- ハオルチアの株分けと徒長のメカニズムついて理解できる
- ハオルチアの株分けと徒長防止が自分でできる
- 徒長を防ぐ水やり・日当たりがわかる
- ハオルチアの株分けと徒長防止ができるようになる
ハオルチアに子株が増えて徒長してしまった場合、どのように株分けしたらよいのでしょうか。また、徒長の原因とメカニズムが分かれば、徒長しにくいハオルチアに育てることができるかもしれません。
こちらでは、ハオルチアの株分けの詳しいやり方や、水やりや日当たりなど徒長しにくい育て方についても盛りだくさんで紹介します。
徒長したハオルチアの株分け手順
徒長したハオルチアの株分けのやり方を解説します。
- 鉢から抜く
- 子株を分離する
- 用土の準備
- 鉢に植え付ける
ハオルチアの株分けは、成長期の春か秋がおすすめです。親株の植え替えを兼ねて行うとよいでしょう。活着よくするために下準備として、株分けの1~2週間前に水やりをし、葉に水分を蓄え、さらに用土が乾いた頃に行いましょう。
手順① 鉢から抜いて土を落とす
最後の水やりから1~2週間経ち、鉢の用土が乾いたら株分けを行います。静かに根鉢を抜き、優しく用土を落としてください。
根が絡んで土を落としにくい時は、バケツに水を張り、根を少し浸けてから優しくほぐしましょう。根が多いようなら細かい根は切れても大丈夫です。
手順② 子株を親株から離す
親株から子株を切り離します。子株が大きく育っているようなら根を付けたまま株分けできるので、簡単に育ちます。子株がまだ小さく根が出ていなくても、挿し木のように使えるので、芽を欠いて、親株の形を整えましょう。
土を落とした後は2〜3日から1週間ほど日陰で根を乾かします。
手順③ 用土をふるいにかける
株分けしたハオルチアの根を乾かしている間に、植え付け準備をします。ハオルチアのサイズに合った鉢と鉢底アミを用意。用土は、市販の「多肉の培養土」を利用すると便利です。
ただし、微塵が多いと水はけが悪くなるので、ふるいにかけて微塵を取り除くとよいでしょう。専用のふるいがなくても100均のザルで代用できます。このようなひと手間が徒長の予防策になります。
手順④ 鉢に植え付ける
根が乾いたら植え付けます。用土が無肥料ならひとつまみの緩効性の元肥を混ぜて植えこみましょう。棒などをふちに掛け、ハオルチアを浮かせながら用土を入れ込むと簡単に植え付けられます。半分ほど用土が入ったらハオルチアを鉢内に下ろし、ハオルチアの根元がふちと同じ高さになるように残りの用土をいっぱいまで入れ込みます。
多肉は一般的な草花のようにウォータースペースを取る必要はありません。深植えになると、かえって日当たりや水はけが悪くなってしまう可能性があります。
株分けしたハオルチアの徒長を防ぐコツ
ハオルチアの徒長する原因はいくつか考えられます。原生地では、他の植物などの障害物があり日当たりが悪いと、株の太さを犠牲にしてでも障害物より上に出ようとして、ひょろひょろと伸びていきます。それが「日照不足による徒長」のメカニズムです。
また「水分過多」や「肥料のやりすぎ」により、細胞が間延びしてだらしなく生長することがあります。また、「風」に当たらないと上に伸びがちに。「高温や低温」でも徒長することがあるようです。
次の章で、徒長のメカニズムや解決策を詳しく見てみましょう。
徒長の原因① 日当たりが悪い
ハオルチアの育て方を見ると必ず書いてあるのが「直射日光を避ける」という文字。しかし「レースのカーテン越しの光」をおすすめされても、どの程度の光なのか曖昧です。置き場所が窓から離れている場合、日照が足りず徒長の可能性も…。
南や南西側の窓辺で、真昼の厳しい直射日光が入るならレースのカーテン越しがよいのですが、東北や東側の窓辺で、午前中の柔らかい日差ししか入らないなら、レースのカーテンは不要です。むしろ日照が足りない可能性があります。暗所で育てていた場合、いきなり日なたに出すと葉焼けしてしまうので、徐々に慣らすようにしてくださいね。
徒長の原因② 水やりが多い
与えられた水分が多すぎても徒長の原因となってしまいます。ハオルチアのように乾燥状態にあった植物が、必要以上の水分を与えられると急激に水を吸い上げ、根や葉にパンパンに水分を蓄えようとします。それにより葉や茎の細胞が伸びてしまい、だらしなく徒長してしまうのです。
必要な水分はハオルチアの根張り具合にもよりますし、鉢(素焼きなのかプラ鉢か)や用土(砂粒状か有機質か)の種類にもよります。「〇日に1回」や「1回何cc」などという曖昧な言葉では測れません。個体差や環境に合った水やりを覚えましょう。初心者は、鉢内に竹串などを刺し、抜いた時に用土が湿っているか確認してみることをおすすめします。
徒長の原因③ その他(肥料や風通し、気温など)
日照や水やり以外の徒長の原因には「肥料過多」「風通し」「気温」が挙げられます。
多肉の種類は肥料不足よりも、窒素過多による徒長のほうが問題です。また、自然界では風が当たることでエチレンガスが発生し、生長抑制になっています。室内栽培では風通しが徒長防止につながります。過度な高温や低温でも徒長が見られるので、適温で管理するよう心がけましょう。
まとめ
ハオルチアの株分けのやり方を画像で詳しく解説しました。植え付け前に少し乾かすのが成功のコツのようです。また、ハオルチアの徒長のメカニズムを知ることで徒長しにくい環境づくりを行い、ハオルチアのベストな姿を維持できるように頑張りましょう!