日差しが強く、気温の高い夏。あまりの暑さに人間はバテ気味になりますが、多くの植物たちが色鮮やかに咲き茂る季節でもあります。
暑い夏だからこそ、植物たちから元気をもらえるような、素敵な寄せ植えを作ってみましょう。
今回は、夏の寄せ植えをつくるときのポイントと注意点、センスの良い色合わせ例をご紹介します!
夏の花は種類が豊富なので寄せ植えにぴったり
夏の花は種類が豊富なので、寄せ植え作りにぴったりです。初夏になると、店頭には色鮮やかな植物が続々と出回ります。
強い日差しに映えるのは、明るい黄色やオレンジ、くっきりとした赤色のようなビビッドカラー。派手な色の花が夏らしく、寄せ植えで活躍します。
マリーゴールドやジニア、サルビアなどのインパクトある色彩の花が並んでいるのを見ると、それだけで元気が出ますよね。
ペチュニアやカリブラコアも、初夏~秋の寄せ植えに欠かせません。花色や咲き方が豊富で、うまく切り戻すと長い期間、次々と花が咲きます。
ぜひ寄せ植えに取り入れてみましょう。暑さにめげず、元気に咲く花は他にも沢山あります。
高温や乾燥に強い、丈夫な植物を賢く選んで、夏の寄せ植えを楽しみましょう!
夏の花・植物で寄せ植えをするときのポイントと注意点
夏の花・植物で寄せ植えをするときのポイントと注意点についてご紹介します。
寄せ植え作りに必要な道具や基本の作り方については、下記の記事に詳しく載っているので、参考にしてくださいね。↓
「寄せ植えとは?初心者でも基礎からわかる作り方とおしゃれに作るコツ」
水やりのコツをつかむ
夏は土が乾きやすい季節です。植物の様子をよく観察し、水切れしないように注意します。
水やりは気温の低い、朝のうちか夕方以降に行いましょう。
日中与えてしまうと、水が土の中でお湯になり、植物を痛めてしまうことがあるので避けます。
乾燥が激しい場合は朝と夕方の1日2回水やりしてください。
与える際は、鉢の表面が乾いたら、鉢底からあふれるほどたっぷりと与えるのが基本です。葉や花を避けて、株元に水やりしましょう。
日差し・乾燥対策をする
夏は気温が高く、日差しが強くなります。
強烈な日差しに葉や花が痛むものもあるので、植物によっては、半日陰などに移動させて管理しましょう。
一日中強い日差しが当たる場所や、西日が当たる場所は避けた方が無難です。株元の乾燥を防ぐためには、マルチングするといいでしょう。
ベランダやテラスでは、寄せ植えの鉢を置く床が高温になることもあるので注意します。
レンガなどを使って、鉢を床から離して置きましょう。また、鉢ごと別の鉢や鉢カバーに入れ込めば、鉢土が高温になるのを防げます。
蒸れ対策をする
日本の夏は気温とともに、湿度も高い状態が続きます。寄せ植えは複数の植物を密集して植えているので、蒸れに注意が必要です。
鉢を風通しの良い場所に置き、さらにあらかじめ株間を少し開けて植えつけたり、こまめに切り戻しをしたりするなどして、蒸れを防ぎましょう。
気温や湿度が高いと、病気や害虫による被害も出やすくなります。花がら摘みや枯れた葉を取るなどの手入れを行い、予防につとめましょう。
夏の寄せ植えをおしゃれに見せる色合わせ例
夏の寄せ植えに向いた色合わせの例をご紹介します。
ビビッドな暖色系
夏の強い日差しに映える、ビビッドな暖色系カラーを使ってまとめると季節感のある、寄せ植えができます。
例えばルドベキアやジニア・プロフュージョンを使った、鮮やかな黄色~オレンジ色の色合わせはどうでしょうか。
ビタミンカラーが夏の寄せ植えにぴったりです。
赤色~濃いピンク色の色合わせも、夏の寄せ植えに向いています。
乾燥に強いニチニチソウやセロシア、ペンタス、サルビアなどを使えば、エネルギッシュな夏の寄せ植えが作れます。
これら濃くはっきりとしたカラーは、明るいカラーリーフと合わせるようにし、全体が重たい印象になるのを防ぎましょう。
