
- 水不足になったアデニウムの特徴について理解できる
- アデニウムの正しい水やりが自分でできる
- 水不足になったアデニウムの特徴と正しい水やり方法がわかる
- 水不足になったアデニウムを正しい水やり方法や頻度で回復させることができるようになる
砂漠のバラと呼ばれるアデニウム。乾燥地帯の植物なので一般的に「水を乾かし気味に育てる」と言われています。でも自宅のアデニウム、よく見ると葉っぱが乾いて黄ばんできていませんか?ひょっとしたら乾かし過ぎによる水不足かもしれません。
本記事では、水不足になったアデニウムの特徴と、正しい水やり方法や頻度について解説します。
水不足になったアデニウムの特徴

大事に育てているアデニウムが水切れで枯れてしまったら、がっかりしてしまいますよね。水不足になったアデニウムには、どういった特徴が現れるのでしょうか。
- 葉が黄色くなる
- 葉が落ちる
- 幹がやせる
などの症状が見られたら、水不足のサインかもしれません。詳しく見てみましょう。
葉が黄色くなる
アデニウムの水不足で最初に見られるのが「葉の黄変」です。
家事や会社勤めなどが忙しく、毎日ゆっくり観察できる方ばかりではないと思いますが、葉っぱが黄色くなっているのを見てはじめて「あれ?」と変異に気が付くことも…。緑で残っている葉にもしわが寄っているかもしれません。
そのまま放置してしまうと、次の項目「葉が落ちる」状態になってしまいます。
葉が落ちる
葉の黄変から早ければ数日で、落葉が始まります。水不足が起きると、冬の休眠期ではないのに全ての葉が落ちてしまうこともあるようです。
室内から急に屋外の日なたに出した時の、急激な水の枯渇から落葉することもあります。
葉がなくなるとびっくりしてしまいますが、アデニウムは芽吹きが強いので春~夏の生長期なら、適切な水やりに戻せばまた新芽が出て葉が生えてきます。
幹が痩せる
▲アデニウム幹が痩せた写真 幹が痩せてしわしわに
アデニウムが水不足になると、葉が枯れ落ちるほかにも、特徴的な太った幹が痩せてしわしわに…。触ると柔らかくぶよぶよになることがあるので、根ぐされの症状とよく似ています。
株を軽くゆすってみて、グラグラするようなら根腐れを疑いましょう。鉢から抜いて根を観察し、特に腐れがないようなら、ただの水切れです。植え直して根の間にしっかり土を入れ込んだら、適切に水やりして経過観察しましょう。
アデニウムに適した水やり方法・頻度
アデニウムの水不足で葉が黄色くなり葉が落ち、幹が痩せて張りがなくなってきたら水不足のサインです。生長サイクルに合わせて適切な水やりを行いましょう
- 成長期(20℃以上)
- 15℃~20℃
- 冬
- 休眠明けや根がない時
これらの成長に合わせた水やり方法と、水やりの頻度を詳しく解説します。
アデニウムの成長期(20℃以上)の水やりと頻度

アデニウムは乾燥地帯の植物の割には、水を好むほうです。20℃以上の気温なら、週に2回ほど、鉢底から流れるくらいにしっかりと水を与えます。
真夏の直射日光下で鉢内がカラカラに乾いているようであれば、毎日水やりしても問題ありません。夏なら雨ざらしでも良く育ちます。
ただし梅雨時のように連続して雨が降る場合は、雨が当たらない屋根のあるところで育てましょう。
15℃~20℃の水やりと頻度
春先や秋口など、15℃~20℃ほどの気温の時は、生長期でも水は控えめに与えます。根がしっかりしているなら、中途半端な水やりはせず、週に1回、鉢底から流れるくらいにしっかりと水を与えます。
気温が下がる夜間に鉢が湿っていると、根が冷えて良くありません。夜までに水が切れるように、良く晴れた午前中に水を与えるようにしましょう。
冬の水やりと頻度

最低気温が平均10℃以下になるようなら、断水して休眠の準備に入ります。室内に取り込んで日がよく当たる窓辺などで育てます。
冬は完全断水して、翌年の4月まで水やりは中止します。ただし、冬の温室管理で15℃以上をキープできるようであれば休眠させずに月に2回ほど水を与える場合もあります。
休眠明けや根がない時の水やりと頻度
翌年の春の休眠明けは、良く晴れた午前中に水やりします。いきなりたくさん水やりするのではなく、用土が湿る程度から始めて、徐々に水の量を増やしていきましょう。
急激に水をやると、一気に水を吸おうとして根腐れを起こす可能性があるので注意してください。
タコ足加工や直根切り、根腐れの救済などを人工的に行った場合も、休眠明け同様に徐々に水を与えましょう。根の量が極端に少ない株に、一気に水やりすると、水を吸いきれず傷んでしまうので注意してくださいね。
まとめ
水不足になったアデニウムの特徴と、正しい水やり方法や頻度について解説しました。
水不足は深刻な病気とは違いますが、放置すると取り返しがつかなくなってしまいます。葉の黄変やしおれなどに早く気付いてあげられれば、すぐに水不足を解消することができます。
そのためには、1日1回観察する時間を持つのが理想的です。忙しい方は頑張って早起きしてみるといいかもしれませんね。