サボテンの寄せ植えのオシャレな作り方と管理方法

トゲを持ったユニークな姿が魅力のサボテン。

最近は園芸店のみならず、100円ショップや雑貨屋などで見かけることも多く、気になっている人も多いのではないでしょうか。

丈夫な性質をもったサボテンは室内でインテリアとして楽しむのにぴったりの植物です。

今回は、サボテンの寄せ植えのオシャレな作り方と管理方法をご紹介します!

サボテンの寄せ植えでインテリアを楽しもう

サボテンの姿はひとつひとつ個性的でバラエティー豊か。

丸いもの、縦に長いもの、ヘラのようなものなど、種類によってその形は大きく異なります。

サボテンに特徴的なトゲも、太く固そうなトゲから、細かく小さなトゲまであり、千差万別。

可愛かったり、どことなくユーモラスだったり、カッコよかったり、と色んな表情があります。

そんな個性的なサボテンをいくつか集めて、寄せ植えにしてみましょう。

ひとつひとつ植えるよりもそれぞれの個性が際立ち、あなただけのオリジナル作品として楽しめますよ。

サボテンは「多肉植物」の仲間です。

多くの多肉植物と同じように、葉や茎に水分をためることができ、乾燥に強い植物です。

もともと過酷な環境に適応して自生する植物ですから、生長が緩やかであまり手がかからず、水やりの回数も少なくてすみます。

忙しい人や、植物のお世話に慣れていない初心者向きの、頼もしい植物と言えますね。

さらに、サボテンは少しの土で生きていけます。

大きな鉢が要らず、室内のちょっとしたスペースで育てられるので、グリーンインテリアとして部屋のあちこちで楽しむのにぴったりです。

置き場所としては、明るく、風通しの良い窓際などが理想です。

部屋の中にそのような場所がない場合は、こまめに移動させて日光浴をさせながら育てましょう。

うまく育つと可愛らしい花を咲かせることもありますよ!

サボテンの寄せ植えの作り方・管理方法

サボテンの寄せ植えの作り方と管理方法をご紹介しましょう。

準備する物

  • お好みのサボテン数種類
  • サボテン用培養土
  • グローブ(トゲから手を守るため)
  • 鉢(初心者は底穴のある鉢がおすすめ)
  • 鉢底網
  • 鉢底石
  • スプーンや小さな土入れ
  • ピンセット

