夏に青々とした艶の美しいピーマン。
カラフルなパプリカや、シシトウ、トウガラシ、万願寺トウガラシなどのピーマンの仲間も、家庭菜園の人気者です。
しかし、さまざまな病気にかかりやすく、いったいなんの病気で、どう対処したらいいのか、悩むことはありませんか?
病気ではなくても、ピーマンやその仲間には、生理障害という体調不良がおきやすく、収穫に影響してしまうこともあります。
ピーマンのさまざまな病気や生理障害、その対策や予防方法について紹介します。
ピーマンがかかりやすい10の病気
ピーマンがかかりやすい病気として、モザイク病、うどんこ病、黄化(おうか)えそ病ほか、さまざまな病気が知られています。
ウイルスやカビ(糸状菌)が引き起こす、どれも生育をさまたげるやっかいな病気です。
ピーマンの仲間の品種も、同じように病気にかかり、せっかくの収穫がうまくできないかもしれません。
ここでは、ピーマンがかかる10の病気について、発症しやすい時期や症状、対策を紹介します。
モザイク病
かかりやすい時期
モザイク病は、虫が活動する、4月から10月頃に、特に発生しやすくなります。
症状
モザイク病は、葉や花びらが縮れて、モザイク状に茶色く変色したり、まだらに枯れるなどして成長が抑えられる病気です。
葉や花びらに症状が出て、いったんかかると治すのは大変です。
原因・かかりやすい環境
モザイク病は、ウイルスに感染することによる伝染病です。
モザイク病のウイルスは、アブラムシをはじめとする虫によって運ばれ、植物の汁を吸うなどしたときに感染します。
アブラムシ以外では、ハダニ、コナジラミ、アザミウマ、線虫などの害虫が、ウイルスを媒介することが知られています。
ウイルスは冬に死滅するわけではなく、アブラムシは卵で越冬するなど、感染が減るために発生が減ることになるのです。
なお、虫以外の経路で、モザイク病のウイルスが植物につくこともあります。
黄化(おうか)えそ病
かかりやすい時期
黄化えそ病は、虫が活動する、4月から10月頃に、特に発生しやすくなります。
雨が少なく、高温で乾燥しがちな、梅雨明けから8月にかけての被害が目立ちます。
症状
生長点付近の葉が黄色くなり、褐色の小さな斑点があらわれます。
葉の奇形や、腐った状態の病斑(えそ)が生じ、葉が落ち、水や養分を運ぶ茎にまで症状が出ると、しおれて枯れてしまいます。
なった実にも同様の被害がでることもあります。
原因・かかりやすい環境
黄化えそ病のウイルスは、アザミウマという昆虫によって運ばれ、植物の汁を吸うなどしたときに感染します。
斑点細菌病
かかりやすい時期
5月から10月、特に細菌が繁殖しやすい梅雨の時期に、多く発生する病気です。
症状
葉、葉柄、茎に、水に浸したような小さな斑点があらわれます。
病斑は褐色で少しへこんだ状態となり、進行すると大きくなり、葉などを枯らしてしまいます。
原因・かかりやすい環境
細菌が活発になる夏の高温期(20~30℃)、多湿のときには多発します。
青枯病
かかりやすい時期
5月から9月、細菌が繁殖しやすい梅雨から夏にかけて、多く発生する病気です。
病原菌は35~37度の高温でも活動します。
症状
ピーマンの葉が、水分が足りない状態で青いまま、立った状態でしおれて枯れてしまいます。
日中にしおれ、また回復するため、水やりの問題かと思っているうちに、株全体がしおれて枯れてしまいます。
発病した株は、切断すると白い液が糸のように流れ出て、茎が細菌に感染したことがわかるという特徴があります。
原因・かかりやすい環境
細菌が原因で、根の傷口や、茎などについた傷から侵入し、増殖します。
細菌は、剪定ばさみ、スコップなどの道具から感染することもあります。
水や肥料のやり過ぎなども、原因となります。
軟腐病(なんぷびょう)
かかりやすい時期
5月から9月、気温が30~35度の高温時期に、多く発生する病気です。
症状
茎に暗褐色の、水に浸したような病斑があらわれ、茎が軟化し、腐ったような状態になります。
