
クロトンは和名でヘンヨウボクと呼ばれ、葉の色が美しい観葉植物です。品種改良され、たくさんの品種があります。今回はホームセンターのミニ観葉植物コーナーで見つけた、こちらのクロトンを植え付けしたいと思います。
クロトンの植え替えが必要な理由は?
クロトンは、寒さが苦手なので鉢植えにして育てます。
鉢植えは土の量が限られているので、そのまま植え替えをしないでいると鉢の中が根でいっぱいの状態になり、根詰まりが起こります。すると、水や栄養を吸うことができなくなり、次第に枯れてしまいます。
クロトンは生長が早いので、1年から2年に一度のペースで植え替えをしましょう。
今回こちらのクロトンは、ハイドロカルチャー苗として売られていたものです。我が家では今後大きく育てていきたいので、土に植え付けることにしました。
クロトンの植え替えに適した季節
クロトンの植え替えに適した季節は、5月から7月頃です。暖かい季節に植え替えをおこないましょう。
この時期は、生育期にあたるため、植え替えで根にダメージを受けたとしても回復が早く、植え替えをおこなうのに適しています。
クロトンの植え替えで今回用意したグッズを紹介
クロトンの植え替えに使ったグッズを紹介します。
- 鉢
- 鉢底石
- トレー
- 培養土
- 赤玉土
- 化成肥料
- プラスチックのスプーン
- 爪楊枝や竹串
- 新聞紙など
それぞれの用途を説明します。
鉢
クロトンの大きさに合う、小さすぎず大きすぎない鉢に植え付けることがポイントです。クロトンは湿度の高い状態を好むため、プラスチック鉢でも良いです。
鉢底石
鉢底石は、水はけを良くするために鉢の底に敷く砂利のことです。今回、鉢が小さいので鉢底石はほんの少しの量を使いました。その場合はネットに入れず、そのまま鉢に入れます。
トレー
お肉などが入っている食品トレーを使用しました。少量の土を混ぜ合わせるのに便利です。
培養土
観葉植物の土や、花と野菜の土などの培養土を準備します。

赤玉土
赤玉土を加えることで、保水性と排水性の高い土になります。
化成肥料
植え替えの時には、化成肥料を元肥として培養土に加えて混ぜ合わせます。また、生育期には土の上に少量ずつ置くと良いです。

プラスチックのスプーン
スコップの代わりに、プラスチックのスプーンを使いました。小さな観葉植物の植え付けには、サイズがぴったりですね。
爪楊枝や竹串
オアシス苗のスポンジを取り除くのに使いました。
新聞紙など
作業する際は、新聞紙などを下に敷きます。今回はいらなくなったカレンダーの紙を使いました。作業後にそのまま処分することができるので、便利です。
クロトンの植え替え手順
クロトンを植え替える手順はこちら。
- クロトンを取り出します。
- オアシス(吸水性のスポンジ)を取り除きます。
- 鉢底石を敷きます。
- 土を準備します。
- 植え付けます。
一つ一つみていきます。
①クロトンを取り出します。

新聞紙などを敷き、クロトンを取り出します。出してみると、オアシス苗であることがわかりました。

オアシス苗とは、吸水性のスポンジに挿し木した苗です。きれいな根が出ていて、元気そうですね。
②オアシス(吸水性のスポンジ)を取り除きます。

オアシスは取り除かず、そのまま土へ植えることもできますが、取れるだけ取り除くことにしました。根をできるだけ傷つけないよう、爪楊枝や竹串でオアシスをつつきながら取り除きます。

もっときれいに取り除けたら良いですが、私の集中力では根を傷つけてしまいそうなので、このような状態で植え付けることにしました。
③鉢底石を敷きます。

小さい鉢の場合は、土を入れるスペースが減ることから、鉢底石を敷かなくても良いです。しかし、今回はまだクロトンの根が少ない状態ですので、土を少なくして排水性を保つために鉢底石を敷くことにしました。鉢の3分の1ほどの高さまで鉢底石を入れます。
④土を準備します。

クロトンは多湿を好みますが、水はけの良い土が適しています。土の混ぜ合わせに、食品トレーを使いました。
観葉植物の土や花と野菜の土といった市販の培養土に、赤玉土を加えます。赤玉土を加えると、保水性・排水性のバランスがより良い土になります。
そこへ、少量の化成肥料を加えて混ぜ合わせました。
⑤植え付けます。

混ぜ合わせた土を、鉢の半分ほどの高さまで入れます。そこへクロトンを入れて、植え付ける高さで支えます。
植え付ける高さは、鉢の縁から少し下にします。水やりの時に水や土がこぼれないように、鉢の縁よりも少し土を低くしてスペースを作るというイメージです。
あとはプラスチックスプーンを使い、少しづつ土を入れていきます。植え付け後は、土を押さえて土と根を密着させておくのもコツです。
クロトンの植え替え完了!管理について

クロトンの植え付けが完了しました。クロトンは乾燥が苦手ですが、ずっと土が濡れているのも根腐れの原因になってしまいます。
特に生育期の暖かい季節は、土が乾いてきたらたっぷりと水をやりをし、寒い季節は土が完全に乾いてから水やりをします。1週間から2週間に一度の頻度で水やりをしていきます。
そして気になっているのが冬の寒さです。屋外での冬越しが難しく、10度以上の室内で管理する必要があります。寒さで葉を落としてしまうかもしれませんが、春まで諦めずにできるだけ暖かい場所に置きます。昼間は日光の当たる窓際に置き、夜は窓から離して部屋の真ん中辺りに移動させても良いですね。
小さな観葉植物をお迎えした時、これからどんな大きさに育ってくれるのかと思うと、わくわくします。クロトンは、日光が大好きです。気に入ってくれる場所を見つけたいと思います。