どんな場所でも育てられるハーブの寄せ植えは植物の相性が大切!

料理やお茶の香りづけに活躍するハーブ。自分で育てれば、摘みたての新鮮なものを使えて便利ですよね。

色んなハーブを少しずつ楽しみたい人は、ハーブの寄せ植えに挑戦してみませんか。

広い庭がなくても、ベランダや玄関先などちょっとした場所でできます。

今回は、ハーブの寄せ植え方法とコツ、相性の良いハーブの選び方についてご紹介します!

ハーブの寄せ植えはおしゃれで実用的!

香りがあって、人の暮らしに役立つ植物、ハーブ。沢山の種類があり、古くから生活の中で利用されてきました。

もともと野に自生する植物なので、丈夫で育てやすいものが多く、初心者でも気軽に栽培できます。

寄せ植えを作る時は、用途別にテーマを設けても使いやすく、素敵です。例えば、こんなものはいかがでしょうか。

  • 料理用ハーブ:いつもの料理をワンランクアップさせてくれるハーブの寄せ植え
  • お茶用ハーブ:摘みたてが香り高い、ハーブティー用の寄せ植え
  • リラックス用ハーブ:そのままで香りを楽しむ他、入浴剤やサシェ作りに役立つハーブの寄せ植え
  • 観賞用ハーブ:美しい花や葉をもつハーブを集め、見て楽しむ季節の寄せ植え

ハーブがひと鉢あれば、育てる楽しみ、食べる楽しみ、クラフト作りの楽しみが広がりますね。

ちょっとこだわったコンテナにバランスよく植えて、おしゃれで実用的な、ハーブのある生活を始めましょう!

ハーブの寄せ植えの基本

準備する物

ハーブの苗

お好みのものを数種類選びます。初心者は種ではなく苗から育てるのが簡単でおすすめ。

鉢やコンテナ

素焼きの鉢は通気性も良く、ナチュラルな雰囲気でハーブにぴったり。

その他、ワイヤー製のバスケットや木製のコンテナなどに植えても素敵です。余裕のある大きめのサイズを選びましょう。

土入れ

土を入れるのに使います。

ハーブ専用の培養土が便利です。

鉢底石

水はけを良くするために鉢底に敷きます。

鉢底石

鉢底網

鉢底網
鉢底に敷いて、土こぼれ、虫が入ってくるのを防ぎます。

手袋

手を汚れから守ります。

植えつけよう

準備ができたら、いよいよハーブを植えていきましょう。

まずはポットのまま、配置を決めます。ハーブはよく茂るものが多いので、余裕のある配置にしておきましょう。

鉢底に鉢底網と鉢底石を敷き、土を3分の1程度入れたら、ハーブの苗をポットから引き抜き、根鉢を少しほぐしてから土の上に置きます。

残りの土を入れ、苗を安定させます。土の中に隙間がのこらないように丁寧に土を入れていきましょう。

水やりのときに必要なウォータースペースを残し、縁から2~3㎝低い位置で土の表面を整えます。

最後に鉢底からあふれるほどたっぷりと水やりをすれば、植えつけの完成です。

ハーブの寄せ植えの注意点

相性の良いハーブを選ぼう

ハーブの寄せ植えを作る時には、一緒に育てて相性の良いハーブを選ぶことが大切です。

乾燥を好むハーブと、湿り気を好むハーブをひとつの鉢に植えても、どちらかがうまく育ちません。

それぞれ好む環境が似ているもの同士を合わせましょう。

乾燥を好むハーブ

ラベンダー、カモミール、ローズマリー、セージ、ゼラニウム、オレガノ、タイムなどは乾燥を好みます。

湿り気を好むハーブ

湿り気のある方が向いているのは、ベルガモット、レモンバーム、アニスヒソップ、コリアンダー、シソ、ミツバ、バジル、ミントなどです。

寒さに強いハーブ

寒さに強いハーブにはオレガノ、カモミール、アニスヒソップ、タイム、セージ、ボリジ、レモンバーム、ワイルドストロベリーなどがあります。

暑さに強いハーブ

暑さに強いのはバジル、レモングラス、オレガノなどです。

半日陰が向いているハーブ

ほとんどのハーブが日当たりの良い場所を好みます。

しかし、なかには日差しが柔らかい所で育てた方が食感が良くなるなど、半日陰が向いているハーブもあります。

チャービル、ベルガモット、レモンバーム、シソ、パセリなどは反日陰を好みます。

育ち過ぎるハーブにご注意!

丈夫なハーブは育てやすい反面、繁殖力が強く、育ち過ぎるものもあります。

例えば、ハーブティーや虫よけに役立つミントは、生育旺盛で、増えすぎに注意が必要なハーブ。

地下茎で増えて広がりますから、仕切りを入れて植えるか、単独の鉢植えにしてしまうのがおすすめです。

地植えにするときは、鉢のまま地面に植えましょう。

ミント以外にも、多くのハーブが勢い良く育ちます。

寄せ植えでは狭い鉢に複数の植物が入っていますから他の植物の生長を邪魔しないように注意が必要です。

こまめに収穫したり、切り戻したりすることを心がけましょう。

どうしても繁殖力が強すぎるものは、単独の鉢に植えて、鉢ごと寄せる「寄せ鉢」にして楽しむのもひとつの方法です。

寄せ植えにおすすめのハーブ

それぞれのハーブが好む環境を考えながら、寄せ植えにする植物を選びましょう。おすすめのハーブをいくつかご紹介します。

イタリアンパセリ
栄養価が高く、肉料理や魚料理をはじめ、色々な料理の香りづけに使えます。葉の形が繊細で美しいので、料理のトッピングにも。

ルッコラ
ゴマのような味で、ピリッと苦く辛い味がアクセントになります。

葉は生で食べるほか、炒めても。ローマンカモミールと一緒に植えると風味が良くなります。

オレガノ
ピザやパスタはもちろん、卵料理のアクセントにもなります。可愛い花が咲くので、切り花やドライフラワーにして楽しんでも。

コモンセージ
肉料理の臭み消しに使われます。防腐効果が高く、「ソーセージ」の語源になったとされます。

料理だけでなく、ハーブティーやハーブワイン、ポプリや入浴剤にも使えます。

タイム
煮込み料理に使われるハーブをまとめた「ブーケガルニ」の主材料になります。

単独で肉料理や魚料理の香りづけにも。小さな可愛い花が咲き、入浴剤やマッサージオイルにも使えます。

チャイブ
ネギの仲間ですが、ネギよりも上品でマイルドな風味です。洋風にも和風にも薬味として使えます。

ピンクの花が可愛らしく、エディブルフラワーになります。

バジル
トマトやチーズ、オリーブ油との相性が良く、ピザやパスタに活躍します。

バジルペーストやハーブオイルにしても。葉を乾燥させれば、ハーブバスにも利用できます。

ナスタチウム
赤や黄色の暖色系の花が咲きます。丸い葉はピリッとした味で、サラダなどの彩りに使えます。

カレンデュラ
明るいオレンジ色の花が咲きます。花びらをエディブルフラワーやティーなどに使えます。

食用に向かない園芸品種も多いので、種や苗を購入する時はよく確認しましょう。

まとめ

以上、ハーブの寄せ植えについてご紹介してきました。日々お世話のときに触れるだけで、その人をよい香りで包み込むハーブ。

葉や花が美しいだけでなく、料理やクラフトにも使えるなんて、いいこと尽くめですね。

ぜひ寄せ植えのハーブを暮らしに取り込んで、何気ない日常を豊かなものにしてみましょう!