なった実にも、水に浸したような褐色の病斑があらわれ、軟化、腐敗した状態になります。
原因・かかりやすい環境
細菌が原因で、土壌から根の傷口に侵入したり、蛾などの昆虫により葉や茎の傷から侵入したりして、増殖します。
土壌にいる細菌が、雨や水やりの際の泥はねで付着し、傷口から感染することもあります。
水やチッソ肥料のやり過ぎなども、原因となります。
白斑病
かかりやすい時期
5月から9月、特にカビが繁殖しやすい梅雨や長雨の、高温多湿時期に、多く発生する病気です。
症状
おもに葉に、褐色のふちどりの灰白色の斑点があらわれ、やがて大きな病斑になります。
病気が進行すると葉がどんどん落ちてしまい、茎やヘタにも感染します。
原因・かかりやすい環境
トマトにも感染するカビ(糸状菌)の一種が原因で、感染したトマトからうつされることもあります。
土壌から根の傷口に侵入したり、蛾などの昆虫により葉や茎の傷から侵入したりして、増殖します。
カビが増殖しやすい高温多湿の環境も、感染を広げる要因となります。
うどんこ病
かかりやすい時期
5月から9月、特にカビが繁殖しやすい梅雨の時期に、多く発生する病気です。
症状
葉にうっすらとうどん粉をふりかけたような斑点ができ、しだいに葉の全面に白く広がります。
病気が進行すると、葉が黄色く枯れてくることもあります。茎が枯れてしまえば、株全体が枯れてしまいます。
原因・かかりやすい環境
うどんこ病のカビ(糸状菌)は、ふだんは土壌の中に生息しています。
近くの植物に移ることがあるのは、カビの胞子が風や雨に飛ばされて付着するせいです。
チッソ成分が過多で、カリウムが不足していると、うどんこ病が広がる原因となります。
菌核病
かかりやすい時期
5月から9月、特にカビが繁殖しやすい梅雨の時期に、多く発生する病気です。
症状
おもに地際などの茎に、水に浸したような病斑があらわれます。
病斑は黒っぽい褐色で、やがて白い綿毛のようなカビが繁殖し、病気が進行すると枯れてしまうこともあります。
原因・かかりやすい環境
カビ(糸状菌)の一種が原因で、植物の残さ(残渣)のある土壌で過ごし、菌の塊の菌核から発芽して、胞子が飛散することで感染します。
感染した植物から、カビの胞子が風や雨に飛ばされてうつることもあります。
白絹病
かかりやすい時期
5月から9月、特にカビが繁殖しやすい梅雨の時期に、多く発生する病気です。
症状
白絹病は、名前の通り、白い絹のようなカビが原因で起きる、多くの植物に発生する病気です。
白い絹糸のようなカビは、土の表面や株元に広がり、これに感染すると茎や葉にまで発症します。
病気が進行すると、茶色くなって枯れてしまいます。
原因・かかりやすい環境
白絹病の原因は、土壌に生息するカビ(糸状菌)の一種です。菌が繁殖し成長した菌核という褐色の塊から、白い糸状菌が繁殖します。
植物が白絹病にやられたら、茎や葉が黄色く、やがて茶色く枯れてきてしまいます。
株元から、茎や根、葉にまで感染するため、治すのが難しく、予防することがなによりも大切です。
土の中にある菌核は、数年間は生存するため、発生が見られなくなっても翌年に再発することがあります。
灰色かび病
かかりやすい時期
4月から11月頃の、梅雨時や秋の長雨など、雨の続く時期に多く発生する病気です。多湿な環境が灰色かび病のカビには好適な環境です。
症状
灰色かび病にかかった葉や茎、花びらに、まだらの病斑があらわれます。
病斑は、水に浸したような、灰色や灰褐色の斑点で、病気が進行すると、灰色のカビに覆われた症状になります。
茎が枯れてしまえば、その先は全部枯れてしまいます。
原因・かかりやすい環境
灰色の、カビの一種(糸状菌)が原因です。ポトリチス菌という菌が原因となるため、ポトリチス病とも呼ばれます。
炭疽病
かかりやすい時期
炭疽病は高温多湿の時期にかかりやすい病気です。
気温15度以上で湿度が高くなる春(6~7月)や秋(9~10月)頃にかかりやすくなります。
