贈り物にも人気のスイートピー【花言葉や栽培方法を紹介】

ひらひらと舞うパステリカラーの蝶のようなスイートピーのお花。
薄い和紙のような花びらとフリルがかわいらしくブーケや切り花、アレンジメントにもとても人気が高いお花です。
蝶が飛び立つような姿から、つけられた花言葉には「門出」や「別離」といった新しい旅立ちや門出を意味する言葉があります。

スイートピーが開花する春の時期、卒業、入学、入社など、新生活を祝う贈り物にぴったりですね。
色別の花言葉もあり、ピンクのスイートピーは「繊細」「優美」白いスイートピーは「ほのかな喜び」となっています。
今回はそんなスイートピーの特徴と栽培方法のポイントをご紹介します。

スイートピーの基本情報

学名Lathyrus odoratus
英名Sweet pea
その他別名ジャコウレンリソウ・ジャコウエンドウ・カオリエンドウ
科名マメ科
属名レンリソウ属
原産地シチリア島(イタリア)

スイートピーの特徴

スイートピーは、マメ科のつる性植物でイタリアのシチリア島原産の草花です。
英語では sweet pea(甘い豆)と書きますが、その名の通り、ほんのり甘い香りのするマメの仲間というのが名前の由来です。
つる性で、支柱やほかの枝などにひげを絡ませてどんどん生長し、大きいものになると3mにもなります。

春咲きのスイートピーが主流ですが、最近では品種改良が進み、冬咲き、夏咲きのものもあります。
春咲きのものは、4月~6月に花を咲かせます。花が枯れると、エンドウマメのような豆さやをつけますが、スイートピーは全体に毒性を持っており豆や茎を食べると神経組織などの不調を引き起こす可能性があるので十分注意が必要です。
また、豆をつけることというのはスイートピーにとって多大なエネルギーを要するので、花がらはすぐに摘み取る方が賢明です。

スイートピーの種類

スイートピーは、基本的には春咲き品種になりますが、現在では品種改良によって夏咲きや冬咲きのものもあります。

春咲きのスイートピー

4月~6月に咲く花が品種で、一般的なスイートピーです。

夏咲きのスイートピー

6月〜8月に花が咲く品種。
6cmほどの大輪をつける「ロイヤル」シリーズに代表されます。
美しいウェーブの形状と甘い香りが特長です。

冬咲きのスイートピー

冬~早春にかけて開花する品種。
暗めの紫赤色の吹きかけ模様や縁取りが印象的な「リップルピーチ」や「リップルショコラ」といった「リップル」シリーズに代表されます。

スイートピーの栽培・育て方

スイートピーにはさまざまな品種がありますが、ここでは春咲きの品種を中心に育て方をご紹介します。
スイートピーは、そこまで手がかからないので、園芸初心者にも挑戦しやすい植物です。

品種によっては大きく生長するため、誘引が必要となります。
また、プランターに寄せ植えする際のポイントにもなるスイートピー。
一緒に植える花は、日当たりを好む春咲きの一年草と合わせることをお勧めします。

たとえば、ネモフィラやデイジー、クローバー、デイジー、クリサンセマム・ムルチコーレなど下の方に葉が茂るタイプの植物がオススメです。

スイートピーの育て方情報

分類・形態一年草・つる性植物・宿根草・草花
草丈・樹高15~300cm
開花の時期4月~6月
花色白・赤・ピンク・紫・オレンジ・複色
耐寒性普通~やや弱い
耐暑性弱い
特性・用途つる性・香りがある
栽培難易度普通

栽培スケジュール

植え付け11月初旬
植え替え11月初旬
肥料9月~11月(元肥)・3月~5月(追肥)
開花4月~6月

栽培に必要な準備・環境

日当たり・置き場所

日当たりがよく、風通しがよい場所が育てましょう。
つる性のため巻きひげを絡ませながら生長するスイートピーは、つるを誘因するための支柱を用意しておくと良いでしょう。

水やり

地植えの場合は、基本的に水やりを行う必要はありませんが乾燥する日々が続くときは水やりをしてください。
鉢植えの場合は、乾かし気味に育てます。
株の生長期である春にはたっぷりめに水をあげてください。

用土

スイートピーは、水はけがよく保水性のある土、また弱酸性の土壌を好みます。
腐葉土とたい肥を混ぜた用土や、草花用培養土を利用すると便利です。

肥料

スイートピーは過度に肥料を与えると、花付きが悪くなってしまいます。
植えつけ時に、緩効性肥料を混ぜておきその後は、月に一度液肥などで追肥を行います。
与えすぎないよう少なめに施してください。
冬の時期は追肥は不要です。

スイートピーを育てるときのポイント

選び方

スイートピーの苗は、秋冬に流通します。
つるが伸びすぎていないもの、葉の色がきれいな緑色をしている苗を選びます。

植え付け・植え替え

植え付け、植え替えともに11月です。
複数の株を植える場合は、間隔を30㎝ほどあけてください。
ポットから取り出す際には十分気を付けて、根を傷つけないよう行ってください。

また、マメ科の植物は連作を嫌がるため、地植えの場合はほかのマメ科の植物を植えていない場所に植え付けるようにします。

剪定・切り戻し・収穫

スイートピーは巻きひげを伸ばして周りにあるものに巻き付く習性があるため、誘引をして全体の形を整えながら育てる必要があります。
地植えの場合は、フェンスやトレリス、ネットなどを用意し、鉢植えの場合は支柱を使用します。 

また、スイートピーは、花後にこまめに花がらを摘む必要があります。
放っておくと種ができたりマメが出来たりして、その分、花に行く栄養が減ってしまいます。

ふやし方

スイートピーは種でふやすことができます。
春咲きの品種は9月から11月に種まきを行います。

気を付けるべき病気・害虫

スイートピーの花が咲く時期は、アブラムシがよく発生する時期なので発見し次第すぐに手で取り除いてください。

殺虫剤・殺菌剤

アブラムシには、ベニカベジフルスプレーなどが効果的です。