オルトラン粒剤とは?
オルトラン粒剤は、アブラムシやネキリムシ、アオムシなど、ガーデニングや家庭菜園でよく見る害虫からの被害を予防・駆除できる殺虫剤です。
優れた浸透移行性と残効性があり、作物のすみずみまで成分が行き渡り効果の持続期間が長いのが特徴です。
オルトランには水和剤と粒剤の2種類があり、粒剤は粒状になっているので、そのまま撒くだけで使用できます。
オルトラン粒剤の毒性|使用した野菜は食べられる?
オルトラン粒剤を使用した野菜は食べられるのか、心配になってしまう方もいるのではないでしょうか。
家庭菜園で作った野菜は、自分だけでなく家族や子ども食べるとなると、安全なものかどうか気になりますよね。
オルトラン粒剤は、人体に与える影響を実験などで確認済みです。
決められた使用量や使用回数などを守って使えば、安全だといえるでしょう。
オルトラン粒剤の使い方
オルトラン粒剤の使い方には、植穴処理、株元散布、作条散布などの方法があります。
植穴処理
苗を植える場所に穴を開けます。
オルトラン粒剤の使用量を量り、穴の中にオルトラン粒剤を入れます。
その後、穴に土を少量入れて、オルトラン粒剤と土を混ぜます。
最後に、苗を穴に入れて適度に水を与えます。
株元散布
株の周りにオルトラン粒剤を散布し、適度に水を与えます。
作条散布
種を植える予定の場所に、少し幅を持たせてオルトラン粒剤をすじ状に撒きます。
レーキなどでオルトラン粒剤と土を軽く混ぜます。
種溝を掘って種を撒き、適度に水を与えます。
オルトラン粒剤で駆除できる害虫
オルトラン粒剤で駆除できる害虫や使用方法は、以下の通りです。
作物名 適用
病害虫名使用量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 アセフェートを含む農薬の総使用回数 キャベツ アオムシ
コナガ
ヨトウムシ
アブラムシ類
ネキリムシ類3〜6kg/10a
(1〜2g/株)定植時 1回 植穴処理 2回以内
(定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は1回以内)アザミウマ類 6kg/10a
(2g/株)アブラムシ類 6g/m2 育苗期 散布 トマト アブラムシ類
オンシツコナジラミ3〜6kg/10a
(1〜2g/株)定植時 作条散布
又は植穴処理1回 きゅうり
なすアブラムシ類
アザミウマ類
オンシツコナジラミピーマン アブラムシ類 2g/株 株元散布 はくさい アオムシ
コナガ
ヨトウムシ
アブラムシ類
ネキリムシ類3〜6kg/10a
(1〜2g/株)植穴処理 ブロッコリー ヨトウムシ
アザミウマ類
ネキリムシ類6kg/10a
(2g/株)株元散布 だいこん アオムシ
コナガ
アブラムシ類3〜4kg/10a は種前 作条散布 かぶ アブラムシ類 4kg/10a 収穫21日前まで ごぼう 3〜6kg/10a 収穫75日前まで れんこん 4kg/10a 収穫14日前まで 2回以内 散布 2回以内 無人航空機
による散布ばれいしょ 3〜6kg/10a
(1〜2g/株)植付時 1回 作条散布 3回以内
(植付時の処理は1回以内、植付後は2回以内)えだまめ ハスモンヨトウ 3〜6kg/10a 収穫21日前まで 3回以内 生育期株元散布 3回以内 なばな類 アブラムシ類 6kg/10a 定植時 1回 植溝土壌混和 1回 は種時 播溝土壌混和 こまつな は種前 花き類・観葉植物
(きく、宿根スターチス、カーネーション、アリウム、たであいを除く)アザミウマ類
アブラムシ類3〜6kg/10a 発生初期 5回以内 株元散布 5回以内 ヨトウムシ類 6kg/10a 宿根
スターチスアブラムシ類
アザミウマ類3~6kg/10a コガネムシ類幼虫
ヨトウムシ類6kg/10a カーネーション アブラムシ類
アザミウマ類3~6kg/10a コナガ
ヨトウムシ類6kg/10a アリウム アブラムシ類
アザミウマ類3~6kg/10a ネギコガ
ヨトウムシ類6kg/10a きく アブラムシ類
アザミウマ類3~6kg/10a ネキリムシ類
ハモグリバエ類
ヨトウムシ類6kg/10a つつじ類 ツツジグンバイ 12kg/10a さくら(幼木) ケムシ類 生育期 さざんか たであい アブラムシ類 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30x60cm、使用土壌約1.5〜4L)当り50g 定植時 1回 本剤の所定量をセル成型育苗トレイまたはペーパーポットの上から均一に散布する。 1回 6kg/10a 株元散布 1回 いぐさ イグサシンムシガ 4kg/10a 生育期 2回以内 湛水散布 2回以内 芝 スジキリヨトウ
シバツトガ10kg/10a 発生初期 5回以内 全面散布 5回以内 タマナヤガ 5〜10kg/10a たばこ ヨトウムシ
ネキリムシ
アブラムシ類
アザミウマ類
ジャガイモガ
ヤサイゾウムシ3〜6kg/10a 移植前 1回 作条散布後
土壌混和2回以内 アブラムシ類 本畑初期 株元散布
散布後の「ネキリムシ」「アオムシ」「アブラムシ」への効果
ネキリムシへの効果
アオムシへの効果
アブラムシへの効果
効果がでる期間
オルトラン粒剤を撒いてから効果がでるまでには、約1週間程度かかります。
殺虫剤の成分が少しずつ土や植物に浸透していくため、効果を感じるまでに少し時間がかかります。
また、オルトラン粒剤の効果は約1ヶ月程度持続します。
害虫が増える時期には、1ヶ月に1回のペースで使用すると良いでしょう。