特に雨が多い梅雨の時期に発生しやすくなるので気をつけましょう。
症状
葉や実に黒色や灰色の斑点が発生します。
葉の場合は、斑点が徐々に広がり、穴が空いて枯れていきます。
実の場合は、炭のような斑点が全体に広がっていき、実がくぼんでいきます。
症状が進行すると、腐ったように黒い部分が大きくなり、最終的に葉や実は落ちてしまいます。
原因・かかりやすい環境
炭疽病の原因はカビです。
葉が重なりすぎて風通しがよくなかったり、土壌の水はけが悪かったりすると、湿気が高くなり、発生しやすくなります。
また、炭疽病は伝染しやすい病気なので、風や雨によって周囲の株から感染する場合もあります。
まわりに感染する前に早めに対策することが大切です。
ピーマンにつきやすい害虫
オオタバコガ
蛾の一種で、幼虫は実の中に入り込んで被害を与えます。
1匹の幼虫が多くの実を渡り歩くので、幼虫の数が少なくても被害が大きくなります。
夏頃から数が増え始め、被害が多くなるのは秋(9月〜10月頃)です。
幼虫の体の色は一般的に褐色ですが、淡い緑色や濃い褐色の場合もあり、個体によって差があります。
体には黒色の点が並んでおり、太めの毛が出ているのが特徴です。
卵は直径0.4mm程度で、幼虫は体長35㎜程度まで成長します。
もし実に1cm程度の穴が空いていたらオオタバコガの可能性があります。
その実は切り取り、中にいる幼虫を駆除しましょう。
また、実の中に入り込んでしまうと薬剤が効かないので、中に侵入する前に防虫ネットなどで対策するといいでしょう。
クロメンガタスズメ
蛾の仲間で、幼虫が主に葉を食べます。
幼虫の体の色は黄緑色で、主に春から秋にかけて発生します。
幼虫は成長すると9~10cmほどになり、体全体に縞のような模様があるのが特徴です。
尻尾の方には1cm程度の角があります。
大量発生することはありませんが、大型で食べる量が多いので、一晩で葉を食べ尽くされてしまうことがあります。
また、被害がひどい場合はそのまま枯れてしまう可能性もありますので、予防には早期対策が有効です。
成虫が飛んできて卵を産みつける前に、防虫ネットで対策をしましょう。
成虫も幼虫と同じく体が大きいため、目の粗い防虫ネットでも十分です。
葉の被害や幼虫の糞を発見した場合は、葉の表裏をしっかりと確認し、幼虫が小さいうちに駆除することが大切です。
見た目が大きく、怖がられることも多いですが、幼虫に毒はありませんので、素手で触っても問題ありません。
シロシタヨトウ
蛾の一種で、様々な野菜や植物を食害する害虫として知られています。
幼虫は夜になると地上に出てきて葉を食べるため、夜盗虫(よとうむし)とも呼ばれます。
体の大きさは40㎜前後で、色は黄褐色をしています。
体の横に白くて太い線が入っているのが特徴です。
春から秋にかけて発生し、幼虫が育ってくると食べる量が増えてくるので、被害も多くなります。
日中は物陰や土の中に隠れているため、葉が食い荒らされているのに虫を見つけられないという場合は土の中にひそんでいる可能性があります。
放っておくと被害が大きくなってしまうので、時間帯を変えて夜にも確認してみることをおすすめします。
しかし、夜間になると見つけにくくなるため、侵入される前に防虫ネットで対策をしておきましょう。
また、周囲の雑草から移ってくることが多いため、こまめに周辺の草むしりをすることも大切です。
カメムシ
カメムシの成虫や幼虫は、茎・葉・実を吸汁して被害を与えることがあります。
1年を通して発生しますが、5月~10月にかけて被害が多くなり、吸汁された部分は変色して実はブヨブヨと弾力がなくなったようになります。
被害を受けたところから実が腐っていき、奇形になったり、落下したりしてしまうこともあります。
天敵が少なく、大量に発生することが多いため、あらかじめ防虫対策をしっかりとすることが大切です。
