昨年から育てている断崖の女王(シンニンギア レウコトリカ)の植え替えをしました。
あまり馴染みのない名前かもしれませんが、見た目も可愛く丈夫な植物で、見た目の変化も面白いので育てていて飽きません。
今回初めての植え替えで、色々と失敗もしてしまいましたが、それも含めて気をつける点などを解説できたらと思います。
断崖の女王とは?断崖女王の魅力
断崖の女王は、里芋のような根元からは想像できないような美しい葉が魅力です。
短毛猫のような細かい毛に覆われた、ふわふわの葉っぱをいつまでも触っていたくなります。
花は鮮やかなオレンジで、春に目覚めるとあっという間にたくさんの花を見せてくれますよ。
サンスベリア断崖の女王の基本情報
学名 | Sinningia leucotricha |
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英名 | ブラジリアン エーデルワイス |
科名 | イワタバコ科 |
属名 | シンニンギア属 |
原産地 | ブラジル |
断崖の女王の植え替えが必要な理由は?
断崖の女王は根元の球根が成長したら植え替えが必要です。
年に一度、春に葉が出る前の植え替えが理想的ですが、今回は5月中旬の植え替えになり、少し出遅れてしまいました。
断崖の女王を育てるのが初めてで、冬にごそっと上の葉っぱが取れてから、本当に春に芽を出してくれるのか、様子を伺い過ぎてしまったのが出遅れた原因です。
出遅れたので来年まで植え替えを見送ろうかとも思ったのですが、鉢の形が歪むほど窮屈になってしまいましたので、植え替えを決行することにしました。
芽が出たと思ったらあっという間に花をつけましたし、そこまで弱い植物ではなさそう。成長期でもあるため、この調子なら大丈夫だろうと判断しました。
断崖の女王の植え替えに適した季節
前述のように、葉が出る前の3月の中旬〜4月の中旬が植え替えの適期です。
芽が出る直前が植え替えのベストタイミング。
冬になると、フワフワの葉が枯れ込み、葉をそのまま放っておくと付け根から取れてしまいます。
春先に枯れた葉が取れて、球根の先っぽに少しだけ緑色が見えたら植え替えるといいと思います。
断崖の女王の植え替えで今回用意したグッズを紹介
【今回用意したグッズ】
- 断崖の女王
- 植え替え用の鉢(今回は2.5号→3.5号)
- 鉢底石
- 土(赤玉土小粒:赤玉土中粒:草花用土= 2:1:1)
- 土入れ
- 殺虫剤(オルトラン)
- 割り箸
- ハサミ
- 鉢底ネット
- 手袋
今回鉢は1号サイズアップします。
断崖の女王は塊根部分を全て土に埋めると成長が早くなるそうですが、葉の可愛さと塊根の無骨さのギャップが好きな私には酷というもの。
今まで同様塊根の一部を土から出すため、土に埋めるより成長が遅いかもと思い、鉢は若干のサイズアップにとどめました。
断崖の女王は水はけの良い土を好みます。
赤玉土の小粒に中粒を混ぜて通気性をアップさせ、草花用土は元肥として混ぜました。
これをよく混ぜて使います。
草花用土に元肥が入っているため、今回は追加で肥料は入れません。
通気性の良い手頃な土がなかったため今回は土をブレンドしましたが、ふるいにかけるのを忘れてしまったため、通気性が心配です。
調子が悪くなるようであれば、サボテン用の土などに再度植え替えるかもしれません。
今回失敗しましたが、自分で土をブレンドする際は、ふるいにかけて細かい砂塵を落とした土を使うと、根腐れによる枯死リスクが下がりますよ。
昨年はほとんど虫がつかなかったのですが、念のため殺虫剤を少量入れることにしました。
割り箸は土を入れ込む際に使います。
鉢穴が丸いので、鉢底ネットを敷きます。
ハサミは鉢底ネットを切るときに使いました。
断崖の女王の植え替え手順
【事前準備】
- 断崖の女王の水やりを数日前から控える
- ブレンドした土はふるいにかけ、よく混ぜておく(今回はふるい忘れました。)
【植え替え手順】
- 断崖の女王を鉢から取り出す
- 根鉢をほぐす
- 鉢底石、土、殺虫剤のじゅんに鉢に入れる
- 土を足し、断崖の女王を植え込む
- 割り箸などで土を入れ込む
鉢の底から根が見えます。
これは植え替えのサインのひとつ。
恐らく鉢全体に根が回っているでしょう。
1.断崖の女王を鉢から取り出す
鉢から出してみました。案の定ガチガチに根が回っています。
2日ほど水を切っていたのですが、まだ土は湿っていました。
断崖の女王は葉のある時期はあっという間に水を吸うので、2日もあれば乾燥するかと思いましたが、読みが甘かったです。
本当は乾燥した土の方が根のダメージが少ないので、十分に乾燥させてから植え替えることをおすすめします。
2.根鉢をほぐす
手で少しずつ土をほぐし、下から1/3ほど土をほぐしました。
植え替え適期を過ぎているので、あまり根をいじりすぎないよう注意します。
3.鉢底石、土、殺虫剤の順に鉢に入れる
鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れたら軽く土を入れます。
昨年はあまり虫のつく印象はありませんでしたが、念のためオルトランを少量まいておきました。
殺虫剤が直接根に触れないよう土を足したら、断崖の女王を植え込みます。
4.土を足し、断崖の女王を植え込む
球根の頭を1/3ほど出した状態で土を入れました。
全部土に埋めてもいいそうですが、この根塊もなんとも言えない味があります。
早く花を咲かせたい場合は全部埋めると良いようですが、この状態でも今年は花をつけました。
来年も咲いてくれますように!
5.割り箸などで土を入れ込む
割っていない割り箸の太い方で、土を入れ込みます。
球根が安定するように、一周しっかりと押し込みました。
植え替え完成です!
植え替えのタイミングや水切りの状態、土がイマイチなど、今回は反省の多い植え替えになりました。
今回の失敗を活かして、来年は早めの準備を心がけたいと思います。
断崖の女王の植え替え完了!管理について
今まで植わっていた鉢より一回り大きくなり、成長するスペースがうまれました。
今後は表面の土が乾燥するのを待って、通常の水やりを開始します。
初回は細かい砂塵が出ると思いますので、茶色い水が流れなくなるまでたっぷりと、その後は土が乾いたら鉢底から水が出るまであげます。
置き場所は、午前中のみ日が当たる軒下です。
下が格子になっている棚の2段目に置いて通気性を確保しつつ、様子を見たいと思います。
調子が悪くなる様子がなければ、徐々に終日直射日光の当たる場所に移動します。
断崖の女王はいかにも葉焼けをしそうな葉っぱですが、真夏の直射日光でもびくともしません。
寒くなるまでにしっかりと根を張らせるために、根付いたあとは薄い液体肥料をあげながら、体力をつけてもらうつもりです。