寄せ植えの作り方

最初に、寄せ植えに使うサボテンを乾燥させます。

寄せ植えを作る一週間前ぐらいから水やりをやめ、苗がポットに入っている場合は引き抜いて乾かしましょう。

乾燥するのを待つ間に、どのような配置にするかよく考えておいてくださいね。

サボテンが乾いたら、根についた土を落とします。傷んだ根があったら、切っておきましょう。

鉢の底に鉢底網と鉢底石を敷いて、サボテン専用の土を2分の1~3分の1程度入れます。

苗をひとつずつ配置していきましょう。軽く手やピンセットで支えながら土を入れて安定させます。

ひととおり並べたら、サボテンとサボテンの間、細かい隙間にスプーンなどを使って土を丁寧に入れていきます。

土の表面は鉢の縁から5mm程度低くして整えましょう。

植え終わったら、すぐに水やりしてはいけません!直接日が当たらない、半日陰で水やりをせずにしばらく置きます。

7~10日経ってから、たっぷりと水やりをしましょう。その後明るく風通しの良い所で育ててください。

サボテンで寄せ植えするときの注意点

ちょっとやそっとでは枯れないサボテンですが、元気よく育てるために注意しておかねばならないポイントがあります。

水やり

サボテンは確かに乾燥を好みますが、全くやらなくてよいわけではありません。特にサボテンが生長する「生育期」には水が必要です。

日本で流通している多くのサボテンは、4月~9月の暖かい時期が生育期です。

やや生育の鈍る真夏を除いて、この時期には鉢の土がしっかり乾くほどの間隔を開けながら、水やりを行います。

土や容器、天候などの条件によって変わりますが、1週間~10日に1回を目安に水やりしましょう。

与えるときはたっぷりと与えます。回数を増やして水をやり過ぎると根腐れを起こすのでくれぐれも注意しましょう。

そして冬はサボテンの「休眠期」。水やりは1ヵ月1回ほどに控えて、サボテンを休ませてあげましょう。

日光不足

サボテンは日光を好みます。

日照が不足するとヒョロヒョロ育ち、途中でくびれてしまったり、たんこぶができたように歪んだりと不格好になることがあります。

これは「徒長」といって、一度なってしまうと残念ながら元に戻すことはできません。

美しい姿を保つために、葉焼けに気を付けながら、適度な日光に当てて育てるようにしましょう。

サボテンの寄せ植えをセンスよく見せるコツ

サボテンの寄せ植えをセンス良く見せるコツはいくつかあります。

容器にこだわる

寄せ植えを作るうえで、鉢や容器は全体のイメージを左右する大事な要素です。

飾る場所のインテリアに合わせて、素材や色・形を選びましょう。

通気性の良い素焼きの鉢はナチュラルな印象にブリキの鉢だとシックになります。

素焼きの鉢

缶をリメイクした容器はポップに、つややかな陶器は都会的でスタイリッシュな雰囲気になります。

オシャレな木箱を鉢カバーにしてもいいですね。

植え方にこだわる

姿形の異なるサボテンをうまく組み合わせて、鉢の中に遠近感や立体感をもたせましょう。

縦に伸びて背が高くなるものは後方、小さく平べったいものは前方に配置するとよいでしょう。

色やサイズ、質感が異なるものを組み合わせると強弱がつき、リズムが生まれます。

他の多肉植物と違って、サボテンにはトゲがあります。

蒸れを防ぐためにも、あまりぎゅうぎゅうに詰めてしまうより、少し隙間を残して植えましょう。

小物と組み合わせる

土が直接見えないように、カラーサンドやカラフルな小石をカバーとして載せると見た目が変わります。

また、ビー玉や小さな小物を鉢に加えて楽しんでもいいですね。

寄せ植えにおすすめのサボテン

寄せ植えにおすすめのサボテンをご紹介しましょう。

マミラリア属
マミラリア属には沢山の種類のサボテンが含まれています。

丸い球形の体は細かいトゲに覆われていて、小型のサボテンでも花を咲かせることができます。

代表的な品種に「姫春星」「鶴の子丸」「高砂」「月影丸」「金洋丸」「白鳥」など。

エピテランサ属
白い繊細なトゲで全体が覆われています。生長が緩やかで、あまり大きくなりません。

先端に向けてぷっくりと太った筒状の姿が可愛らしく、大きくなると、先端の中心部分に小さなピンクの花を咲かせます。

代表的な品種に、「小人の帽子」「月世界」など。

ロフォフォラ属
トゲがなく、かぼちゃ形のふっくらとした姿が可愛いサボテンです。

トゲのかわりに、ふわふわとした毛があり、中心部の毛の中から花を咲かせます。

生長は緩やか。代表的な品種に「翠冠玉」、「鳥羽玉」など。

ブラジリカクタス属
白く細かいトゲをもったサボテンです。丸みを帯びた姿をしています。

先端の部分に鮮やかなオレンジ色の花を毎年咲かせます。

花が大きく美しく、長持ちするので寄せ植えに取り入れると目を引くアクセントになります。品種には「雪晃」と「黄雪晃」があります。

アストロフィツム属
トゲがなく、爬虫類を連想させるような細かい模様をまとっています。

縦に起伏があり、上から見ると星のような形をしているものもあります。中心部に黄色い花を咲かせます。

代表的な品種に「兜丸」「般若」「ランポー玉」など。

オプンチア属
扇のような形の節を増やしていくサボテンで、ウチワサボテンとも呼ばれます。

トゲは小さく、花は大きくならないと咲きません。代表品種に「象牙団扇」「墨烏帽子」「金烏帽子」など。

まとめ

以上、オシャレなサボテンの寄せ植えを作る方法についてご紹介してきました。

丈夫で手がかからないうえ、可愛らしくユニークな姿のサボテン。

寄せ植えにすれば、室内を飾る素敵なグリーンインテリアとしてもっと楽しめます。

サボテンの寄せ植えひと鉢で、癒しの時間を手に入れましょう!