セイロンベンケイは、トウロウソウとも呼ばれる多肉植物です。
沖縄では花壇などでも見ることができます。
花は灯籠のような形で、下向きに咲くのが特徴です。
増え方がユニークで、大変面白い植物です。
今回一鉢をほぐしてみると20ほどの子株が増えていました。
写真付きで植え替えの方法と、株分けの方法をご紹介します。
セイロンベンケイの植え替えが必要なわけ
セイロンベンケイは成長に合わせて、2年から3年に一度のペースで植え替えをおこないます。
鉢の中の根を整理してやり、土を変えることで健康に育ちます。
今回はたくさんの子株が増えて、窮屈そうでしたので植え替えをすることにしました。
このセイロンベンケイは父が沖縄で購入したもので、昨年は美しい花を咲かせました。
開花した後、その株は枯れてしまいます。
子株から育てて花が咲くまで3年ほどかかりますので、幻の花と呼ばれるということです。
セイロンベンケイの植え替え時期
セイロンベンケイの植え替え最適期は、5月から6月・9月頃ということです。
また開花時期は1月から4月頃になります。
特に真夏は植物にとっても過酷ですので、植え替えを控えましょう。
ただ繁殖力が強いので、真夏や真冬を避ければそれほど心配はいらないということです。
セイロンベンケイの植え替えで使った道具
セイロンベンケイの植え替えで使った道具はこちらです。
- 鉢
- 鉢底ネット
- 砂利
- 培養土
- スコップ
- 割り箸
- シート
- 育苗ポット
鉢
今回使用した鉢は、素焼きの鉢です。排水性と通気性に優れています。
鉢が空気を通すので、土が乾きやすく根腐れしにくいため、おすすめです。
鉢底ネット
鉢底ネットを敷くことにより、土が流出することを防ぎます。
また、鉢底穴からの害虫侵入を防止します。
砂利
鉢穴から流れ出ない大きさの砂利を準備しましょう。
その他、鉢底石の代用として、発泡スチロールを使うこともできます。
培養土
観葉植物や多肉植物用の培養土がおすすめです。
成長に必要な成分が含まれており、配合を考えなくて良いので便利です。
スコップ
鉢植え植物の作業には、関西ではスコップと呼ばれる小さいものがおすすめです。
今回は小さい苗を扱いますので、スプーンなどでも代用できます。
割り箸
鉢から植物を取り出す際に使います。
その他、アイスクリームの棒や菜箸でも代用できます。
シート
室内でおこなう場合は、床にシートを敷くと作業がしやすく汚れません。
育苗ポット
3号(直径9cm)と4号(直径12cm)を使用しました。
大きくなるまでの管理がしやすく、たくさんの苗を作ることができます。
また育苗ポットで育てる理由としましては、植物好きの方に、すぐにプレゼントできるという点ですね。
セイロンベンケイの植え替えの手順
セイロンベンケイの植え替え手順を説明します。
- 鉢から取り出す
- 鉢をよく洗う
- 鉢底石をよく洗う
- 土を準備する
- 鉢とポットに土を入れる
- セイロンベンケイの根をほぐす
- 株分けする
- 植え付け
流れにそって説明します。
①鉢から取り出す
シートを敷いて、セイロンベンケイを鉢から取り出します。
ひっくり返してみますが、なかなか取り出せません。
葉が折れてしまいそうなので、引っ張るわけにもいきませんね。
そこで、割り箸を使って鉢の内側をほぐしていくことにしました。
この時に根を傷つけないよう、優しくほぐしていきます。
②鉢をよく洗う
今回は、子株を育苗ポットに株分けします。
2年目かと思われる少し大きめの株を、元の鉢へ植え付けることにしました。
植え付ける前に、鉢を良く洗っておきます。鉢底穴には鉢底ネットを敷きました。
③鉢底石をよく洗う
鉢から取り出した土と鉢底石を分けます。
鉢底石をネットに入れてから鉢底に敷くと、分ける手間がいりません。
ネットがある場合は、入れておくのも良いということです。
鉢底石をよく洗い、だいたい鉢の1/4ほどの高さになるように入れます。
④土を準備する
我が家では、植え替えの際に残った土をこのように保管しています。
鉢から出した古い土に加えて、培養土・赤玉土・バークたい肥をよく使いますので、これらが混ざった土です。
⑤鉢とポットに土を入れる
先ほどの鉢と育苗ポットに土を入れます。
土が乾燥している場合は、植え付ける前に混ぜ合わせながらしっかりと水をやります。
鉢の底から水が出れば、問題ありません。
⑥セイロンベンケイの根をほぐす
鉢から取り出したセイロンベンケイです。
気を付けていましたが、取り出す際に倒してしまい、葉を折ってしまいました。
⑦株分けする
セイロンベンケイの根を傷つけないように、一株づつ分けていきます。
こんなにたくさんの子株があるとは思いませんでした。可愛いですね。
⑧植え付ける
土にあらかじめ水を含ませていますので、植え付けしやすいですね。
土を押さえながら、根が浮いたり、倒れないようにしながら植え付けることがコツということです。
植え付けが終わりましたら、再度水をやります。
セイロンベンケイの植え替えができました!
セイロンベンケイの植え替えが完了しました。
一年を通して日当たりが良い室内で管理します。
真夏の強い光につきましては、葉が黄色くなりますので半日陰に置くと良いということです。
また花を咲かせるためには、秋以降の置き場所に気を付けてあげましょう。
秋からの日が短くなる時期に花芽をつけます。
その期間は夜間、真っ暗になる場所に置くということです。
またセイロンベンケイは、別名をハカラメといいます。
葉から芽が出る植物ということで、驚きの名前ですね。
折れてしまった葉は、大事に観察したいと思います。
葉を水に浮かべたり、土の上に置いておくと、葉の周りから新しい芽が出てくるということです。
娘にその話をすると、育ててみたいとのことで、早速先ほどの育苗ポットを1つプレゼントしました。