この記事では、小玉スイカの栽培方法をご紹介します。小玉スイカについての簡単な説明から、ガーデニング初心者でもわかる苗の植え付けからその後の管理法について書いていますので、ぜひご覧ください。
小玉スイカとは?小玉スイカの魅力
スイカは果物ではありません。日本おいては一年生草本植物に分類されるため、野菜として取り扱われています。
夏の風物詩であるスイカは、ビタミンAやC、β-カロチンやカリウム、マグネシウム等の夏に必要な栄養が取れ、夏バテ防止にもなる食品です。
小玉スイカの基本情報
学名 | Citrullus lanatus |
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英名 | Watermelon |
科名 | ウリ科 |
属名 | スイカ属 |
原産地 | 南アフリカ |
小玉スイカの植え付けが必要な理由は?
小玉スイカは、種から育てるよりも、苗をホームセンター等で買った方が簡単に栽培を始めらます。
スイカ全般に言えますが、発芽に必要な気温が25から30℃と高い上に、乾燥が苦手で常に水を切らさないようにしなければならないため、発芽までの管理が難しくなります。
苗を買って植えつければ、その様な手間もかかりませんので、ガーデニング初心者でも簡単に小玉スイカの栽培を始める事ができます。
小玉スイカの植え替えに適した季節
スイカは夏が旬の野菜のため、気温が高くなり始める初夏頃、5月から6月に入るくらいが植え替えにちょうど良い時期です。
スイカは寒さに弱く、それより前に植え付けると夜に冷え込む可能性もあるため、寒さにダメージを受けて枯れてしまう可能性があります。
小玉スイカの植え付けで今回用意したグッズを紹介
今回、小玉スイカを作るにあたり用意したものはこちらです。
- 土作りのための肥料
- マルチシートとマルチ押さえ
- 追い肥のための液体肥料
- 黄小玉スイカの苗
それぞれの用途を説明します。
土作りのための肥料
肥料に関しては基本的には「創和 炭化けいふん」と「日清 骨粉入り油かす」という天然のものをAmazonから購入して使っています。
マルチシートとマルチ押さえ
マルチシートは雑草除けと小玉スイカを植え付けた土壌の乾燥を防ぐために使います。
マルチシートは「コメリ 0.02㎜厚x幅95㎝x50m巻き 黒」、マルチ押さえは「コメリ マルチ押さえ 20本」を近所のコメリで購入しました。
追い肥のための液体肥料
液体肥料は、どんなに元肥を撒いてしっかり土壌を作ってもシーズン終わりになると、肥料切れを起こすことが多いのでそれを防ぐために購入し使っています。
「コメリ 水でうすめる液体肥料 800ml」を購入しました。
黄小玉スイカの苗
スイカの苗については、黄小玉を選びました。いわゆる、クリームスイカと呼ばれる果肉部分が黄色いスイカの事です。
クリームスイカは自分の住んでいる地域のスーパーではあまり見かけず、あったとしても値段がお高めなので、それなら栽培した方が安くつくと思い選びました。
「接木 スイカ苗 黄小玉」をコメリで購入しました。
小玉スイカの植え付け手順
小玉スイカの植え付けの手順はこちらです。
- 土作り
- 畝作り
- マルチング
- 植え付け
一つ一つみていきます。
①土作り
まずは、土作りです。小玉スイカの植える場所を決め、その土壌を良く耕します。
この時、なるべく深めに掘って土に空気を混ぜ込み、スイカが根を伸ばしやすい柔らかい土壌にするのがポイントです。
ある程度まで耕したら、肥料を混ぜ込んでいきます。
肥料が土に分解され養分になるには時間がかかります。最低でも植え付けの2週間前から準備をしましょう。
②畝作り
小玉スイカの植え付けをするための土壌の準備ができたら、畝を作っていきます。
畝を作る理由は、植えつける場所に高さを作ることで水はけを良くし、小玉スイカが根を伸ばしやすくするためです。
③マルチング
畝ができたら、次にマルチシートを貼ってマルチングをしていきます。
マルチングの主要な目的は育てる植物によって変わりますが、小玉スイカに関して言えば、保温と保湿と雑草除けです。
特に小玉スイカの植え付けに向いている初夏の頃は、まだ気温の上下が激しい場合があるので、マルチングをすることにより保温効果を持たせスイカを守ることができます。
また、少々暑い日が続いてもマルチシートの保湿効果のおかげで定期的な水やりの回数を減らせ管理が楽になります。
④植え付け
マルチングまで出来たら、小玉スイカの植え付けです。ポイントは小玉スイカの根っこになるべくストレスを与えないように植え付けることです。
まずは、植えつける場所の土壌をビニールポット程度の高さまで掘ります。
苗の入ったビニールポットから苗を取り出し掘った穴の中に置きます。
苗の入っているビニールポットを軽く揉むとビニールポットから外れやすくなります。
そこからビニールポットを手で覆い、さかさまにして手にのせると根を傷つけることなく取り出せます。
苗を置いた穴に土を被せ、水をたっぷりかければ、小玉スイカの植え付けは完了です。
小玉スイカの植え替え完了!管理について
小玉スイカに限らず、スイカは植えつけてからの管理をきちんとすると実りが多いものになります。
スイカは縦に細長く伸びていく植物なので支柱を立てて、巻き付けるように育てていきます。実が成り始めると重くなるため、一本ではなく複数の支柱を囲むように立てると効果的です。
支柱を立てる時は根から離れた場所に立てましょう。支柱を立てる時に根を傷つけてしまうとスイカがすぐに枯れてしまいます。
土壌に定着し育ち始めるとどんどん成長していきますが、成長のままにつるを伸ばしたままにしておくと実が生りにくくなるので、つるの整枝をしてあげましょう。
また、最初にできた花のつぼみは摘み取ります。
これは、スイカは一番始めにできたつぼみに養分を集中させてしまう性質を持っているからです。
これをしておかないと一つの実だけが大きくなり、他が貧弱な実しか付きませんので、忘れずに最初の花のつぼみを摘み取っておきましょう。
実の生りをさらに良くしたい場合は、人工授粉をすると生りが良くなります。
やり方は簡単です。スイカには花しか咲かない雄花と実を付ける雌花に分かれて咲きます。
スイカの花が咲き始めたら雄花を摘み取って、花の下に丸みがある子房がある雌花にこすりつけるだけです。これで受粉の完了です。
スイカは栽培するのに多少手がかかりますが、手間を加えただけ収穫が大きくなる野菜です。ぜひ、栽培してみてください。