冬は休眠する植物も多く、植え替えもちょっと手すきになるシーズンです。この季節、室内で植え替えを楽しむのにうってつけなのが「多肉植物」です。
30cmを越える大輪から数センチの小さな寄せ植えカット苗まで通年市場に出回っていますが、今回はダイエーの園芸 工芸コーナーに置いてある材料を使い、冬の多肉植物を寄せ植えしてみようと思います。
ダイソーで多肉植物や観葉植物を購入する場合は入荷時期に要注意!
ダイソーで多肉植物や観葉植物を購入する場合は入荷時期に注意が必要です。
当初はダイソーの100円~300円のミニ仕立ての多肉植物やサボテンを使う予定でしたが、早速調達に行ってみたらいつもの観葉植物コーナーが季節商品に入れ替わっていました。
驚愕の思いで店員さんに伺ってみると「植物は冬季なので今は取り扱っていません」とのこと。
年に何回か入荷するそうですが、3月〜4月の入荷が一番多いようです。
途方の帰途につき今回はヤフオクで探してみることにしました。
ダイソーの多肉植物記事はこちらをご覧ください!
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> 2022年ダイソーに入荷した多肉植物を「鹿沼土」「鉢底石」「バーミキュライト 」を使って植え替えしました!
> 2022年ダイソーで購入した多肉植物の葉挿しから子株が出てきました!
> 2022年ダイソー多肉植物新シリーズが入荷!新製品の腐葉土の栄養にも注目!
> ダイソーで購入できるレアな多肉植物15選|初心者へのおすすめや注意点も
上の画像は、カット苗を洗い干しているところです。今回の寄せ植え植物一覧は、後の章で紹介します。
時期をまってついに、2022年4月ダイソーで購入した多肉植物と観葉植物でテラリウムの植え替えに成功した記事はこちらをご覧ください!
ヤフオクで多肉植物の苗を買ってみることに
今回は、冬季の苗を探しているかたにも比較的簡単に手にはいるYahooオークション、通称「ヤフオク」でオークション落札を狙います。
葉肉ものの植物は結構人気のようで、普通に競りが掛かるほどに人気です。
オークションは1出品につき7日以内で落札者が決定しますが、業者他、家庭園芸家も出品しており、多数出回る植物は最低でも市場より1割から2割くらいはお得のようです。
ヤフオクの多肉植物の予算は1000円、落札品は20種類で1170円!
今回は寄せ植え用に、抜き苗かカット苗で数種類のバラエティーセットを探しました。抜き苗とは根っこが付いているもの、カット苗は茎の根元からカットした苗、挿し苗は葉っぱのみになります。
増やす為なら1cm~3cm程の小株の詰め合わせがお得ですが、冬に寄せ植えを楽しみたいという目的なので4-5cm程度に大きくなった苗で彩りがある紅葉入りを探しました。
商品に入札をするのですが、自分の再入札直後あっという間に「高値更新」が続きます。しかし、なかなか希望するものがなく紅葉と常緑がきれいで、種類も欲しかったので、思いきって即決入札で競り落とします。
郵便局には第4種「植物郵便」というのが存在する
落札した植物が大きい、枝葉が繊細な場合は宅急便やゆうパックを希望する方が確実ですが、多肉植物は乾燥や衝撃にも強いので梱包さえ丁寧にされていれば植物郵便でも問題なく届きます。(これは170円で届きました)
植え替えに使う苗が到着しました!
「このままでいいんじゃない?」と誰もが思ってしまう完成感もありますが、あえて、寄せ植えをしていきます!(多肉の品種は千数種類「銘柄を当てる力量」が試されている気がうっすらします)
火祭り
火祭りはその名の通りの色で、紅葉ではないそうです。
ミニベル
ミニベルはエケベリアのなかでも赤い輪縁が特徴です。
静夜(クリスマスローズ風)
ダーククリスマス(適当)
風緑(これでいい)
紅化粧(そうでもない)
宝珠扇(金の成る、、、ではない)
子宝草(ピンクプリティーではない模様)
ピンクプリティー(これ)
春萌(もえない)
テトラゴナ(痛風の抗体に見える)
ゴーラム(余裕)
星の王子(ひし形輪生)/十字星(どっちがどっちか不明)
月の王子(虫の玉子)
マクドガリー(自分のキャリアアンカーはこの程度)
不死鳥(気持ちはわかる)
ダイソーで鉢、土、液肥、資材等を揃えました♪