涼し気な寒色系
青色~紫色の寒色系カラーを使ってまとめると、清涼感のある、涼し気な寄せ植えが作れます。
蒸し暑さを見た目にやわらげてくれるような、爽やかな寄せ植えは、夏にこそ楽しみたいですね。
ペチュニアやブルーサルビア、アメリカンブルー、イソトマなど、夏の花には青色~紫の寒色系カラーも豊富です。
色調に濃淡をつけ、明るいリーフや白い小花と合わせることで、爽やかさを印象付けましょう。
爽やかさを突き詰めて、白色の花のみを使っても十分見ごたえのある素敵な寄せ植えが作れます。
姿形の違う、複数の白色の花をグリーンリーフと合わせて寄せ植えれば、清楚で涼を感じるひと鉢が出来上がります。
寄せ植えにおすすめの夏の花・植物
夏の寄せ植えにおすすめの花をご紹介します。
主役におすすめの花
ペチュニア
花期が長く、初夏から秋まで次々に花を咲かせます。花色が豊富で、一重咲き、八重咲きなど花形もバリエーションも豊か。
花びらが雨に当たると痛むので、なるべく雨に当たらない場所で育てます。梅雨前に切り戻しすると良いでしょう。
ジニア・プロフュージョン
白色、ピンク、オレンジ、黄色など豊富な花色があります。乾燥や暑さに強く、花期が長いです。
よく枝分かれして次々と小輪の花を咲かせます。
マリーゴールド
丈夫な性質をもち、切り戻すと秋に再びこんもりと咲きます。鮮やかな黄色~オレンジ色の花を次々に咲かせます。
ニチニチソウ
花期が長く、暑い夏にも元気に咲く貴重な花です。花色は白、濃淡のピンク、赤などが定番です。
丈夫で可愛らしい、小型のニチニチソウもあります。
ルドベキア
ヒマワリのような、存在感のある花を咲かせます。花色は黄色の他、オレンジ色や茶色などもあります。
暑さに強く、丈夫で育てやすい花です。
エキナセア
初夏から秋まで長く咲き続ける宿根草です。
花色が豊富で、赤、ピンク、黄色、白、オレンジなど。草丈が高くなるものと低いものがあるので、使い分けましょう。
ケイトウ・セロシア
暑さと乾燥に強い、丈夫な植物です。赤、黄、オレンジ、ピンクなど目の覚めるような、鮮やかな花を咲かせます。
セロシアはケイトウの仲間で、花がより小さく、野性的で可愛らしい雰囲気を出せます。
わき役におすすめの花
ニーレンベルギア
カップのような形の小花を沢山咲かせます。葉や茎がやさしく繊細な印象で、寄せ植えのわき役に重宝します。
這うように広がる品種とドーム状に育つ品種があります。
カリブラコア
ペチュニアとよく似た小さな花を沢山咲かせます。花色が豊富で、白、ピンク、紫などに加えオレンジ色などもあります。
茎や葉が全体的に細く、繊細な印象ですが、丈夫な性質をもっています。
センニチコウ
真夏の暑さに強く、丈夫で花期の長い花です。花がらを摘むと次々に花が咲きます。
草丈が低いものから高いものまであるので、使い分けましょう。
ブルーサルビア
ラベンダーに似た花穂状の花を咲かせます。暑さに強く、夏から秋にかけて良く咲きます。
草丈があまり高くならないので使いやすく、花色は紫と白があります。
アゲラタム
淡い紫色の小さな花を咲かせます。日当たりが良く、水はけの良い環境を好みます。風通しを確保すると花つきが良くなります。
トレニア
暑さに強く、夏から秋にかけ、次々に花を咲かせます。生育旺盛で、草丈は20~30㎝ほど、こんもりと茂ります。
花色はピンク、白、紫など豊富です。
アンゲロニア
紫や白、ピンク色の繊細な小花を初夏~秋の長い期間咲かせます。丈夫な性質をもち、暑さと直射日光に強い植物です。
寄せ植えでは草丈の低いものが活躍します。
まとめ
以上、夏の寄せ植えを作る時のポイントと注意点、色合わせ例をご紹介しました。
暑い夏も、玄関先や庭先に色鮮やかな寄せ植えがひと鉢あれば、気分を盛り上げたり、リフレッシュしたりしてくれます。
ぜひ、お気に入りの花で夏の寄せ植えを作り、日々の暮らしを楽しみましょう!