カメムシは近くの雑草などから飛んでくるので、周辺の雑草を無くし、防虫ネットをかけておくといいでしょう。
もし既に発生してしまった場合は、ピーマンの木を揺らしてカメムシを落とし、箸などでつまんだり、ガムテープに貼り付けたりして取り除きます。
カメムシは触ると悪臭を放つ虫ですので、臭いがある分泌液が手につかないよう十分注意しましょう。
また、カメムシは木酢液(もくさくえき)の匂いを嫌うため、100倍ほどに薄めた木酢液をピーマンの周りに散布する方法も有効です。
病気と誤解されがちなピーマンの生理障害
病気にかかってはいなくても、栄養不足、土壌不良、高温や乾燥による障害など、ピーマンの生育に悪い影響をもたらす要因があります。
これを生理障害といいます。病気と勘違いしがちですが、弱った株は、細菌やカビが原因の病気にもかかりやすくなります。
生理障害の原因と対処方法についても知っておきましょう。
ビターピットピーマン
実が斑点状に、ところどころへこんだ状態になります。
へこんだ部位を分析すると、カルシウム含有率が低いことがわかることから、原因はカルシウム不足といわれます。
対策はカルシウムの葉面散布をします。
尻腐れ果ピーマン(しりぐされ果)
実の先端が黒く変色し、壊死する症状が出ます。
開花後10~15日くらいに発生しやすく、高温、乾燥や、肥料のやり過ぎが原因のほか、カルシウム不足も原因となることが多くあります。
土壌に石灰を施して、カルシウムを補給し、適度な水やりを心がけます。
日焼け果ピーマン
実の先端が白く陥没し、壊死する症状が出ます。開花後15~25日くらいに発生しやすく、直射日光と高温、乾燥が原因です。
高温を避け、適度な水やりを心がけます。
株全体の高温障害
夏の高温で、直射日光が強い環境で、葉が黄色っぽく弱よわしくなる、葉焼け症状になります。
湿害
水はけの悪い排水不良によっても、葉など株全体が黄色っぽく弱よわしくなる症状になります。
土壌改良や、高い畝にすることが必要です。
ピーマンの病気の対処法
モザイク病
モザイク病にいったんかかると、ウイルスを感染に退治することは難しく、株ごと処分しなければならないこともあります。
早期に発見できた場合でも、病変した部分は切り取って、処分し、感染が広がらないように薬剤を使うこともあります。
ウイルスを運ぶアブラムシなどを防除しなければなりません。
アブラムシよけ
アブラムシを退治するには、木酢液や、ニームオイルなどの忌避剤を植物にスプレーする方法があります。
また、市販の酢を薄めたスプレーにも同様の効果があり、自作するときは、酢を水で100倍前後に薄めます。
アブラムシの習性を利用して、株元にアルミホイルなどの光を反射するものを敷くことも効果的です。
黄化(おうか)えそ病
病変した部分は切り取って、処分します。
感染が広がらないように、ウイルスを運ぶアザミウマを防除するため、周囲の雑草なども取り除きます。
斑点細菌病・青枯病・軟腐病(なんぷびょう)
これらは、細菌の感染による病気です。同じ場所での連作は避けましょう。
病変した部分は切り取って、処分しますが、治すことは難しく、株ごと処分しなければならないこともあります。
処分した株は燃えるゴミとして出しましょう。
病気になった株の周辺土壌は日光消毒や熱湯消毒、土壌消毒剤による消毒を行い剪定ばさみ、スコップなども同様に手入れを行います。
水はけをよくし、畝を作って植えることも大切です。高温多湿を避け、ハウス栽培ではとくに注意が必要です。
白斑病・うどんこ病・菌核病・灰色かび病
これらは、糸状菌(カビ)が引き起こす病気です。病変した部分は切り取って、処分します。
病気が進行したら治すことは難しく、株ごと処分しなければならないこともあります。
カビが増殖しやすい高温多湿の環境も、繁殖を助長します。
土壌にいる菌が、雨や水やりの際の泥はねで付着し、傷口から感染することもあります。
水や肥料のやり過ぎなども、原因となります。水はけをよくし、畝を作って植えることも大切です。