多肉植物は、見立ての器やブリキの缶、ガラスコップなどでも育てることができますので自由に植え鉢を選べるのも魅力です。
しかし見立て道具を使うのであれば、通気性抜群の素焼きの陶器は一番育てやすいかもしれません。
こちらの画像は素焼きカップです。(ダイソーでも陶器コーナーに置かれていましたが、現在在庫無しのようです。)
「素焼きの焼き締め」は釉薬がかかっていないので、吸水性に優れ、底穴を作らなくても蒸れにくく失敗しにくいのでおすすめです。
ダイソー 炉付き陶器製チーズフォンデュセット
300円商品です。取り扱いのないダイソーDAISOもありますので一例商品として。エケベリアなどは、水捌けのよい土を好む植物なので、そのまま使用するときは砂土、軽石、ゼオライト等で通気を工夫します。
乾燥剤や臭いが残っていることがあるので、使用前によく洗いましょう。
ダイソー 用土、培養土
基本的に乾いた環境にも強い多肉植物ですので、水やりした時に余分な水分が残ると、葉が腐ってしまいます。
水気と蒸れが起こらないような多孔性、根の張りやすい通気に富む緩衝性の高いものが基本用土として適しています。今回基本培養土は次の通りです。
こちらの基本培養土は、100均ダイソー「花の土」100円(3リットル)です。
軽石を砕いたものの上にこれを使います。植え替えの目的は「種取り」です。花を上手く咲かせると小さな種子が1花あたり4-5粒採れます。
観葉のみの場合は前述通りであまり肥料は必要ありませんので「観葉植物の土」100円ダイソー商品でも良いと思います。Phも良好な赤玉、くん灰に元肥料が入っています。
ダイソー 室内観葉植物の化粧土①「椰子繊維用土」
通気性抜群の繊維培養土です。ベランダや室内栽培では土の表面が綺麗なので化粧土としても使えます。赤玉+鹿沼土などに加え川砂、くん灰と合わせて排水にも気を使います。
ダイソー 化粧土兼用土壌改良土②「ゼオライト」
多肉植物をテラリウム仕立てにするときに使える青みの砂利です。
使う前によく洗うと美しい青色になるので見映えを重視するときは埃を洗い流して使います。
▲使用植物「エケベリア(月の雫)、テトラゴナ、ミント」培養土台に赤玉、鹿沼土。器/アルミセルクル
ダイソー バーミキュライト(苦土ひる石)
園芸の定番であるバーミキュライトは、ひる石を高温で焼いて土にしたものです。
クッション材的な保水の利く、焼き石土なので根張りをよくしてくれます。
基本用土に混ぜて使われることが多い土ですが、多肉植物の場合は器が小さいときに用土に混ぜると効果的です。
▲ダイソー「バーミキュライト」100円
その他テラリウムは様々な素材で
ガラス素材に、ビーズ素材、乾き苔、人工砂など軽石がわりに使用すれば、テラリウムに地層を作って楽しむことができます。
下の画像のようなドライ素材も100均ショップのリース素材コーナーに置いてあります(クリスマス前後の季節商品なので無い店舗もあると思います。通年商品ではポプリとしてディフューザー売り場にも若干有ります)
街中でも街路や公園散策で拾うのも楽しみのひとつです。(採取の場合は許可取りをして採りましょう。)
肥料について「休眠中は特に無し」
冬季は、植物が休眠中ですので元肥料のリンや窒素肥料は使用しません。
本来の活動期間での植え替えには元肥として観葉植物向け化成肥料(リン、窒素、カリウムが均等のバランスよく入ったもの)を通常植物の半量ほどを用土に混ぜます。
表土にはゆっくり溶ける粒固形の化成肥料を適せん置肥します。追肥はマグカップ程度のミニ盆栽仕立てだと液体肥料を与えますが、やや控えめ量の注入程度で大丈夫です。
化粧土が多い場合も濁らないように液体肥料を与えます。
▲ダイソーグラスキャンドル100円(税込110円)、植物は「ピンクプリティー」エケベリア属
大輪仕立てや小株採取をする場合の培養土
大きく育てたい、小株をたくさん作りたいなど繁殖を促したい場合は下記のような用土が適しています。
赤玉や鹿沼土を気持ち多目にし、植え替え時に化成肥料や追肥を合わせて用土にいれておく必要があります。
【多肉植物の培養土に使われることが多い土一覧】
基本用土 | 改良用土 |
---|---|
赤玉土 | 腐葉土 |
鹿沼土 | くん灰 |
川砂 | ケイ酸塩白土 |
軽石 | バーミキュライト |
椰子繊維 | ゼオライト |
ダイソーなどで多肉植物を購入する時の選ぶポイント!
