
スパティフィラムは、丈夫で育てやすいことから人気がある観葉植物です。花びらのように見える白い仏炎苞がとても綺麗で、グリーンとホワイトの色合わせに思わず目を奪われます。
今回はそんなスパティフィラムの植え替えを成功させるコツについて、まとめていきたいと思います。
スパティフィラムの植え替えが必要な理由は?

スパティフィラムは生育がいいので、根がパンパンになって枯れてしまわないように、1~2年に1回のペースで植え替えをします。
また、2年たっていなくても、鉢底から根が出てきたり水をあげてもなかなか吸わない時は、根詰まりしているサイン。
さらに、小株が出てきた時も根詰まりしやすくなるので、植え替えをします。
我が家のスパティフィラムは、以前植え替えしてから2年たちました。心なしか元気も足りないように見えるので、今回植え替えをしていきます。
スパティフィラムの植え替えに適した季節
スパティフィラムの植え替えは、暖かい時期の4月~9月頃が適しています。寒い時期の植え替えは、避けるようにします。
また、花が付いている時期に植え替えをすると株に負担がかかります。花がついてない時期に植え替えをすることが、失敗を防ぐコツです。
さあ始めましょう!スパティフィラムの植え替えで今回用意したグッズを紹介

スパティフィラムの植え替えで用意したグッズをご紹介します。
- 土入れ(大・小)
- 園芸シート
- 割りばし
- 土の配合に使うバケツなどの容器
- 用土(赤玉土、腐葉土)、または観葉植物専用の土
- 鉢底石
- 新しく植える鉢
それぞれの用途を説明します。
土入れ(大・小)
土入れは、大きめのものと小さめのもの、二種類があると便利です。

園芸シート
園芸シートは、トレー型になっているものが便利です。今回使ったのは、100均で購入した普通のレジャーシートです。

割りばし
土を入れ込む時に、割りばしで押すようにして入れていきます。
土の配合に使うバケツなどの容器
土を配合するときに使います。
用土(赤玉土、腐葉土)、または観葉植物専用の土
今回使用する土は、赤玉土6、腐葉土4の割合で混ぜて作りました。市販の観葉植物専用の土を使うと、手軽にできます。



鉢底石
水はけを良くするために鉢底石を鉢底に敷きます。

新しく植える鉢
新しく植える鉢は、通常は一回り大きな鉢を使います。株分けして植える場合は、株の大きさに合った鉢を使います。
スパティフィラムの植え替え手順
スパティフィラムを植え替える手順はこちら。
①スパティフィラムを鉢から抜き出します。
②根をほぐします。
③新しい土を用意します。
④植え替える鉢に鉢底石を入れます。
⑤新しい土を入れます。
⑦お水をあげます。
一つ一つみていきます。
①スパティフィラムを鉢から抜き出します。

スパティフィラムを優しく引っ張ると、簡単に抜けました。あまり根が張っていませんでした。
元気を取り戻せるように、新しい土へ植え替えしていきます。
②根をほぐします。

スパティフィラムの根を手でほぐすようにして、土を落としていきます。
今回は簡単にほぐせましたが、根が張って硬い場合は、ミニ熊手などを使って全体をほぐしながら土を落としていきます。
③新しい土を用意します。

新しい土は、小粒の赤玉土を6割、腐葉土を4割にしてブレンドしました。
または、市販の観葉植物専用の土を使います。
④植え替える鉢に鉢底石を入れます。

底が見えなくなるくらい鉢底石を入れます。
今回は、根があまり張っていなかったので、もともと入っていた鉢を使って植え替えします。
通常は一回り大きな鉢を使うか、株分けをして植えていきます。
⑤新しい土を入れます。
あらかじめ、鉢の3分の1から4分の1ほどまで、土を入れておきます。
そのうえにスパティフィラムを置いて、高さを合わせながら、下や横に土を入れていきます。
この時、3~5cmほどのウォータースペースを作りながら植えていきます。
⑥鉢の側面にも土を入れます。

鉢の側面にも土が入るように、割りばしなどで押すようにして土を入れ込んでいきます。
⑦お水をあげます。

たっぷりのお水をあげます。この時、土が沈むようなら、また土を足してお水をあげます。
スパティフィラムの植え替え完了!管理について

以上の手順で、スパティフィラムの植え替えは完了です。
スパティフィラムは、レースのカーテン越しに日が当たる窓辺や明るい室内を好みます。直射日光は苦手なので、注意しましょう。
水は、土が乾いたらたっぷりあげます。乾燥に弱く、水が切れるとしおれてしまいますので、寒い時期以外は霧吹きなどでこまめに葉水を与えます。
5月~9月の間は、緩効性固形肥料を施します。
さて、白い花が特徴的なスパティフィラムですが、うまく花が咲かないことがあります。
花が咲かない原因は、
①肥料が不足している。
花を咲かせるには、肥料が必要です。5月~9月の生育期には、緩効性固形肥料を欠かさないようにします。
②日照が不足している。
スパティフィラムはカーテン越しの光が大好き。一年を通してやわらかな日が当たる場所で育てます。
また、冬の寒さには弱いので、夜は窓辺から暖かい場所へ移動させるといいでしょう。
③根詰まりしている。
根詰まりも花が咲かなくなる原因です。1年ごと、または2年に一度は植え替えをしてあげます。
また、白い花が緑色へ変わったら、結実しないように付け根から切り落とすことも大切です。そうすることで体力を温存し、次の花が咲きやすくなります。
白い花がたくさん見られることを楽しみに、育てていきたいですね♪