《この記事からわかること》
- 有機栽培のつらさがわかる
- ルッコラはロケットサラダのことだった
- 水耕栽培はありがたいがそこそこ高額になる
サラダ野菜で、ゴマの風味とピリッとした爽やかな辛みが特徴の「ルッコラ」を、初心者が有機栽培で初挑戦しました。
緩徐型肥料の米ぬか有機肥料を実際に検証してみました。
ルッコラとは?別称ロケットサラダを有機栽培してみる
今回は「有機栽培してみる」をテーマに、様々な素材で有機肥料を作成するところから、始めてみました。
無農薬有機栽培というと、農薬や化学薬品不使用という、自然派で健康そうなルッコラを1から試しに栽培してみることに。
米ぬかで元肥料や発酵液肥を作ってみる
まず作ったのは堆肥(後の項目で後述)と米ぬか肥料で作る液肥です。
実は、購入した栽培園芸用土が(よく見て買わなかったために)、肥料なし改良土なしの培養土をつかんでしまったからです。
肥料を調達しなくてはいけなくなったついでに、以前から気になっていた有機肥料作りを行うことにしました。
その中の一つを紹介します。
【作り方】
- 米ぬか10g(大さじ1杯)×2を用意。仕込む前にいい香りならOK
- ペットボトル500mlの水に投入
- 日当たりのいい軒下などに適当においておく(1週間~2週間位)
- ふたを開けて時々、膨張した空気を逃がします。ブクブク泡が出て上場?です。
- 薄めて水やりついでに撒きましょう
失敗すると、発酵臭ではなく腐敗臭に
途中、嗅いでみましたが噂では発酵食品のフルーティーさとのことでしたが、、
まずい、、歯くその臭いがします_| ̄|○
余裕で失敗のようです。今回の米ぬかは、完熟させて元肥料のみでいくことに。
有機栽培の最大の難色は「虫害」
特に、未熟堆肥の場合は、虫が多いという難点です。
完熟でも表層部分の栄養分に虫が集まり、葉っぱについたりしてしまいます。
アブラムシは油粕肥料ではよく現れます。農薬が嫌なら手でとるしかないですが、すごい手間です。
肥料になる「バーク堆肥」マルチがわりにもなる「バークチップ」
土壌改良したいが堆肥が怖い、という初心者にはバーク堆肥がおすすめです。
今回は、いつもの腐葉土の代わりにバーク堆肥を使用しました。
秋冬に仕込めるので、万が一失敗しても異臭騒ぎは起きにくです( ・`ω・´)
バーク堆肥とチップの違いですが、以下簡単に解説致します。
⚫「バーク堆肥」
バークとは、木屑を発酵させたもので、バーク堆肥は、腐葉土と似たような土壌改良用土で土壌の団粒構造を作って、ふかふかの土をつくる用土です。
また、プランターで一度使った土をまた使えるようにする、再生用土のひとつでもあります。
ちなみにDAISOの発酵堆肥は原材料が、お茶とコーヒーの茶殻で出来ているので、よい香りがします。
有機資材中では初心者向けでかなり有り難いものです。
⚫「バークチップ」
バークチップとは、バーク材の小さな木片で、発酵していない乾燥木片のことです。
マルチの代わりに植え木鉢の表土を覆ったり、ハイドロなどのテラリウム作りで、化粧用土としても人気が高い素材です。
虫対策には、コンパニオンプランツを
虫が嫌がる芳香族を揮発させる植物を一緒に植える、又は「逆にそっちを食べてもらうことで作物を守る」目的で植えるのがコンパニオンプランツです。
⚫防虫対策で活躍する植物一覧
- ローズマリー
- タイム
- ネギ
- ローズゼラニウム
- ストロングミント
- チャイブ
- 除虫菊
- バジル
- セージ
栽培開始~ルッコラの発芽
ルッコラは種蒔き時期の温度がやや高めで、寒冷地では6月下旬頃迄が蒔きどきとなっています。
もっと早い時期でも良いのですが、寒いと効率が悪いので種がもったいないです。
この種は、6月中旬に気温が25度を越えたところで蒔きました。
しかしながら、雨が2日続いた後に、30度近い高温で晴れ日となったため、いささか徒長気味になりました。
一番望ましいのは、本葉が出てきてから梅雨にはいると、ルッコラがもりもりに育ちます。
やはり、成長はゆっくりめですが美味しく育ちそうです。
ベビーリーフなら半水耕栽培がおすすめ
ここまでで、なんだか急に、そっとしまった水耕栽培キットが懐かしくなってきました。
「オーガニック栽培の健康で元気な野菜を」それも理想の本音でしたが、本音とは裏腹に、もっさもさが見たいのです。
化学の叡知全開の液体肥料「ハイ○ニカ」と、バイオ工学の結晶(ほぼ農薬)のHB1○1の葉面散布で、ペットボトル半水耕栽培でも作ってみます。
元肥料:化成肥料(7.5.7)、苦土(顆粒)です。
フルスピードで発芽後1週間、スプラウトで食べるならもう収穫です。
化学肥料と農薬がいかにスゴいかもよく理解できます。
初心者に有機栽培はハードルは高かったがローコストだった
今回のかかった費用を比較してみました。
《有機肥料栽培》 | 金額 | 《半水耕栽培》 | 金額 |
---|---|---|---|
基本培養土(3リットル) | 280円 | 基本培養土(3リットル) | 280円 |
米ぬか | 0円 | ココピート | 110円 |
緑肥 | 0円 | ハイポニカAB液 | 1480円 |
腐葉土 | 0円 | 苦土石灰 | 110円 |
野菜くず(元肥) | 0円 | 給水用不織布 | 110円 |
鶏ふんペレット | 110円 | 元肥(化成肥料) | 110円 |
苦土石灰 | 120円 | ||
合計 | 510円 | 合計 | 2200円 |
コスパ1/4という驚愕の低価格でした。ハーブは自然農法でも結構育つので良いかもです。
ではまた。