
チョコレートソルジャーが植わっていたお気に入りの鉢が、強風で倒れて割れてしまいました。あまり大きくしたくないので、同じぐらいの大きさの鉢に植え替えをします。
多肉植物の水やりのコツや増やし方などを交えて、植え替え手順をご紹介したいと思います。
チョコレートソルジャーとは?チョコレートソルジャーの魅力
ツキトジと同じカランコエの仲間であるチョコレートソルジャーですが、ツキトジよりもシックな色合いと素敵な名前が乙女心をくすぐります。ふわふわした手触りの葉っぱに癒される人も多いでしょう。
春になると大げさなほど花茎を長く伸ばして、黄色い花を咲かせますが、花は小さく地味なので、葉っぱを楽しんでください。
(カランコエ)チョコレートソルジャーの基本情報
学名 | Kalanchoe tomentosa ‘Chocolate Soldier’ |
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英名 | Kalanchoe tomentosa ‘Chocolate Soldier’ |
科名 | ベンケイソウ科 |
属名 | カランコエ属 |
原産地 | マダガスカル |
チョコレートソルジャーの植え替えが必要な理由は?

チョコレートソルジャーは1~2年で株が大きくなるので植え替えが必要ですが、可愛らしい見た目を維持したい場合は鉢増しをせず、根を整理して同じ鉢に植えもどすこともできます。
長く同じ土に植わっていると土が劣化し、根に良くありませんので、株を大きくしない場合でも2年に一度を目安に植え替えるといいでしょう。
今回は鉢が割れてしまったのが植え替えの大きな理由ですが、せっかくなので少し根鉢を崩してリフレッシュさせようと思います。
チョコレートソルジャーの植え替えに適した季節
チョコレートソルジャーは春秋型の多肉植物ですので、春か秋に植え替えますが、私の感覚では春に植え替えたほうがその後の成長がよいようです。
秋に植え替える場合はなるべく暖かい間に終わらせ、冬の休眠期までに根を定着させましょう。
チョコレートソルジャーの植え替えで今回用意したグッズを紹介

チョコレートソルジャーの植え替えのために用意したグッズを紹介します。
- 植え替える鉢
- 赤玉土中粒
- 水はけのよい土
- 割りばし
- 土入れ
- 軍手
それぞれの用途を説明します。
植え替える鉢
今回は3号鉢から3.5号鉢に植え替えます。
3株が寄せ植えされているので株分けもできますが、チョコレートソルジャーは植え替え時に落ちた葉っぱからも簡単に増やせるため今回はそのまま植えようと思います。
赤玉土中粒
赤玉中粒は鉢底石の代わりに使いました。

水はけのよい土
土は、硬質赤玉土の小粒がメインで配合されている市販の用土です。
自分で用意する場合は、赤玉土小粒:ピートモスを7:3程度で配合してください。多肉植物は過湿を嫌うため、土はふるいにかけ、細かい砂塵を取り除いてから使いましょう。
今回元肥は入れていません。というのも、根鉢の底に、肥料のカケラのような白い粉が残っていたからです。鉢が割れて急遽植え替えとなったため、前回の植え替えからあまり期間が空いておらず、前に入れた元肥がまだ残っていたのだと思います。
ですので、今回は元肥を使用せず、株が落ち着いたら薄い液体肥料を与えるつもりです。
割りばし
割り箸は土を入れ込む用に用意しましたが、今回の土は鉢を地面にトントンと叩くだけで落ち着きましたので、必要ありませんでした。ふわふわした土なら、割り箸があった方が入れやすいかと思います。
その他に、土入れと軍手も用意しました。
チョコレートソルジャーの植え替え手順
チョコレートソルジャーを植え替える手順はこちらです。
- チョコレートソルジャーを鉢から出す
- 根を整理して、根鉢をほぐす
- 赤玉土中粒(鉢底石)を入れる
- チョコレートソルジャーを鉢に入れ、土を足す
- 土を馴染ませ、株を安定させる
- 茶色い水が出なくなるまで水やりをする
植え替え前は水やりをせず、土を乾かしてからおこなってください。チョコレートソルジャーは多肉商物ですので乾燥に強く、真夏でなければ1週間以上水をあげなくても大丈夫です。
1.チョコレートソルジャーを鉢から出す

今回は鉢が割れてしまったので、この手順はありませんが、普通は鉢から出すところから始めます。
抜きにくい場合は鉢の周囲を叩いてやるとスポッと抜けます。くれぐれも鉢を割らないように注意してください。
2.根を整理して、根鉢をほぐす
茶色い根や腐った根があれば整理します。鉢増しをしない場合は、根の量が半分ほどになるように整理しましょう。不要な枝や葉があれば、そちらも切ってしまいます。
今回、根鉢を崩すと白い粉が出てきました。前回植え替えたときに使用した元肥の残りだと思いますので、新しく元肥は用意せず、根についた粉を残したまま植えることにします。
3.赤玉土中粒(鉢底石)を入れる
鉢底石を入れます。今回は鉢底石の代わりに赤玉土の中粒を使いました。
中粒は水通りと保水のバランスが良いので、植え替える鉢が小さく土をあまり足さない場合に鉢底石代わりとして利用しています。
ただし、軽石などと違いそのうち粒が崩れてきますので、定期的な植え替えが必要になります。植え替えが大変な大きい鉢については軽い鉢底石を使うなど、植物に合った素材を使ってください。
4.チョコレートソルジャーを鉢に入れ、土を足す
土入れで土を足します。葉や枝を切らないので根の量はある程度残したのですが、そうするとほとんど新しい土は入りませんでした。
5.土を馴染ませ、株を安定させる
鉢を持って地面に軽くトントンと落とします。サラサラした土なので、鉢に軽い衝撃を与えるだけで株が安定します。
多肉植物にはふわっとした土よりも、こういったサラサラの土がおすすめです。
6.茶色い水が出なくなるまで水やりをする
あまり土を足していないので砂塵もあまり出ませんが、茶色い水が出なくなるまで水をあげます。
秋口の植え替えで、水の吸いが弱くなってきたころの植え替えなら、数日してからあげてもかまいません。これで植え替えは完了です。
チョコレートソルジャーの増やし方(葉挿し)
多肉植物は植え替え作業中にポロっと葉が落ちることがあります。この葉をそのまま放置しておくと、折れたところから根と葉が出てきますよ。
芽が出てくる時期は気温や葉の状態によって違いますので、気長に待ちましょう。小さい葉や根が出たら、土の上に置いて、乾燥気味に水やりをします。
積極的に増やしたい人は挿し芽のほうが一気に増やせますが、葉挿しでも時間をかければ簡単に増やすことができますよ。
チョコレートソルジャーの植え替え完了!管理について
割れていない鉢に植え替えて、ほっと一息ついたチョコレートソルジャーです。
あまり大きく成長して欲しくないのですが、どんどん縦に伸びていきますので、一度カットしてもいいかもしれません。この夏の成長の様子をみて、秋口に切るかどうかを検討したいと思います。
今後は午前中のみ日の当たる軒下で管理し、調子が悪くならなければもっと日当たりのよい場所に移す予定です。
チョコレートソルジャーは見た目も可愛く、丈夫ですし、増やしても楽しい植物です。長く付き合うためにも、しっかりメンテナンスをしながら育てましょう。