4~5月に購入した鉢植え紫陽花(アジサイ)。
そろそろお花が終わってきていませんか?
来年もきれいなお花を咲かせるためには、植え替えをする必要があります。
この記事では、毎年たくさんお花が咲く育て方と植え替え方法のコツを紹介します。
アジサイとは?アジサイの魅力
アジサイには大きく分けてガクアジサイと西洋アジサイ(ハイドランジア)があります。
どちらも日本原産のため、全国どこでも屋外で簡単に育てることができます。
また土質によって花色を青やピンクに自在に変えられる珍しい植物です。
紫陽花(アジサイ)の基本情報
学名 | Hydrangea macrophylla |
---|---|
英名 | Hydrangea |
科名 | アジサイ科 |
属名 | アジサイ属 |
原産地 | 日本 |
鉢植え紫陽花(アジサイ)の植え替えが必要な理由は?
植物にとって植え替えが必要な理由は、根からの水や養分の吸収をスムーズにするため。
植え替えをしないと根は鉢の中でギュウ詰め状態になり、うまく水や養分を株全体に吸い上げることができないからです。
しかし、今回紫陽花を植え替える理由は来年もたくさん花を咲かせるためです。
基本的にお店で買ってきた花の咲いている鉢植えは、根が詰まっていることはありません。
そのため、必ずしも植え替えをする必要は無いです。
ですが、それだと花数が減るため、まずは植え替えをして株を大きく充実させます。
紫陽花(アジサイ)の植え替えに適した季節
一般的に紫陽花(アジサイ)の植え替えに適した季節は5月~10月上旬と言われています。
しかし、来年もたくさん花を咲かせるためには、5月後半~遅くとも7月迄がベスト。
夏前に行うことで暑さによる株の消耗を防ぎ、花芽を付ける秋に備えましょう。
鉢植え紫陽花(アジサイ)の植え替えで今回用意したグッズを紹介
- 培養土
- 駄温鉢
- 鉢底ネット
- スコップ
培養土
紫陽花は道路脇など痩せた土地でも育つ丈夫な花木です。
そのため、鉢に植え替える場合は汎用性の高い培養土でOK!
ただ、あまり安すぎる商品の場合、肥料も買い足す必要があるため、できれば90日以上効果のある肥料配合済みのものがおすすめです。
紫陽花(アジサイ)専用土
基本的に培養土で良いのですが、「青アジサイの土」「赤アジサイの土」などアジサイ専用土も販売されています。
これは土の成分に青に寄せる場合はアルミニウム、赤に寄せる場合は石灰等が配合されています。
駄温鉢(だおんばち)
駄温鉢とは通気性+保水性の高い性質をもつ種類の鉢です。
紫陽花はとても水を好むため、保水性の高い鉢に植えましょう。
しかし、プラスチック鉢のように保水性は高くても通気性が悪いと
水のやり過ぎによって根腐れを起こすこともあります。
初心者の方はぜひ駄温鉢を使ってみて下さい。
鉢底ネット、スコップ
一般的に植え替えでは軽石など鉢底石と敷きますが、水を好む紫陽花はそこまで排水性を高める必要はありません。
そのため、土がこぼれないように鉢底ネットだけあれば大丈夫です。
使いやすいスコップは、一度にたくさん土が入れられる幅広タイプが良いですね。
鉢植え紫陽花(アジサイ)の植え替え手順
- 花を剪定する
- 鉢に培養土を入れる
- 古い鉢から紫陽花を取り出す
- 根鉢を崩さず鉢の中央に置く
- 鉢の淵から3㎝下まで土を入れる
- たっぷり水やりをする
1.花を剪定する
来年もたくさん花を咲かせるためには、今咲いている花をできるだけ早めに剪定してあげます。
紫陽花の剪定位置は、花の付け根から数えて2節目の上です。
ハサミで切りましょう。
紫陽花の性質上、花のすぐ下には来年の花芽はできません。
6月以降であれば、各節の両脇から小さい花芽が出始めるので、そこまで待ってから作業しても良いでしょう。
剪定した花は切り花・ドライフラワーで楽しもう
植え替えで必要とはいえ、せっかく鉢で咲いている花を切るのがもったいない!かわいそう!と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんなときは、切り花として楽しみましょう。
花瓶やコップに水を少なめに入れて管理すれば、そのままドライフラワーにすることもできます。
2.鉢に培養土を入れる
紫陽花の植え替えで駄温鉢を使用する場合、鉢底石を入れる必要はありません。
鉢底にネットを敷いたら全体の1/4程度まで培養土を入れて下さい。
3.古い鉢から紫陽花を取り出す
先ほど剪定した紫陽花の株元に手を添えて、鉢から根鉢を取り出します。
根鉢とは鉢の形状に根が回っている土の塊のこと。
4.根鉢を崩さず鉢の中央に置く
一般的に植え替えをするときは根鉢を崩すパターンと崩さないパターンの2通りがあります。
今回は、根がパンパンに張っているわけではないため、崩さずこのまま植え替えます。
5.鉢の淵から3㎝下まで土を入れる
根鉢の周りに隙間ができないよう、まんべんなく土を入れていきます。
そして大切なのは鉢いっぱいに土を入れないこと。
必ず鉢の淵から3㎝下までにして下さい。
写真のようにスペースを空けることで、水やりをしたときに鉢から土が溢れてしまうことを防ぎます。
6.たっぷり水やりをする
最後に鉢底から水が出るまでたっぷりと与えて下さい。
植え替え後に水やりをする目的は、保水だけでなく、ぐらぐらせずしっかり固定できているかの確認にもなります。
鉢植え紫陽花(アジサイ)の植え替え完了!管理について
植え替え後の管理方法として、1週間程度は日陰で管理して下さい。
その後、日当たりのいい場所に移動させましょう。
一般的に日陰で育つイメージですが、ある程度日光を当てないと花が咲きません。
紫陽花の管理で最も重要なことは、水切れさせないことです。
幸いなことに、紫陽花は水が足りなくなってくると葉が下を向いてきます。
この状態を放置しておくと、ぐったりして回復に時間がかるから要注意!
特に気温が上がる7月以降は、根が傷んでしまい回復できずに枯れるケースが多いです。
日当たりの良い場所はすぐに水が乾くため、夏は毎日確認しながら育てましょう。