1「枯れていないもの 土に苔がないなどを見て良いものを選ぶ」
枯れているのが下葉だけだったら取ってしまいます。土に苔や青い藻類が生えている場合は根ぐされしていないか、葉が過剰な水分で柔らかくなりすぎていないかを見ておきます。(そのままだと苔の培養土になってしまいそうなので早急に植え替えしましょう)
2「徒長苗は形がうまく出来ないことが多い」
葉が未成熟で草丈だけが細く延びてしまっているものも避けるのが無難です。
切り戻しで整いそうなら早めに処理しておきましょう。特にエケベリアのような多肉は、ロゼットの展開が難しくなります。
そのような場合、下葉数枚を残し根元から胴切りしてガラス板などを載せておくと横に展開してくれます。
3「カット苗で触ると葉が落ちてしまうものはなるべく避ける」
出荷前に急速に水分を含ませたものは、葉肉がきれいでも葉が落ちやすいことがあります。
カット葉でも葉挿しで増やすのであれば、そのまま放置すると小株が芽吹きますが、小さなものは干からびてあまり上手くいきません。
多肉植物の寄せ植えに使用するグッズを紹介!ダイソーで揃えました
- スプーン、箸(ドライバーでも竹串でも良い、スプーンは盛土用、箸は植物そ挿すときの穴開け用です)
- スコップ(用土を混ぜます、手でも可)
- ハサミ(カット苗で下葉が萎れていたり、茎を出す際に使います)
- ミストスプレー(ダイソーで200円・100円、ポンプ型噴霧器は300円)
今回新たに購入したのは「噴霧スプレー」。
多肉植物も普通の上呂で充分なのですが、エアプランツ、リース仕立て、テラリウムなどで作った化粧砂の地層を崩したくない場合や、サボテンを腐らすレベルの植物音痴が冬場の多肉植物の水やりなどに使うと大変ありがたいアイテムです。
他、殺菌溶剤、水やりで流れてしまうような小さい種の培養トレーに水をやるときにあると便利です。
こちらはダイソー商品の噴霧スプレー、350mlタイプです。
多肉植物の寄せ植えの手順
「やはり、このまま土でいいんじゃないか?」と土の袋を手にとってしまいそうな改めて気まずい感じもありますが、頑張っていきたいと思います_| ̄|○ (前回植え替えた姫柊の、上から解説が大変悔やまれます)
- 手順1 苗の下葉処理(茎を出すだけ、枯れている萎れている葉は剪定)
- 手順2 鉢に苗を置く(鉢底石→用土→(ある場合は乾き苔玉)→化粧表土を盛る)
- 手順3 その他アイテムをのせ、水をやる
カット苗の下処理
このカット苗は小株が付いてました(^^)お得でした
胴切りしてある多肉植物の場合、茎を出すために下葉を数枚落としてから植えます。脇目も生えやすくなります。
切り株部分が古かった場合、葉が萎びて水揚げが悪いときは切り口を新しくして2、3時間給水を待ちます。
取った葉も3cmくらいの大きさならば乾いた土に放置して干しておき、時たま水をかけると上手くできれば小株が葉もとに生えてきます。
(画像のは少々小さいです、葉挿しは本来3ー4cmくらいの元気のある弾力のある葉が向いています)
鉢に土を盛る
適当な大きさの多肉植物の場合、このような階層で土を入れるのが理想だそうです。
底穴が無い時は、ケイ酸塩白土を下用土に混ぜますが、ダイソー商品には在庫無しだったので軽石(ダイソー商品名「鉢底石」100円)を砕いて敷いておき、混ぜた土を載せるのもいいと思います。
- ① 化粧土
- ② 培養土+苔玉(入れる場合)
- ③ 培養土土台(②と同じもので良い)
- ④ 底網(鉢が小さいなら無くてもよい)
- ⑤ 鉢底石
鉢が小さいので、今回は③⑤のみ、一緒に植え替えるビオラが開花時期なので保水、保肥にバーミキュライトを足しました。加えてペレットの追肥を置き肥しました。
かまどの焚き火はジオラマ仕立てで
培養土が少量の場合の工夫
用土が少量のときは夏場の水やりが頻繁になります。
素焼きだとあっという間に乾いてしまうので、鉢底石の代わりにトレーシングペーパー(ダイソーでは製菓用「クッキングシート」など)を敷き鹿沼土や赤玉を砕いて入れることで、水の蒸散を穏やかにするのもひとつです。
植え替えする時も、取り出すのが容易です。
器部分の盛り付けも完成です
▲「冬の寄せ植え・風緑」 使用品種/不死鳥、マクドガリー、十字星、風緑(多肉植物)、ビオラ(早稲)
ビオラの開花が間に合ってよかった(* ^ ^ *)
メイキング風「テラリウム仕立て」
ジオラマ風はストーリーがあって楽しいものです。
配置や構成をかんがえながら、このような感じで仮置きしてみてから本植えしてみます。
昔、オーディオ製品に「蓄音機に犬」のロゴがついていました。
取って付けではありますが、パイオニアのニッパーくん(犬)を作っておいてみます。
なに聞いてるんだっぺかねぇ( ´ `)
ちなみに失敗したやつも載せるっぺ、テラリウムに照明は重要だっぺ( ´△`)
「あっ」
何か発見したっぺ( ´△`)話が違ってくるっぺ。
まとめ
今回は卓上で遊べる「多肉植物」の植え替えに挑戦しました。
植え替えた多肉植物の花が咲くのは春になってから。エケベリアは花穂が伸びるように成長し、種をつけます。
図鑑で調べてみたところ多肉植物の品種は1000種類以上、交配も容易く新品種を自作する愛好家も多いようです。
厳冬の時分なら、葉牡丹やパンジー、ビオラの花苗などと一緒に植えれば、季節違いの花も楽しめます(^^)。
多肉植物の寄せ植え仕立ては、冬籠もりの遊びとしては労力要らず!最高でした。
咲くかかどうか不明だったビオラの開花は1個でしたが咲いてくれて良かったです。冬季に咲く花は貴重なのでありがたいですね。