昨年春に購入したアデニウム・アラビカムが、鉢が変形するほどに成長!
冬の休眠期も無事に乗り越えましたので、植え替えをすることにしました。
夏と冬で水やりのタイミングが大きく変わるアデニウム・アラビカムは、夏の水切れと冬の過湿に対応できる土が最適です。
一年育ててアデニウムの夏と冬の注意点が分かってきましたので、植え替えの手順と一緒に解説したいと思います。
アデニウム・アラビカムとは?アデニウム・アラビカムの魅力
砂漠のバラとも言われるアデニウム・アラビカムは、その名の通りバラのように美しい花を咲かせます。
花のない時期は奇妙な樹形を楽しめますし、葉が落ちた冬の姿も面白い!
一年で目まぐるしく見た目が変わるため、見ていて飽きない植物です。
アデニウム・アラビカムの基本情報
学名 | アデニウム・アラビカム |
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英名 | Adenium arabicum |
科名 | キョウチクトウ科 |
属名 | アデニウム属 |
原産地 | アラビア半島 |
アデニウム・アラビカムの植え替えが必要な理由は?
アデニウム・アラビカムは、1〜2年に一度、鉢が小さくなったら植え替えます。
この株は昨年購入し、鉢が楕円に変形するまで成長しました。
根が土を押し上げ、水やりをすると石がこぼれ落ちるほど。
恐らく鉢の中に根がまわっているでしょう。
このままでは根詰まりし、最悪枯れる可能性も考えられるため、植え替えることにしました。
昨年の成長がとても早かったので、少し大きめの鉢に植え替えて大きく育てようと思います。
アデニウム・アラビカムの植え替えに適した季節
アデニウム・アラビカムは 暖かくなった4月ごろから、8月までが植え替えの適期です。
ただし、梅雨どきは過湿による根へのダメージを考えて避けたほうがいいでしょう。
暖かい時期はどんどん成長しますので、根を整理するにも安心です。
アデニウム・アラビカムの植え替えで今回用意したグッズを紹介
【用意したグッズ】
- アデニウム・アラビカム
- 植え替える鉢
- 水はけの良い土
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- 土入れ
- 軍手
- 割り箸
- 緩効性肥料
- ベラボン(後で追加したので写真なし)
今回は4号→6号の鉢へ植え替えました。
土は、水はけがよく、粒のしっかりしたタイプを使います。
また、鉢が重いため少しでも軽くなるよう、鉢底石は軽いタイプにしました。
鉢穴が丸いので虫の侵入防止に鉢底ネットを敷きましたが、スリットタイプなら必要ないと思います。
アデニウム・アラビカムはあまり肥料を必要としませんが、大きく育てるため元肥として緩効性肥料を入れました。
肥料焼けを起こしにくいものを使うと安心ですよ。
植え替え作業中は軍手をするようにしましょう。
というのも、アデニウム・アラビカムから出る樹液には毒があります。
皮膚に触れるとかぶれる恐れがありますので、軍手は必須です。
割り箸は根にからまった小石をかき出すのに重宝しますし、土を入れ込むときにも使えます。
ベラボンはヤシの実を加工して作られた資材で、土に混ぜて使うと通気性や水はけを改善してくれます。
水はけのよい土を使うので必要ないかと思いましたが、植え替え中にベラボンが土の中からたくさん出てきたので、追加で使うことにしました。
入れなくても植え替えはできますが、夏の蒸れ、冬の根腐れを防ぐにはとにかく通気性のよい土にするのが肝心です。
アデニウム・アラビカムの植え替え手順
アデニウム・アラビカムの植え替え数日前から水やりを控えて、土を乾かしておきます。
そうすると土が落としやすくなり、根へのダメージを最小限にできますよ。
【アデニウム・アラビカムの植え替え手順】
- 鉢から出して根の状態を見る
- 根鉢を崩す
- 古い根を整理する
- 鉢底ネット→鉢底石→土→肥料を入れる
- 土を足し、アデニウム・アラビカムを植え込む
- 土を押さえて株を安定させる
1.鉢から出して根の状態を見る
アデニウム・アラビカムを鉢から出します。
抜きにくい場合は鉢の周囲を叩いてみてください。
プラスチック鉢は左右からぎゅっと押すと抜けやすくなりますよ。
予想通り根が回っていました。
2.根鉢を崩す
もし根腐れをしていたら、思い切って根を整理する必要があります。
今回は根の状態がよく、このまま根鉢を崩さず植えても良かったのですが、根っこ見たさに根鉢を崩してみることに。
割り箸の細いほうを使って、根に絡まっている小石などを出しました。
3.古い根を整理する
こんなに太い根が出てきました!
こういった太い根を傷つけないよう、慎重に作業してください。
枯れて茶色くなっている根や、腐っている根があれば取り除きます。
根に集中しすぎて、幹を割り箸で傷つけてしまいました!
傷から出てくる樹液に触れるとかぶれる恐れがありますので、必ず軍手をして作業しましょう。
4.鉢底ネット→鉢底石→土→肥料を入れる
鉢底ネットと鉢底石を入れました。
鉢が重いと移動が大変ですので、軽いタイプの鉢底石がおすすめです。
古い土からベラボンがたくさん出てきました。
新しい土にもベラボンを入れることにしたので、土と混ぜ合わせます。
ベラボンを混ぜた土と、肥料を入れました。
根が肥料に直接触れないよう、少し土をかぶせてから植え込みます。
5.土を足し、アデニウム・アラビカムを植え込む
肥料の上に土を薄く敷き、アデニウム・アラビカムを植え込みます。
土入れで周囲に土を入れていきます。
6.土を押さえて株を安定させる
手で土を押さえて株を安定させましょう。
サラサラした土なので、上から優しく押さえてやるだけで十分安定しました。
植え替え完了です!
アデニウム・アラビカムの植え替え完了!管理について
絡まっていた根をほぐし、リフレッシュしたアデニウム・アラビカム。
根に傷がある可能性もあるので、水やりは3日〜1週間ほど空けて開始する予定です。
アデニウム・アラビカムは、水が足りないと幹が柔らかくなります。
カボチャのように硬く、押し戻すような感触が、新鮮なナスぐらいの弾力になったら水を欲しがっているサイン。
毎日触って様子を見ながら、根の回復を待とうと思います。
夏は毎日お水をあげて、冬に葉が落ちたらほとんどお水をあげない、という具合に夏と冬で水やりの頻度が全く異なるので、夏の間に土の乾き方をよく観察しておきましょう。
よく乾く土なら、冬に少しお水をあげすぎたとしても、根腐れする前に乾いてくれます。
置き場所は、午前中〜午後2時ごろまで程よく光が当たるベンチです。
風抜けが良く鉢も温まるため、落ち着くまではこちらに置き、葉に変化が見られたら直射日光がガンガン当たる場所で思い切り成長してもらいます!