シャコバサボテンは、花の少ない冬の時期に開花するので、お部屋が明るい雰囲気になりますね。育て方も易しいので、おすすめです。
今回は植え替えに合わせて、葉摘みの方法とさし芽での増やし方も紹介します。
シャコバサボテンとは?シャコバサボテンの魅力
11月頃からクリスマスの頃に花を咲かせることから、英名をクリスマスカクタスといいます。デンマークカクタスの名前で売られています。
品種改良が進み、花の色も豊富です。赤・ピンク・オレンジ・白色などがあり、豪華な花が魅力的です。
シャコバサボテンの基本情報
学名 | Schlumbergera |
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英名 | Christmas Cactus |
科名 | サボテン科 |
属名 | シュルンベルゲラ属 |
原産地 | ブラジル |
シャコバサボテンの植え替えが必要な理由は?
シャコバサボテンは、1年に1回のペースで植え替えをします。限られた土の量で、鉢植えにして育てられますので、肥料分が不足したり、繰り返しの水やりで団粒構造が崩れて、しだいに通気性が悪くなっていきます。
こちらのシャコバサボテンは、折れた茎節を鉢へさし芽したものです。今年もピンクの花を咲かせて元気そうですが、長い間植え替えをしていません。葉も伸びすぎていますね。
今回、葉摘みに合わせて植え替えをすることにしました。
シャコバサボテンの植え替えに適した季節
シャコバサボテンの植え替えに適した季節は、暖かくなった4月です。3月上旬はまだ寒い日もあることから、植え替えはまだおこなわない方が良さそうです。
シャコバサボテンの生育期は、3月から梅雨明けの頃までです。4月、5月に植え替えがまだの場合は、急いでおこないましょう。
シャコバサボテンの植え替えで今回用意したグッズを紹介
シャコバサボテンの植え替えに使ったグッズを紹介します。
- 鉢
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 培養土
- 赤玉土
- 化成肥料
- 固形肥料
- 割り箸
- シート
- さし芽するための鉢
鉢
元の鉢の大きさより、ひと回り大きい鉢を準備します。通気性のある素焼き鉢がおすすめです。
鉢底ネット
すでに鉢底の大きさにカットされているものや、鉢底穴の大きさに合わせて自分でカットして使うものもあります。古くなった網戸で代用することもできます。
鉢底石
シャコバサボテンは多湿に弱いので、水はけをよくするために鉢底石を敷きました。プラスチック鉢を使う場合は、土が乾きにくいので、排水性の優れたビーナスライトを鉢底石の代わりに敷くと良いです。
培養土
土は、元々使っていた配合に近いものの方が活着が良いということです。素焼きの鉢を使う場合、通常の草花用の培養土でもかまいません。またシャコバサボテン専用の土も売られているようです。
赤玉土
水はけがよく、水もちのよい土にします。花の培養土に赤玉土を混ぜて使いました。
化成肥料
シャコバサボテンは比較的肥料は少なめですが、元肥として少量混ぜ込みました。
固形肥料
生育期の4月から7月の間は、錠剤型の固形肥料を与えます。液体肥料でも良いです。
割り箸
植物を鉢から取り出す時や、土を押し入れる時にも割り箸があると便利です。
シート
レジャーシートやカレンダーなどの大きい紙を敷いて作業すると、後片付けの手間がかからず便利です。
さし芽するための鉢
植え替え前の、元々使っていた鉢を使いました。
シャコバサボテンの植え替え手順
シャコバサボテンを植え替える手順はこちらです。
- 鉢を選びます。
- 鉢底ネットを敷きます。
- 鉢底石を入れます。
- 土を混ぜ合わせます。
- シャコバサボテンの葉を摘みます。
- シャコバサボテンを鉢から取り出します。
- 植えつけます。
- 摘んだ葉はさし芽しました。
①鉢を選びます
元の鉢よりひと回り大きいサイズの鉢を準備します。素焼きの鉢は鉢の側面からも水分が蒸発するため、通気性が良く栽培しやすいので、おすすめです。
プラスチック鉢は乾きにくいので、用土を工夫すると良いでしょう。植え替え前の鉢は、何も考えずにプラスチック鉢でした。用土や水やりのコツ次第で、ちゃんと栽培することができるということですね。
②鉢底ネットを敷きます
鉢を綺麗に洗い、鉢底穴に鉢底ネットを敷きます。
③鉢底石を入れます
鉢底石を3cm程の高さまで入れました。
④土を混ぜ合わせます
市販されている花の培養土を使いました。ピートモス、バーミキュライト、鹿沼土が配合されています。
培養土と赤玉土を混ぜ合わせて、少量の化成肥料を加えました。
⑤シャコバサボテンの葉を摘みます
植え替え前の写真を見ると、葉が伸びすぎていますね。今年の開花時には、花が下についてしまうほど伸びていて、今回葉摘みをすることにしました。
葉摘みは、毎年3月・4月におこないます。はさみを使わず、葉をねじるようにして、手で切り離します。
⑥シャコバサボテンを鉢から取り出します
植え替えせずに、長い間そのままにしていたせいなのか、なかなか取り出せません。
鉢の内側を割り箸でほぐしていくと、取り出すことができました。
⑦植えつけます
根を傷つけないようにしながら、3分の1ほど根鉢をほぐします。そして、植え替え前と同じ高さになるように土を入れます。
割り箸で土をつついて、入れていきました。
⑧摘んだ葉はさし芽しました
シャコバサボテンは、茎節を直接土にさしておくと根を出すので、増やすことができます。
摘んだ葉は、しばらく乾燥させてからさし穂します。今回は、さし穂してからしばらく乾燥を続けて、水やりを10日ほど後におこなうことにします。
右のように若い茎節がある場合は取り除き、真ん中のように3節ある場合は1つ取り除いて2節に揃えます。揃えた茎節を、土にさしておきましょう。
シャコバサボテンの置き場所
またシャコバサボテンは短日植物なので、9月末頃からは12時間以下の日長にすることによって、花を咲かせます。今まで置き場所については、特に考えていませんでしたが、ちゃんと開花していました。
とにかく夜はしっかりと暗くなる場所に置くということですね。夜間、段ボールで覆ってあげる方法もあるそうです。
シャコバサボテンの植え替え完了!管理について
植え替え後はたっぷりと水やりをして、植え替え完了です。暖かくなった4月頃に植え替えをおこなうと、生育期の7月あたりまでは茎節が1か月に1枚のペースで伸びます。
生育期の間は、肥料を月に1回のペースで与えます。固形肥料を少量置くと良いでしょう。液体肥料を水やりの時に薄めて与えるのも良いですね。
シャコバサボテンは夏の間、生育を休止します。できるだけ涼しくて、風通しの良い日陰に置き、水やりは控えめにしましょう。
今回は、さし芽もおこないましたので今後の成長がとても楽しみです。