失敗しない!カラテアの植え替え手順とコツを写真付きで解説

カラテアは、熱帯原産の観葉植物です。種類は100種類以上あり、美しい葉が特徴です。こちらはカラテア・トリオスターと呼ばれる種類です。室内で管理できますので、インテリアとしてもおすすめです。
今回は株分けする楽しさもお伝えできればと思います。

カラテアの種類

カラテアにはたくさんの種類があり、葉の形や模様もさまざまです。カラテアの人気の品種をいくつかご紹介します。

カラテア・トリオスター

カラテア・トリオスター

今回植え替えをしたカラテア・トリオスターです。グリーン・ワインレッド・クリーム色の3色の葉が特徴で、開花時期には、白色の花が咲きます。

カラテア・マコヤナ

カラテア・マコヤナ

カラテア・マコヤナは、たくさんあるカラテアの中でも特に人気がある種類です。濃い緑色の葉に、黄緑色の細長い模様が入っています。

カラテア・オルビフォリア

カラテア・オルビフォリア

カラテア・オルビフォリアは丸い肉厚の葉が特徴で、緑色のグラデーションが美しい種類です。小型でかわいらしく、個性的なフォルムが人気です。

カラテア・ゼブリナ

カラテア・ゼブリナ<

カラテア・ゼブリナは1m以上の高さまで生長する、カラテアの中では最も大きい種類です。ゼブラプラントとも呼ばれ、濃い緑色と黄緑色のゼブラ模様が特徴です。

カラテア・メダリオン

カラテア・メダリオン

カラテア・メダリオンは、筆で描いたような個性的な模様が美しい種類です。

カラテア・インシグニス

カラテア・インシグニスは、細長い葉に緑色の班模様が入っています。育てやすい種類なので、初心者にもおすすめです。

カラテア・ムサイカ

カラテア・ムサイカは、葉に黄色いモザイクが入った珍しい模様が特徴です。草丈は50cm程度と小さめなので、室内で育てるのにも適しています。

カラテア・ビューティースター

カラテア・ビューティースターの葉は、楕円形の葉にピンク色のラインが入っていて、おしゃれな雰囲気が人気です。

カラテア・ホワイトフュージョン

カラテア・ホワイトフュージョンは、他のカラテアよりも葉に白い部分が多く、班模様の入り方はさまざまです。緑と白のコントラストが美しく、株によって違う班模様を楽しめます。

カラテアの植え替えが必要な理由は?

カラテアの植え替えが必要な理由は?
カラテアは、2年に1度のペースで植え替えをおこなうのがおすすめです。

根がいっぱいになると、根詰まりを起こして枯れてしまいます。根詰まりとは、根がこれ以上伸びなかったり、水と栄養を吸い上げられない状態になってしまうことです。株と鉢のバランスを見て、一回り大きい鉢へ植え替えをすると良いですね。

今回は茎の数が増えてきて、鉢がとても窮屈そうです。葉も重なり合ってしまい、見栄えが良くありませんでした。そこで、植え替えと合わせて株分けも同時におこなうことにしました。

カラテアの植え替えに適した季節

カラテアの植え替えに適した季節は5月から7月頃ですが、暖かい室内でしたら、特に寒い時期を避ければ、あまり気にしなくても良いです。

冬に植え替えをおこなう場合は、あまり根鉢を崩さずに植え替えをします。

さあ始めましょう!カラテアの植え替えで今回用意したグッズを紹介

カラテアの植え替えに使った道具を紹介します。

  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 園芸用ふるい
  • 赤玉土
  • 化成肥料
  • シート

それぞれの用途を説明します。

素焼きの鉢は通気性が良く、多くの植物に適しています。しかし、カラテアを検索してみると、その多くがプラスチックの鉢に入っていることに気づきました。
カラテアは多湿な環境を好むことから、プラスチック鉢や陶器の鉢がおすすめとのことです。

鉢底ネット

鉢底ネットを敷いて、鉢底穴からの害虫侵入を防止します。好きなサイズに自分でカットして使うものや、あらかじめカットされているものが売られています。

好きなサイズにカットできるタイプはこちら。

あらかじめカットされているタイプはこちら。

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鉢底石

水はけを良くするために鉢底石を鉢底へ敷きます。鉢底石が、土と混ざってしまって困るということで、ネットに入れて鉢底へ敷くこともあります。
しかし、ふるいを使えばすぐに石と土を分けることができますので、そのまま鉢底へ入れても良いです。

