爽やかな香り!レモングラスの育て方や冬越しの仕方

レモングラスはレモンのような、爽やかでいい香りがするハーブ。
料理の香り付けに使用されたり、ハーブティーとしても多くの人に愛されている植物です。
今回は、そんなレモングラスの育て方と管理のポイントを紹介します。

レモングラスの基本情報

学名Cymbopogon citratus
英名Lemon grass
その他別名レモンソウ・レモンガヤ・セイラ・タクライ
科名イネ科
属名オガルカヤ属
原産地南インド・スリランカ・東南アジア

レモングラスの特徴

レモングラスはススキのような細長い形をした葉っぱが特徴的な植物です。

レモングラスは様々な用途で使われていて、主に、ハーブティーやスープなどの料理のほか、香水やアロマテラピーなどとても幅広く利用されています。
またレモングラスのその香りは、虫が嫌がる匂いとされオーガニックの虫除けスプレーとしても人気が高いです。

レモングラスの種類

レモングラスは世界に数十種類分布していると言われていますが、主に2種類に分けられます。

西インド種

西インド種の原産はタイで、日本でレモングラスとして流通されているレモングラスはほとんどこの西インド種です。
香りは東インド種よりもマイルドな香りをしています。

東インド種

東インド種の原産はネパールで、西インド種よりも寒さに弱い特徴があります。
香りは西インド種よりも、よりレモンの香りが強い品種です。

レモングラスの栽培・育て方

レモングラスは生命力の強い植物です。
ただし、耐寒性がとても低いので、冬越しがポイントです。
それほど難しくはないのでポイントを抑え、元気なレモングラスを育てましょう。

レモングラスの育て方情報

分類・形態ハーブ・多年草
草丈・樹高1m
開花の時期7月
花色
耐寒性弱い
耐暑性強い
特性・用途レモンのような香り・病害虫に強い
栽培難易度普通

栽培スケジュール

植え付け5月
植え替え5月
肥料4月〜10月
開花7月
収穫7月〜11月

栽培に必要な準備・環境

日当たり

レモングラスは亜熱帯の植物なので、日当たりのよい場所を好む性質を持っています。
風通しのよい、日がよく当たる場所で管理するようにしましょう。
しかし直射日光が葉に当たると葉焼けしてしまう可能性があるので、置く場所や、植え付け場所には充分注意してください。

水やり

レモングラスは多湿を嫌う性質があるので、水やりのしすぎは禁物です。
土がしっかり乾いたら水をあげましょう。
冬は乾燥させない程度に水を与えてください。
もともと生命力がとても強い植物ですので、ほとんど水やりをする必要ありません。

肥料

レモングラスを植え付けるときに肥料を混ぜた後、追肥はレモングラスの生育期間である4月から10月に行ってください。 冬の間は肥料を上げる必要はありません。

用土

レモングラスは多湿を嫌う性質があるので、できるだけ水はけのよい土を使います。
園芸店やホームセンターで購入できる、ハーブ用の土を使用するとよいでしょう。

温度

レモングラスは多年草です。
そのため上手に冬を越すことができれば、翌年も元気な葉っぱを茂らせてくれます。
しかし、レモングラスは耐寒性が非常に低く、日本の冬は屋外では越せません。
気温が5度を下回ると枯れてしまうので、5度を下回る前に早めに室内やあったかい場所に移動してください。

レモングラスを育てるときのポイント

選び方

レモングラスの苗を選ぶ時は、葉の色と根の強さを見ます。
葉色がきれいで根がぐらついていないものを選ぶと良いでしょう。

種まき

レモングラスの種まきは4月から6月までが適しています。
種まきの仕方は、種まき用の土を育苗ポットに入れ種をまきます。
この時1cmほどの穴をあけると入れやすいです。
発芽し草が5〜6cmほどになったら間引いてください。
さらに大きくなったら鉢や庭へと植え替えましょう。

植え付け

苗から育てる場合は水はけのよい土に苗を植え付けます。
鉢植えも庭植えも生育期間中である4月から9月の間に植え付けることをおすすめします。
植え付けた後は、水切れに注意してしっかりと管理するようにしてください。

植え替え

鉢植えの場合は、根が鉢いっぱいになったら植え替えのタイミングです。
植え替えはダメージが大きいので、必ず生育期間中の4月から9月の間に行うようにしましょう。
庭植えの場合は植え替えは基本的に必要ありません。
冬越しをさせる場合は鉢に移してあげましょう。

ふやし方

レモングラスは株分けで増やすことができます。
株分けも植え替え同様、生育期間中にすることをおすすめします。
5月から9月ごろに、元気な株を2〜3株に分けて植え付けます。
根付くまでは水切れに注意して管理をしましょう。

収穫

レモングラスの収穫は、春から冬までに行います。
外側の葉っぱから順に、株元からバッサリと収穫していってください。

気を付けるべき病気・害虫

レモングラスは、病害虫に強い植物ですので特に心配することはありません。
しかし、多湿の状況が続くと、根腐れを起こす可能性があるので、通気性と水やりには注意してください。

殺虫剤・殺菌剤

特にありません。