観葉植物「ユッカ(青年の木)」の育て方のコツ【花言葉や枯れる原因は?】

観葉植物としても庭木としても人気の高いユッカ(青年の木) 。

ユッカ(青年の木) はとても丈夫で育てやすく、初心者でも簡単に育てることができます。
まっすぐと伸びていく葉はまさに力強く、縁起が良いとされギフトにも喜ばれる植物です。

今回はそんなユッカ(青年の木) の育て方をはじめ、病害虫の予防の方法を詳しく紹介します。

ユッカ(青年の木) の基本情報

学名Yucca gigantea ・Syn. Yucca elephantipes var. gigantea
英名Yucca
その他別名青年の木
科名リュウゼツラン科
属名イトラン属
原産地中央アメリカ

ユッカ(青年の木) の特徴

ユッカ(青年の木) は尖った葉っぱをつけ、上へ上へと成長する植物です。
その様はまさに力強く、別名「青年の木」の通り青年が未来へ向かってまっすぐ走る姿を想像させます。

観葉植物としてとても人気のあるユッカ(青年の木) ですが、現地では食用や薬として利用されていて、人間にとって身近な植物と言えるでしょう。
耐暑性はもちろんのこと、耐寒性も観葉植物の中では強く、霜が降りなければ屋外でもしゅうぶん育てることができます。

丈夫で育てやすく初心者のかたにもおすすめの植物です。

ユッカ(青年の木) の種類

ユッカ(青年の木) は約60種類あると言われています。その品種は一般的な種類から希少種まで様々です。ここでは代表的な品種を紹介します。

ユッカ・エレファンティペス

ユッカの中では最も一般的で知名度が高い品種。園芸店で販売されているユッカはほとんどがこの品種です。大きく育った幹の根元が像の足に似ていることからこの名前がつけられました。とてもスタイリッシュなので、インテリアグリーンとして愛されています。

ユッカ・ロストラータ

放射状に広がるブルーグレーの葉が魅惑的な品種。希少種で非常に高価です。-10度まで耐えられる圧倒的な耐寒性があることから、近年では庭先などで見かけることも増えてきました。

ユッカ・フィラメントーサ

細長い葉の中央に黄色い中斑があり、とてもスタイリッシュな葉が魅力的な品種です。葉が擦れあうと糸状の繊維を出す特徴があり、その姿は神秘的。冬は黄色い斑の部分が紅葉し、季節を感じることもできます。

ユッカ(青年の木) の栽培・育て方

ユッカ(青年の木) を育てる時は、日当たりと風通しが良い場所で管理するようにしましょう。
もともと丈夫な植物で育てやすいですが、水やりのしすぎや水切れにはじゅうぶん注意し、病害中の発生などの枯れる原因を予防することが大事です。

ユッカ(青年の木) の育て方情報

草丈・樹高30〜200cm
開花の時期5月~10月(不定期)
花色
耐寒性普通
耐暑性有り
特性・用途常緑性・日陰でも育つ・丈夫
栽培難易度やさしい

栽培スケジュール

植え付け5月~9月
植え替え5月~9月
剪定5月~7月
肥料5月~9月
開花5月~10月
収穫特になし

栽培に必要な準備・環境

日当たり・置き場所

ユッカ(青年の木) は日当たりがよい場所を好みます。できるだけ室内の日が当たる場所で育てるようにしましょう。
ただし真夏の直射日光は葉焼けの原因になるため、レース越しの窓際に置くようにしましょう。

水やり

気温の高く暖かい季節は、生育が盛んな時期なので土が乾いたタイミングで水やりをしてください。
気温が下がってきたら水のあげすぎは根腐れの原因になるので、土が乾いてからさらに3~4日後に水をあげましょう。

どちらも水やりの際は、鉢艇から流れるくらいしっかりと水を与え、受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。

肥料

5月~10月の生育期間に液体の肥料を約2週間に1回与えます。
肥料がもともと入っている土を使用している場合や、生育期間以外の追肥は肥料焼けを起こし枯れる原因にもなるのであげすぎには注意しましょう。

用土

水はけのよい土を用意しましょう。
基本的には、園芸店などで手に入る観葉植物用の土で問題ありません。

自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜてください。

温度

地域によっては屋外でも育ちますが、本来南国の植物なので冬は5度を下回らない場所で管理するのが望ましいです。
夏の間は屋外で管理している場合、気温が10度くらいになったら、早めに室内に入れ暖かい場所で越冬するのがポイントです。

ユッカ(青年の木) を育てるときのポイント

選び方

ユッカ(青年の木) は基本的には鉢植えを育てる形になります。
選ぶときは、葉の艶、新芽があるか、害虫や病気で弱っていないかを確認して選ぶようにしましょう。

剪定・切り戻し

ユッカ(青年の木) の葉が密集してきたり、枝が伸びすぎ樹形が乱れてきたら剪定のタイミングです。
剪定の方法は、密集している葉を数枚根元から切り、通気性をよくします。

間延びした枝も同様、枝元から切り落とし樹形を整えてあげましょう。

植え替え・鉢替え

ユッカ(青年の木) はさほど成長は早くないので、2~3年に一回を目安に植え替えをしましょう。

植え替えに適した時期は4月~9月の生育期間が望ましいです。植え替え後は根が張っていないため、半日陰で水切れに注意しながら管理してください。

また、鉢底から根が出ていたり、土が固くなり水はけが悪くなった時場合は、そのタイミングで植え替えをしてあげましょう。

ふやし方

ユッカ(青年の木) を増やすには「挿し木」という方法で増やします。
時期は5月~8月の生育期間にするようにしましょう。

基本的な手順は枝を7~8㎝ほど切り、切り口に発根促進剤を塗ります。

鉢にネットと軽石をセットし、バーミキュライト等、挿し木用の土を入れます。
準備ができたら、そこに発根促進剤を塗った枝を差し込んでください。

あとは水切れに注意しながら、半日陰でネガ出るのを待ちましょう。順調にいけば3~4週間で発根します。

気を付けるべき病気・害虫

ユッカ(青年の木) は乾燥するとハダニやカイガラムシがつくことがあります。

予防は葉を乾燥させないこと。

こまめな葉水で害虫を予防しましょう。
また、葉が密集したり、水のやりすぎで加湿状態が続くことも病害虫発生の原因に。

適度な剪定、水やりのタイミング、風通しの良い場所で管理することが病害虫の予防にもなります。

殺虫剤・殺菌剤

ハダニには園芸用に販売されているでんぷんスプレーやベニカマイルドスプレーがおすすめです。

ご自宅で片栗粉スプレーを作成、使用してみるのも選択肢のひとつです。
片栗粉スプレーは水1リットルに対し、片栗粉10gで作成し少しとろみをつけた状態で使用するのが効果的。