繰り返し使いたい場合が多いと思いますので、網に入っている方が楽に管理ができます。

園芸用ふるい

こちらは目の大きさが異なる網が3枚セットになっていて、用途により変えることができる、ふるいです。 石の多い土や、土を再利用する際に便利です。

赤玉土

赤玉土は排水性や通気性に優れており、様々な植物に使われます。赤玉土は使っているうちに、粒がつぶれていきます。植え替えの時には、新しい赤玉土を加えるようにしています。

化成肥料

元肥として土に混ぜ込みました。コバエなどが発生しにくい肥料ですので、室内で育てられるカラテアに向いています。

シート

シートを敷いて作業をおこなうと、汚れが気になりません。また土の混ぜ合わせにも、そのまま使うことができて便利です。

カラテアの植え替え手順

カラテアを植え替える手順はこちら。

  1. 鉢を選びます。
  2. シートを敷いて、カラテアを取り出します。
  3. 鉢底石と土を分けます。
  4. 土づくりをします。
  5. 株分けします。
  6. 鉢底石を鉢へ入れます。
  7. 植え付けます。

①鉢を選びます。

鉢を選びます
茎がたくさん増えてきましたので、2つの鉢へ分けることにしました。今回は揃った2つの鉢へ植え付けしたかったので、こちらの素焼きの鉢を使いました。

本来ですとカラテアは、多湿を好みますので、プラスチック鉢や陶器の鉢が適しているとのことです。

②シートを敷いて、カラテアを取り出します。

シートを敷いて、カラテアを取り出します
シートを敷き、鉢を横向きに倒します。根がしっかりと張っていましたので、すっぽりと取り出すことができました。

➂鉢底石と土を分けます。

鉢底石と土を分けます
鉢底石と土が混ざってしまっています。根が張って、とても元気そうですね。
園芸用のふるい
園芸用のふるいを使ってふるうと、根と石を手間なく取り除くことができるので便利です。古い根も取り除きました。

④土づくりをします。

土づくりをします
カラテアは多湿を好みますが、ずっと湿ったままだと根腐れを起こしてしまいます。保水性もある水はけのよい土になるように、赤玉土を加えることにしました。
先ほどのふるった土に、赤玉土と化成肥料を加えてよく混ぜ合わせておきます

⑤株分けします。

株分けします
写真のようにたくさんの茎が増えています。株分けは嬉しい瞬間ですね。
根をほぐす
この写真は根をほぐしているところです。今は休眠している冬の時期ですので、株の様子を見ながら、傷つけずに分けられそうな所で株分けをします。
株分けに適した6月から7月頃ですと、思い切ってナイフで茎を切り分けても良いようです。
株分け
本来ですと半分に株分けしたかったのですが、根と茎へのダメージを最小限にするために、自然に離れるところで株分けしました。どちらも元気そうですね。

⑥鉢底石を鉢へ入れます。

鉢底石を鉢へ入れます
鉢と鉢底石は良く洗っておきます。鉢底には鉢底ネットを敷きました。よく洗った鉢底石を鉢底へ敷きます。

⑦植え付けます。

植え付けます
まずは先ほど混ぜ合わせた土を鉢底石の上に入れます。カラテアを入れてみて、植え付け高さを確認します。鉢の縁からおよそ2cmほど下に植え付けるように調整します。

根の間にも土が入っていくように、土を押さえながら入れていくのがコツです。

カラテアの植え替え完了!管理について

カラテアの植え替え完了

植え替えが完了しました。冬の時期ですので、水を控えめに管理していました。
今回は写真映りが良いようにと久しぶりに葉水をしたところ、生き返ったようで見違えるほど美しい葉でした。

葉水をしたあと

カラテアは寒さが苦手な植物です。しかし冬の時期、乾燥気味に管理すれば、5から6℃で越冬できます。乾燥気味だと葉が丸まってしまうのですが、定期的に葉へ霧吹きをしてやるのも効果的ですね。

また、日差しをそれほど必要としないので、明るい場所でしたら年中室内に置いておくことができます。今回は株分けもおこなうことができ、カラテアの葉の美しさに、さらに愛着が湧きました。鉢内の環境も良くなったことで、成長が期待できますね。