テーブルヤシは、卓上サイズのイメージがありますが、上手に植え替えをすることで大きく育てることができます。
今回植え替えるテーブルヤシは6年ほど育てているもので、高さが80cmほどあります。
2~3年に一度、植え替えをすることで、成長を楽しめますので、ぜひ挑戦してみてください。
テーブルヤシの植え替えが必要な理由は?
こちらのテーブルヤシをご覧ください。
葉っぱの茂り具合を見ても、鉢が小さく見えます。
鉢底を見てみますと、根がはみ出てきています。
これは根詰まりが起こりはじめているサインで、ご覧の通り少し葉っぱに元気がありません。
根詰まりとは、鉢の中が根でいっぱいの状態になるということです。
このままでは水をうまく吸収できないことにより、このように葉に不調が現れてしまいます。
せっかくの成長を止めないためにも、植え替えが必要ということです。
テーブルヤシはいつ植え替えすべき?
特に植え替えに適した時期は、5月から6月と言われています。
この時期は、生育旺盛な期間になりますので、植え替えで根にダメージを受けたとしても、早くに回復できるということです。
できるだけ冬の間の植え替えは避けましょう。
植え替え開始!テーブルヤシの植え替えで今回用意したグッズを紹介
今回用意したものは、こちらです。
- 鉢
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 鉢底石を入れるネット
- 観葉植物の土
- 赤玉土
- バークたい肥
鉢
今回はテラコッタ鉢とも呼ばれる、素焼きの鉢を選びました。
重いというデメリットがありますが、安定感があります。
また排水性に優れており、根腐れがしにくいメリットがあります。
他には陶器鉢やプラスチック鉢などがあります。
鉢底ネット
鉢やプランターの底に敷いて使うネットです。
網目は細目と粗目があります。
サイズは丸くカットされた小さいものから、プランターなどいくつも穴がある場合にもカットして使えるロールタイプもあります。
鉢底石
定番の素材は軽石です。
その他洗って繰り返し使えるセラミックや軽さが特徴の黒曜石、ネットにあらかじめ入れられている鉢底石もあります。
鉢底石を入れるネット
今回はキッチンの排水口ネットを使いました。
その他、古い網戸や洗濯ネットを代用することもできます。
もちろん専用のネットも販売していますので、ぜひチェックしてみてください。
観葉植物の土
観葉植物に合うように配合された培養土です。
pHが調整されており、清潔な原料で作られているので、室内でも安心して使うことができます。
赤玉土
赤玉土は一般的な園芸用土で、大粒・中粒・小粒があります。
栄養分が含まれていないため、他の土と混ぜて使われます。
バークたい肥
樹皮に鶏糞などを混ぜて発酵させたものです。
腐葉土のように土壌改善効果を持ち、土をふわふわにします。
その他、土を配合するための大きな容器や床の汚れを防ぐためのシートがあると便利です。
またお気に入りのスコップやじょうろなどを揃えるとさらに楽しくなりますね。
テーブルヤシの植え替え手順
- 鉢選び
- 鉢底ネットを敷いて、鉢底石を入れる
- 土の準備をする
- 古い鉢から取り出す
- テーブルヤシを植え付ける
1つずつ説明していきます。
①まずは鉢選びからはじめましょう。
今植えられている鉢より、ひと回り大きいサイズを選びます。
サイズの合っていない大きすぎる鉢ですと、根が水分を吸水しきれず、土が湿ったままの状態になってしまいます。
腐れが起こってしまうので、鉢選びは重要です。
②鉢底ネットを敷いて、鉢底石を入れましょう。
鉢の底にある穴に、鉢底ネットを敷きます。
なくても構いませんが、土の流出や害虫の侵入を防ぐことができますのであると安心です。
そこへ鉢底石を敷きます。
鉢底石を入れることで排水性や通気性が良くなります。
もしキッチンの排水溝ネットなどがありましたら、ネットに鉢底石を入れておきましょう。
次の植え替え時に、古い土と鉢底石を選り分ける手間がいりません。
➂次に土の準備をします。
市販の培養土だけでも構いませんが、今回は写真のように赤玉土とバークたい肥を加えて混ぜ合わせました。
培養土は、観葉植物の土・花と野菜の土といった名前で売られており、そのままでも使うことができます。
そこに赤玉土を加えることで保水性が上がり、バークたい肥を入れることで通気性が高まり、より良い土になります。
④古い鉢から取り出します。
なかなか鉢から取り出せない場合は、アイスの棒などを鉢の内側にくるりと回し入れましょう。
そして根についている土を優しくほぐしてやります。
根の状態を見て、不要なところやダメージのあるところはカットします。
しかし生育が止まる気温が低い時期に、やむなく植え替えをおこなう場合は、根にあまりダメージを与えないよう、そのまま植え付けても構いません。
⑤テーブルヤシを植え付けます。
鉢底石を入れた鉢に、混ぜ合わせた土を少し入れます。
そこへ取り出したテーブルヤシをセットします。
写真のように、テーブルヤシが植え付ける高さになるよう、下に入れる土の量を調節します。
植え付ける高さとは、鉢の縁から3cmほど下の高さになります。
ウォータースペースといわれており、水やりの時に土や水が溢れないスペースになります。
あとは、まわりに土を入れて完了です。
テーブルヤシの植え替え完了!その後の管理について
さて、植え替えが完了しました。
見た目の雰囲気も変わり、鉢とのバランスも良くなりました。
しっかりと土を押さえつけて、水をやります。
特に難しい管理がいらないテーブルヤシですが、寒さには少し注意が必要です。
テーブルヤシの耐えられる温度は約5度までです。
5度以下になってくると、葉っぱが傷んでしまいます。
特に窓辺に置いている場合は、夜の冷え込みに注意して、窓から離してあげると良いでしょう。
またエアコンの風が直接当たる場所は良くないため、注意しましょう。
今回は約2年ぶりに植え替えをおこないました。
鉢を替えることで、さらに愛着が湧きました。
頻繁の植え替えは必要ありませんが、これからも様子を見て、管理してあげたいと思います。