華やかな「アマリリス」の育て方|花が咲く・植え替え時期はいつ?

華やかで一輪だけでも存在感をはなつアマリリスは、その美しさから歌や題名などにも名前を使われてきました。
球根植物であり大きく赤い花のイメージがありますが、種類も豊富で花の色や大きさまで様々あります。

温度管理が比較的簡単であることから初心者の方でもコツをおさえることで育てることができる植物です。
今回はそんな美しいアマリリスの育て方を詳しく紹介したいと思います。

アマリリスの基本情報

学名Hippeastrumx hybridum
英名Amaryllis・Barbados liliy
その他別名ジャガタラズイセン
科名ヒガンバナ科
属名ヒッペアストラム属
原産地中央アメリカ・南アメリカ

アマリリスの特徴

アマリリスは、ユリのような見た目をしており八重咲きや剣弁咲きの花弁をつける球根植物です。
ヒガンバナの仲間のひとつで一株に6枚の花弁からなる大輪を2~3個ほど咲かせます。
存在感と美しさからフラワーアレンジメントや家庭菜園でも人気です。

アマリリスは誇りや「内気」や「美しい」などがありますが、これはギリシャ神話に登場する羊飼いのアマリリスのお話が由来と言われています。
アマリリスがある少年に恋をしますが、その少年は別の少女に恋をしてしまいます。
彼を振り向かせたいアマリリスが神様に1本の矢が欲しいとお願いをしてその矢で自らを傷つけ流れた血から美しい花が咲きました。
その花の美しさに魅了された少年はアマリリスと恋に落ちることになり、その花はアマリリスと呼ばれるようになったそうです。

アマリリスの種類

アマリリスは品種改良にて1000以上の種類があり、厳密に分類することは難しいと言われています。

ルードリッヒ系

オランダのルードリッヒ社で改良された品種であり、大輪のアマリリスはこの系統からきています。
レッドライン、ハッピーメモリー、クリスマスギフトなどがあります。

ガーデンオーケストラ系

比較的新しい品種で中輪のアマリリスです。
この品種は耐寒性に強く、地植えにも向いているのが特徴です。
バレンチノ、ベネット、ヘリオスなどの種類があります。

ヒッペアストラム属

原種の特徴が残っている花であり、中輪の花であり華やかな印象のアマリリスとは少し違う印象です。
レティクラタム、マンドニイ、バレンチノなどの種類があります。

アマリリスの栽培・育て方

華やかで一輪だけでも存在感をはなつアマリリスは、その美しさから歌や題名などにも名前を使われてきました。
球根植物であり大きく赤い花のイメージがありますが、種類も豊富で花の色や大きさまで様々あります。

温度管理が比較的簡単であることから初心者の方でもコツをおさえることで育てることができる植物です。
今回はそんな美しいアマリリスの育て方を詳しく紹介したいと思います。

アマリリスの育て方情報

分類・形態球根・多年草
草丈・樹高40~80㎝
開花の時期4月~6月・10月
花色白・赤・ピンク・黄色・複色
耐寒性やや弱い
耐暑性普通※品種によって強い
特性・用途落葉性・初心者でも育てやすい
栽培難易度やや優しい

栽培スケジュール

植え付け3月~4月・10月
植え替え3月~4月・10月
肥料5月~8月
開花4月~6月・10月
収穫4月~6月・10月

栽培に必要な準備・環境

日当たりがよく風通しの良い場所を好みます。
また水やりにもコツがあるのでポイントを押さえて育てましょう。

日当たり・置き場所

鉢植えであれば、暑い時期は半日日陰へ移し、梅雨や長雨の時期は雨に当たらない場所へ移動させましょう。
冬は暖かく乾燥した場所へおきましょう。

水やり

植え付け時期は、水やりをした後葉が伸び始めるまで水は控えめにします。
土が乾いていれば球根に水やりをし、土が乾きすぎない様に注意してください。
その後は土が白く乾燥してきたら鉢底から水が少し出るくらいを目安に水やりをします。

春から秋の成長期は水を必要としますが、秋に葉が枯れ始めたら徐々に水やりを控えめにして冬は完全に土を乾かしましょう。

地植えの場合は暑い日が続くなどではない限り、ほとんど水やりをする必要はありません。

最初肥料を与えると根が傷むので、葉が出始めたら緩効性化成肥料を施しましょう。
アマリリスは基本肥料を好む植物なので、最初に肥料をあげてから2ヵ月後に、葉が伸びている間は1ヵ月に2回を目安に液肥を与えます。

用土

通気性と保水性にとんだ土を好みます。
基本的には市販の草花用培養土でも十分です。
もしくは赤玉土6、腐葉土3、パーライト1の割合の土が適しています。

アマリリスを育てるときのポイント

選び方

まるまると大きい球根を選びましょう。
カビがあるものや、軽く押さえてみてへこむような球根は避けて下さい。

植え付け

3月~4月の温かい時期に植えましょう。
水はけをよくするために鉢底石は忘れずに入れて、鉢の高さの3分の2程度まで用土を入れます。
その上に球根をそっとおき球根の2分の1から3分の1が出るように培養土を被せましょう。

球根の大きさに合わせて鉢は4~6号に1球植えるようにしましょう。
またプランターで複数植える場合は球根2つ分程度の間隔を取ることが大切です。

剪定

球根に栄養がいくように、花が咲き終わる頃に花がらとタネができる部分を切取り、花茎と葉は枯れるまで残しておきましょう。

ふやし方

球根が大きく成長し子球が出来る頃に分けて植え替えをするのが一般的です。
10月~11月頃に球根を一度堀だし土をほぐしたらハサミで親球と子球を切り分けそれぞれの鉢へ植え替えます。

気を付けるべき病気・害虫

赤班病:春から初夏に長雨にあたると発生し、葉や茎に赤褐色の斑点ができます。球根にも発生することがありますが、そうなると球根は成長しないので破棄します。発生した茎や葉も切り取らないと連鎖していくので早めの対処が大切です。風通しと水はけのよい土で育てることで予防できます。

ダニ:温かい時期に葉裏にダニ類が発生することがあり早めに駆除しましょう。鉢を倒し発生した部分を水で洗い流すと駆除できます。

殺虫剤・殺菌剤

赤班病は予防薬はありません。

ダニはスプレータイプの駆除剤を使用します。