庭木の代表格!シマトネリコの育て方と管理のポイント

シマトネリコは柔らかな樹形をしていて、成長が速く常緑樹ということからシンボルツリーとしてとても好まれている植物です。
今回はそんな人気のシマトネリコの育て方とお手入れのポイントを詳しく紹介していきます。

シマトネリコの基本情報

学名Fraxinus griffithii
英名Griffith's ash
その他別名タイワンシオジ
科名モクセイ科
属名トネリコ属
原産地沖縄・中国・台湾・フィリピン・インド

シマトネリコの特徴

シマトネリコはコンパクトで光沢のある可愛らしい葉っぱが特徴の植物です。
生育が旺盛で育てやすいほかに、涼しげな雰囲気がありシンボルツリーとして大変人気があります。
また屋外で育てる以外にも、観葉植物として室内で育てることもできるため、屋外では十分なスペースがない方や、初心者のかたにもとてもおすすめの植物ですよ。

シマトネリコの種類

シマトネリコはとても人気の高い植物ですが、品種は多くありません。
しかし、どの種類も非常に育てやすいという特徴があります。

セイヨウトネリコ

セイヨウトネリコはヨーロッパを中心にあらゆる地域で自生しています。
セイヨウトネリコはシマトネリコよりも遥かに大きくなり、大きいもので30mにもなる木です。
また、とても丈夫なことから家具や楽器などにも使われています。

開花時期は4月~5月で、花色は淡い緑色です。

シマトネリコ・サユメ

シマトネリコよりも成長が緩やかなため、剪定などの手間があまりかかりません。
この品種は葉色が面白く、秋から春へと新芽が赤から黄色、そして緑へと色づく特徴があります。

シマトネリコ同様に病害虫に強い品種です。

斑入りシマトネリコ

シマトネリコの葉に斑がはいった品種。
斑入りの葉は光沢があり、通常のシマトネリコよりも上品な印象です。
こちらも成長は遅いので、樹形が乱れにくく手間がかかりません。
少し周りと違ったシマトネリコを育ててみたい方におすすめです。

シマトネリコの栽培・育て方

シマトネリコは大変育てやすい植物です。
場所は基本的に選びませんが、日当たりのよい場所と、水はけのよい土があれば、ぐんぐん元気に育ってくれます。
生育旺盛な植物ですので、病害虫の予防・樹形を整えるために、しっかり剪定することがポイントです。

シマトネリコの育て方情報

分類・形態庭木・高木
草丈・樹高10m
開花の時期5月下旬~7月上旬
花色
耐寒性やや弱い
耐暑性強い
特性・用途常緑樹・日陰でも育つ
栽培難易度やさしい

栽培スケジュール

植え付け4月
植え替え4月
剪定3月~12月
肥料2月~3月
開花6月~7月

栽培に必要な準備・環境

日当たり・置き場所

シマトネリコは日光を好む植物です。
日陰でも育ちますが、日光を浴びて育つと丈夫なシマトネリコに育つため、できるだけ日当たりのよい場所に植えましょう。

室内の場合

日当たりのよい窓際に置くことをおすすめします。
この際直射日光が当たらないよう、レース越しに置くのがポイントです。

水やり

庭植えの場合は、植え付け時根付くまでは水切れに注意してください。
根付いた後は、水やりは基本的には不要です。

鉢植えた室内で育てる場合は、土が乾いたらたっぷりと水をあげるようにしましょう。

肥料

庭植えの場合、植え付け時に緩効性化成肥料を施してから植えつけましょう。

鉢植えの場合は、春に株元に緩効性肥料を与えると、元気に育ちます。

用土

できるだけ水はけのよい土を使用するようにしましょう。

鉢植え・室内で育てる場合は、市販で手に入る観葉植物用の土を使うと簡単です。

温度

シマトネリコは、-3°cを下回らなければ、屋外でも十分冬を越すことができます。

暑さにも強いので、非常に管理しやすいです。

室内の場合

よほど寒い場所でなければどこで管理しても大丈夫です。
できるだけ暖かい場所で管理するようにしましょう。

シマトネリコを育てるときのポイント

選び方

シマトネリコを選ぶ際は、葉をよく見るようにしましょう。
葉の色が黄色く変化していたり、落葉が目立つものは、弱っている可能性があります。

葉に艶があり新芽が出ていたり、しっかりと葉がついているものを選びましょう。

植えつけ・植え替え

植え付けは春に行うようにしましょう。

鉢植え・室内で育てる場合も同様です。植え付け後は根付くまでは、水切れに注意してください。

植え替えは、鉢植えの場合は行います。
シマトネリコは成長が早いので、1~2年に1度春に一回り大きな鉢に植え替えてあげてください。

シマトネリコの育て方と植え替え方法とコツを【写真付きで解説】

剪定・切り戻し

シマトネリコは成長の早い植物です。
葉が多い茂って風通しが悪くならないよう適時剪定をしましょう。

真冬以外の時期ならば、いつでも剪定することができます。
剪定は病害虫発生の予防にもなるので、しっかりおこなうようにしましょう。

ふやし方

シマトネリコは挿し木でふやすことができます。

また、花後につく実でもシマトネリコを増やすことができるので、チャレンジしてみてください。

初秋に実が熟すので、その実を翌年の4月に撒いてみましょう。

気を付けるべき病気・害虫

特に心配する病害虫はありません。

ただ、カイガラムシやアブラムシが付く可能性があるので、日頃から風通しの良い状態を保つようにしましょう。
カイガラムシは葉が乾燥する発生しやすくなるので、適度に葉水をすることも予防になります。

殺虫剤・殺菌剤

カイガラムシには木酢液がおすすめです。