白絹病
対処方法
病変した部分は切り取って、処分します。治すことは難しく、株ごと処分しなければならないこともあります。
処分した株は燃えるゴミとして出しましょう。
原因となる白いカビは、見つけたら取り除き、褐色の塊のような菌核も除去します。
病気になった株の周辺土壌は、日光消毒や、土壌消毒剤による消毒を行い、剪定ばさみ、スコップなどの道具も同様に手入れを行います。
菌は、酸素を取り込んで成長し、地表近くに白い菌を繁殖させるため、取り除いた後に、土壌の天地返しをするのも効果的です。
ピーマンの病気を予防する方法
落ちている枝葉を掃除する
病気の原因となるカビや細菌は、土壌を住みかにし、枯れて落ちた葉や果実にも付着していることがあります。
消えたかに見えても、再発生することがあります。
前年の枝葉など、カビや細菌が付着している可能性のある、植物の周囲に落ちている枝葉を掃除して、処分しておくことも大切です。
アブラムシの発生しにくい環境をつくる
アブラムシが発生しやすい原因には、肥料にチッソ分が多すぎることがあります。
肥料の偏りや、与えすぎに注意しましょう。
植物を密集して植え、風通しが悪くなっていると、アブラムシが湧きやすいことも知られています。
庭いじりの道具の扱いと手入れにも注意
作業ために使ったハサミやスコップ、クワ、手袋など、植物の手入れのための道具からも、細菌やウイルスが感染することがあります。
使ったらきれいに泥を落として洗い、消毒をしたりして、道具が病気の原因にならないようにしましょう。
カビが原因の病気は、酢や重曹で予防できる!
カビが原因で起きる病気の予防が、酢を水で薄めたスプレーや、重曹を水で薄めたスプレーでできることをご存じですか?
酢は、水で1対15くらいの割合に薄めます。
普通の食用酢3mlに対し、水を45mlくらいを加えればよいでしょう。
市販の食用酢を使った園芸用の防虫剤や、木酢液でも同じ効果が得られます。
重曹は、水で1000倍くらいに薄めます。重曹1gの量に対し、水1リットルを加えます。
スプレーの使いかた
酢や重曹のスプレーを週に一度かける程度で、自然治癒してしまうこともあります。
植物が病気にやられて、病斑が目立ち、葉が枯れてきたら、早めにカビの繁殖をストップさせましょう。
水やりは泥はねに注意を
泥のはね返りが、感染を引き起こすこともあります。
水やりをするときは、泥が植物にかからないように気をつけましょう。
ビニールなどで地表を覆うマルチングも有効です。
連作は避ける
同じ品種のピーマンだけではなく、シシトウ、トウガラシ、万願寺トウガラシなどピーマンの仲間の品種も、連作を避けましょう。
病気の種類や、原因となる細菌、カビの種類が共通のものだからです。
風通しをよくし、密植を避ける
風通しが悪く、湿度が高いと、カビには絶好の環境となります。
間隔をあけて植えること、混みあった枝葉は剪定することを心がけましょう。
日当たりは適度に
植物の種類にもよりますが、日なたにはカビは繁殖しにくいため、日当たり良好になる環境を作りましょう。
水はけは良く、バランスよく肥料を!
水をやりすぎたり、土壌の水はけが悪かったりすると、病気になりやすく、畝を作って植えることも大切です。
チッソ過多など、肥料のバランスが悪いことも、病気や生理障害の原因となります。
そうしても薬剤を使うときは
野菜など植物の病気には薬剤もあります。
食用にするため、市販の薬剤を使う場合には、用法や使用量などを守り、説明をよく読んで使いましょう。
まとめ
ピーマンがかかりやすい10の病気、その被害や原因、対策、予防方法などについて紹介してきました。
なによりも予防と、そして早期に発見して対処することが大切です。
生理障害も、病気になる一歩手前と考えて、カビや細菌が繁殖しにくい環境を整えてあげましょう。
こまめに世話をしていれば、予防も難しいものではありません。手間をかけただけの収穫があるといいですね。