これで成功!ウツボカズラ(ネペンテス)の植え替え手順とコツを写真付きで解説
ミステリアスなフォルムが目を引くウツボカズラ(ネペンテス)。
食虫植物の一種ですが、場所を取らないので観葉植物として育てている人もいるのではないでしょうか。

こちらでは、そんなウツボカズラ(ネペンテス)の植え替えや管理方法についてご紹介します。

ウツボカズラ(ネペンテス)の植え替えが必要な理由は?

植え替え前のウツボカズラ(ネペンテス)

ホームセンターや園芸店などでウツボカズラ(ネペンテス)を購入した時は、保水性の高い土に植えられていることが多いのですが、そのままだと土が痛み、根腐れの原因になるので、すぐに植え替えます。
また、水苔で育てるのが一般的ですが、1年に1回くらいは植え替えてあげると長持ちしやすいです。

今回はちょうど休眠期に入るので、古くなった水苔を新しくするのと、葉が重なり合ってちょっと苦しそうなので株分けしてスッキリさせようと思います。

ウツボカズラ(ネペンテス)の植え替えに適した季節はいつ?

ウツボカズラ(ネペンテス)の植え替えは休眠期の12月~2月頃が適しています。

購入直後の植え替えは大切ですが、活発な時期は環境の変化にも敏感なので、基本的には活動が鈍くなった冬場の時期の方が植え替えには丁度良いです。

ウツボカズラ(ネペンテス)の植え替えで用意したグッズ

ウツボカズラ(ハエトリソウ)の植え替え用グッズ紹介

今回用意したものは、こちらです。

  • 植え替え前のウツボカズラ(ネペンテス)
  • 作業用の深皿
  • 鉢底石
  • 株分け用の鉢
  • 乾燥水苔

深皿は大型の鉢を乗せるような受け皿で、100均で購入しました。
プラスチック製で軽くて扱いやすいので、ちょっとした植え替え作業にも便利です。鉢底石は、余分な水を排出するための水はけ用として使います。

石の大きさにはいろいろ種類がありますが、大粒の石ほど水はけが良いと言われています。植える鉢の大きさや植物に性質に合ったものを選ぶと丁度良いでしょう。今回は家にあった鉢底石が合いそうなのでそのまま使います。

株分け用の鉢は、100均で購入した4号サイズでカバーのついたプラスチックポッドです。
ウツボカズラ(ネペンテス)は、通常腰水をして育てますが、こちらのカバーが腰水用の受け皿にもなるので重宝しています。

乾燥水苔は、水をよく吸収し、保水力も高いのでウツボカズラ(ネペンテス)を育てるのに適しています。
最近はやや値上がり傾向で、ピートモスや鹿沼土などを配合して混ぜたり、代用することも多いようです。

今回使用する乾燥水苔はホームセンターや園芸店で扱っているものです。
以前100均で水苔を購入したのですが、苔以外の枯葉や藁のようなものでかさ増しされていたので、それ以来気をつけるようにしています。

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ウツボカズラ(ネペンテス)の植え替え手順をチェック

ウツボカズラ(ハエトリソウ)の植え替え①
  1. 下準備~ウツボカズラ(ネペンテス)を取り出す
  2. 株分けする
  3. 植え替えをする

1つづつ説明していきます。

①下準備~ウツボカズラ(ネペンテス)を取り出す

まず乾燥水苔を深皿に入れて水に浸し、ポッドには鉢底石を2cmくらいの深さで敷き詰めました。
下準備ができたら、古い水苔に植わっているウツボカズラ(ネペンテス)を丁寧に取り出します。

作業中はシャワーをチョロチョロと流しながら、根っこが乾いたり、傷ついたりしないように注意しました。
この時に古くなった水苔が根っこに絡んでいたら、気をつけながら洗い落とします。

また、腐食の広がりを防ぐために、黒くなった葉っぱや根っこも取り除くと良いでしょう。
根っこを取ると言っても、痛んでいると切れやすく、洗っている時に自然に取れると思います。
ある程度きれいになったらシャワーで軽く洗い流します。

ウツボカズラ(ハエトリソウ)の植え替え②

②株分けする

ウツボカズラ(ネペンテス)は何年も育てていると親株が分裂して、株分けできるようになります。

植え替えをするウツボカズラ(ネペンテス)は購入して3年以上経ちますが、育ちが良く、見た目が窮屈そうだったので、初めての株分けをすることにしました。

子株は根元を持ってそっと外すと簡単に取れます。
もし、株が分裂していない場合でも、葉柄(ようへい)の境目で3~4枚くらいを目安に切り離すと上手くいきやすいです。

ただ親株がまだ小さく、それほど育っていない場合は、負担が大きいので無理に切り離さない方が良いかもしれません。

今回は2個に株分けして植え替える予定だったのですが、写真を撮った後にポロッと3つに分かれたので3個で植え替えを進めていきます。

ウツボカズラ(ハエトリソウ)の植え替え③

③植え替えをする

株を分けたら、水に浸しておいた水苔を手の平に適量乗せて広げます。
ウツボカズラ(ネペンテス)をその上に置いて根元辺りから根っこを包みます。
更に水苔を被せて根っこをしっかりと覆ったら、軽く握って固めると崩れにくいです。

次にポッドにある程度水苔を詰めたら、先ほどのウツボカズラ(ネペンテス)を差し込むように置いて、残りの隙間に更に水苔を詰めて整えます。
この時、ギュウギュウに詰めすぎると空気が通りにくくなるので、程々の固さにするのが丁度良いです。

根元までしっかりと水苔で敷き詰めたら、最後にたっぷり水をあげれば植え替えが完了します。

ウツボカズラ(ネペンテス)の植え替え完了!

植え替え完了したウツボカズラ(ハエトリソウ)

腰水をして常に水苔が湿っている状態を維持することが大切です。
また休眠期とはいえ、かなり負担がかかっているので、数日間は反日陰で養生させます。

植え替え直後はストレスで葉が閉じていますが、葉が開いてくれば元気になってきたという目安になるでしょう。
もし様子を見て株が弱っていなければ、通常の管理に戻していきます。

極寒地でなければ冬場は日当たりの良い屋外に置くと、外気に触れて来期も丈夫な葉がつきやすいです。
屋内で育てる場合も、真夏以外は直射日光の当たる窓際などに置くようにします。

今回の植え替えでは、ウツボカズラ(ネペンテス)を洗い流している時に、健康な葉柄を1本折ってしまったことが残念でした。
丁寧に扱っているつもりだったのですが、次回はより慎重に植え替え作業をしようと思います。