色や形のバリエーションが豊かで個性があるので、また欲しい!と初心者からベテランまで夢中になってしまうお花です。

クリスマスローズの基本情報

学名Helleborus(ヘレボルス)
英名hellebore
科名キンポウゲ科
属名ヘレボルス属(クリスマスローズ属)
原産地ヨーロッパ、地中海沿岸、西アジア、H.チベタヌスのみ中国

クリスマスローズの植え替えが必要な理由は?

クリスマスローズの植え替えが必要な理由

クリスマスローズは生育旺盛な宿根草です。
地植えなら両腕で抱えるくらいのボリュームになりますが、鉢植えだと根の行き場が限られてしまいます。
1~2年に一回、鉢増しを兼ねた植え替えを行いましょう。
逆に暑さで根が傷んでしまった場合は、鉢のサイズを下げる場合も…。
根の健康診断も兼ねて、二年に一回は植え替えを行うとよいでしょう。
画像のように、夏の間に傷んだ葉っぱや、苔や雑草などを除去して清潔にする目的もあります。

クリスマスローズの植え替えに適した季節

植え替えは秋、暑さが和らいだお彼岸過ぎから行います。
冬から春の開花シーズンに購入した場合は、遅くとも3月中(関東基準)には植え替えを済ませましょう。
4月以降は暑さで株が弱り、枯れてしまうことがあるためです。
夏の植え替えはNGです。

クリスマスローズの植え替えで今回用意したグッズを紹介

クリスマスローズの植え替えに必要なグッズ

今回用意したものは、スリット鉢(ロング)、土を入れるスコップ、ハサミ、手袋、器具のウイルス除去液、細い棒です。
鉢のサイズは、根鉢より1~2周り大きいものを選びます。5~6号から大株だと10号以上になることも。

瓶に入った黄色い液は「第三リン酸ナトリウム液」です。ハサミを使用前に漬けておくとウイルス病の蔓延を防ぎます。

この細い棒は、通称「植え替え棒」。根をほぐしたり、根の隙間に土を入れ込んだりする時に使用します。
筆者は、植物を購入した際についてくる商品タグの棒を再利用しています。
なければ百円ショップなどで購入できる鉄の串などでも良いでしょう。

クリスマスローズの培養土

クリスマスローズの培養土

クリスマスローズの用土は、水はけや水持ちなど自宅の環境に合ったものを用意します。
マニアになるとブレンドにもこだわりが出てきます。
右の白いトレーはその一例ですが【赤玉土2.5:日向土2:馬糞堆肥2:軽石2:ヤシ殻チップ1:ゼオライト0.5】に、元肥に緩効性の化成肥料を少量などです。

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初心者で「よく分からない」という場合は、左の青いトレーのように、市販の「花と野菜の培養土」を利用すると便利ですよ。
培養土3に対して軽石1を混ぜ込み、水はけを良くします。
これで育ててみて、翌年、根の成長を見つつブレンドを考えると良いと思います。

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クリスマスローズの植え替え手順

①鉢の表面をきれいにする

クリスマスローズの植え替え手順①鉢の表面をきれいにする

まずは、傷んだ葉や鉢内の雑草、苔などを掃除します。
クリスマスローズは、葉の老化現象で画像のように葉が茶色く枯れこんでくるので、根元から2cmほどのところでハサミで切り取りましょう。

②根鉢を抜いてほぐす

クリスマスローズの植え替え手順②根鉢を抜いてほぐす

ゆっくり鉢から抜いて、丁寧に根をほぐしていきます。
白い根っこは大切なので、傷つけないように慎重に行いましょう。
植え替え前には水やりしないのがおすすめです。
用土は乾いていたほうが、根が切れにくくなるようです。

③傷んだ根を取り除く

クリスマスローズの植え替え手順③傷んだ根を取り除く

ほぐしながら、傷んで黒くなった根っこを切り取ります。
夏の猛暑で腐った根は、ひじきのように黒くつぶれたようになっています。
白い根が出ているなら少しくらい減らしても大丈夫なので、古くなって黒ずんだ根は思いきって整理しましょう。

④鉢に用土を入れる

クリスマスローズの植え替え手順④鉢に用土を入れる

今回のクリスマスローズは、根の成長が良好なので、6号ロングスリット鉢に植え替えました。
スリット鉢を利用した場合は、鉢底石はいりません。
根が下のほうまで伸び伸びと育ちますよ。
下1/5ほど培養土を入れます。

⑤クリスマスローズを植えこむ

クリスマスローズの植え替え手順⑤クリスマスローズを植えこむ

クリスマスローズは深植えになりすぎないようにしましょう。
鉢の上から2cmほどのところまで軽く持ち上げ気味にして、培養土を7分目まで入れたら、細い棒を使って根の間にしっかり土を入れ込みます。
鉢の上から1cmほどのところまでたっぷり用土を入れてくださいね。

⑥植え替えたら水やりする

クリスマスローズの植え替え手順⑥植え替えたら水やりする

植え終えたら、最後にシャワーで水やりして、用土の微塵粉などを洗い流します。
用土が水で押し流されて、沈むようなら、また上から1cmになるように用土を追加しましょう。

開花株を購入した場合の「春植え替え」のコツ

クリスマスローズ春植え替えのコツ

春に購入したクリスマスローズを植え替える場合には、いくつか注意点があります。
春植え替えのコツは、根鉢を崩し過ぎないのがポイントです。
新根が張る前に夏になると、暑さで枯れてしまう可能性があるためです。
クリスマスローズは日本の夏の暑さが苦手。平地では4月頃から夏日になるので、遅くとも3月中には植え替えを済ませましょう。

また、花が咲いていた場合は、種子が膨らむと余計に体力を消耗するので、3月中に花茎を切り落とします。
株元から2~3cmのところでカットしてから、根鉢を崩し過ぎないように軽くほぐして1~2周り大きな鉢に植え付けましょう。

クリスマスローズの植え替え完了!管理について

クリスマスローズの植え替え完了

秋はクリスマスローズのスタート地点。
良く日の当たる場所で管理しましょう。
新葉が萌え出し、活発に成長をはじめます。
冬になると株元から花芽が現れ、古葉が倒れてくるので、汚いようなら切り落し、早春の開花を待ちます。
早い品種だと12月頃から、一般的なクリスマスローズは2月頃から開花が始まります。

3月を過ぎると花は色褪せてくるので、種を取らないなら、株元から2cmほどのところで花茎を切り取ります。
お礼肥に緩効性の置き肥を与えても良いでしょう。
ただし、休眠する夏前までに必ず肥料が切れるように調整してくださいね。

夏は風通しの良い日陰で管理し、乾いたら水やりをしましょう。
秋になればまた目覚めて活発になります。
冬の開花が待ち遠しくなりますね!