この記事では、坊ちゃんかぼちゃの植え付けについてくわしくご紹介します。
この記事を読むと坊ちゃんかぼちゃとはどんな品種なのか、坊ちゃんかぼちゃの植え付け方、育て方などがわかりますので、ぜひご覧ください。
坊ちゃんかぼちゃとは?坊ちゃんかぼちゃの魅力
坊ちゃんかぼちゃは、成長すると大人の手のひら程度の大きさになるミニカボチャです。
さつまいもや栗のようなホクホクとした食感と甘みの強さが特徴で、普通のカボチャよりも栄養が豊富な品種でもあります。
坊ちゃんかぼちゃの基本情報
学名 | Cucurbita maxima |
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英名 | Pumpkin |
科名 | ウリ科 |
属名 | カボチャ属 |
原産地 | 中央アメリカ |
坊ちゃんかぼちゃの植え替えが必要な理由は?
かぼちゃ全般にいえますが、かぼちゃを種から育てるのは大変に難しいです。
発芽温度が25~30℃という高さにもかかわらず、発芽したとしても18~20℃の場所で育てないと上手く育ちません。
かぼちゃは安定して育てられる大きさになるまでに管理が必要で、そこまで育てるのには素人では難しいものがあります。ですので、坊ちゃんかぼちゃは苗をホームセンターなどで買って植え付ける方がはるかに簡単です。
今回、坊ちゃんかぼちゃは簡単に育てられるという話を聞き、興味もあったので植え付けて栽培してみることにしました。
坊ちゃんかぼちゃの植え付けに適した季節
坊ちゃんかぼちゃの植え付けに適している季節は初夏です。
地域にもよりますが5月に入りたての頃から、5月の中旬ぐらいに植えつけると定植しやすいです。それ以上過ぎてしまうと暑さの影響で上手く定植できない場合があります。
坊ちゃんかぼちゃの植え替えで今回用意したグッズを紹介
坊ちゃんかぼちゃの植え替えで準備したものを紹介します。
- 肥料
- マルチシート・マルチ押さえ
- かぼちゃの苗
一つずつ説明していきます。
肥料
坊ちゃんかぼちゃは酸性の土を嫌うので、土のPh値をアルカリ性に近い弱酸性に傾ける必要があります。なので、私は「創和 炭化けいふん」を植え付ける前に土に撒き、良く鋤きこんで土をアルカリ性に寄せています。
また、元肥には「日清 骨粉入り油かす」を土に鋤きこんで、土に養分を与えています。
共にAmazonで購入しました。
マルチシート・マルチ押さえ
マルチシートはかぼちゃ育てる際の保湿と雑草除けのために使います。
近所のコメリで「コメリ 0.02㎜厚x幅95㎝x50m巻き 黒」というマルチシート、「コメリ マルチ押さえ 20本」というマルチ押さえを購入しました。
かぼちゃの苗
コメリで「カボチャ苗 坊ちゃん」を購入しました。
コメリでは他のも合わせて3種類ほどかぼちゃの苗があったのですが、今回は坊ちゃんかぼちゃの苗を選択しました。
理由は栽培する土地も限られているため、大きいかぼちゃではちょっと手に余る気がしたのと、ミニカボチャの坊ちゃんかぼちゃは他のかぼちゃよりも育てやすい品種と聞いたからです。
自分でも調べてみると、坊ちゃんかぼちゃはやせた土地でも育てやすく、病気にも罹りにくく、手のかからない品種とのことでした。初めてかぼちゃを栽培する人でも育てやすいということで、今回は坊ちゃんかぼちゃを栽培してみることにしました。
坊ちゃんかぼちゃの植え替え手順
坊ちゃんかぼちゃを植え付ける時の手順について説明していきます。
- 土作り
- マルチング
- 植え付け
このような手順で植え付けをおこなっていきます。
①土作り
かぼちゃを植え付ける場合は、何よりも土作りが重要です。まずは土を良く耕して土壌を作っていきます。
なるべく深く掘り下げ、土壌をやわらくして坊ちゃんかぼちゃが根を伸ばしやすい環境を作りましょう。
ある程度まで土が耕せられたら、肥料を鋤きこんでいきます。まずは土のPh値をアルカリ性に傾けられるもの、苦土石灰や私が使っている「創和 炭化けいふん」等を鋤きこんでいきます。
これらは土の中で分解して作用するまで時間がかかるので、苗を植えつける2週間前までにやっておきましょう。
2週間以上の日にちを空けたら、元肥を加えて鋤きこみます。ある程度、鋤きこめたら完成と言いたい所ですが、次に水はけを良くするために畝を作っていきます。
植え付ける場所に土を盛り付けて畝を作ったら、坊ちゃんかぼちゃを植え付ける土作りの完成です。
②マルチング
畝を作り終えたら土壌の保湿と雑草除けのために畝にマルチシートをかぶせ、マルチングをしていきます。
マルチシートを貼る場合、風に飛ばされないようにきちんとマルチ押さえを土に打ち付けましょう。
あまりギチギチに打ち付ける必要はありませんが、最低でも両方の両端の隅と真ん中で3個、その中間部分に辺に1つずつの計6個のマルチ押さえを打ち付ければ十分です。
③植え付け
マルチングができたら植える場所に土を掘り、穴を空けていきます。
十分な穴を空けたら、坊ちゃんかぼちゃの苗をビニールポットから出して穴の中に置きます。
そして土を被せて、水を苗と土にたっぷりとかけたら植え付けは完了です。
坊ちゃんかぼちゃの植え付け完了!管理について
坊ちゃんかぼちゃは定期的な水やりをしていれば、放っておいた状態でもそれなりの品質のものができますが、虫と肥料のやりすぎには注意が必要です。
坊ちゃんかぼちゃにはウリハムシが付きやすく、植え付け直後にウリハムシが発生してしまうと、葉が食べられて生育が阻害されてしまうので、ある程度の大きさに育つまでは防虫ネットを取り付けるか、防虫剤を撒くかして虫の発生を防ぎましょう。
肥料をやり過ぎると、つるに成長が集中してしまい実が生りにくくなってしまいます。土作りさえしっかりできていれば、追い杷は実が付くまで必要はありません。
また、坊ちゃんかぼちゃは地を這うように育っていくので場所を取ります。植え付けた場所があまり広くない場合は、支柱を立てて上に伸ばすように育てるようにすると場所を取らずに栽培することができます。
実の生りが悪い場合は人工授粉も検討しましょう。
かぼちゃには花だけの雄花と下に花の付け根が膨らんだ雌花があります。雄花を摘み取り、花弁を取り除き雄しべにある花粉を雌花の中にある雌しべにこすりつけると人工授粉は完了します。
朝の方が着果率が高いので、朝に人工授粉をすることをお勧めします。
坊ちゃんかぼちゃは実を付けてから、完熟まで最大で50日程度の時間を要します。
完熟の目安はヘタです。ヘタがコルク状に固くなっていたら収穫の合図です。
以上のように坊ちゃんかぼちゃは苗から植え付けて育てると、簡単に育てる事ができます。この記事を読んで興味を持ったらぜひ栽培してみてください。