室内花の女王「セントポーリア」初心者でも育てられる小さな愛らしい花

アフリカの山岳地帯に自生するセントポーリアですが、観葉植物としては比較的に室内で育てることが好ましいでしょう。

そのことから、花言葉で「深窓の美女」と言われる箱入り娘のようなセントポーリアです。

24種が自生しいますが、現在では品種改良も進み、1万5000種とかなりの数が存在し、多くのアマチュアの愛好家に親しまれています。

セントポーリアの基本情報

学名Saintpaulia
英名African violet
その他別名アフリカスミレ
科名イワタバコ科
属名セントポーリア属
原産地タンザニア北部からケニア南部の山岳地帯

セントポーリアの特徴

花はタンポポのように放射線状に生長するロゼット型と葉茎や花茎を伸ばして地面を這うように伸びるトレイル型の二つがあります。

どちらも長く伸びた花茎の先に花を付け、開花期間は9月から6月ですが、環境がよいと1年を通して花を付けているのです。

また属名でもあるセントポーリアの名前はドイツ人の発見者の名前が由来しており、ドイツでは品種改良が盛んに行われています。

セントポーリアの種類

現在さまざまな品種がうまれていることから、愛好家達には人気の花です。

今回はセントポーリアの代表的な品種を紹介します。

セントポーリア・イオナンタ

セントポーリアの代表的な品種で、一番最初に発見された原種です。

花色は紫でタンポポのように咲く、「ロゼット型」をしています。

現在はこの原種を元に様々に品種改良が行われました。

セントポーリア・コンフューサ

セントポーリアの2つ目の代表的な原種です。

この品種とイオナンタを元に現在の品種が多く生まれたのです。

セントポーリア・オプティマラ

セントポーリアの中では、強く品種改良されたもので、花付きもよく花が落ちないように1年中付いています。

また比較的丈夫なので、初心者の方には一番おすすめの品種です。

セントポーリアの栽培・育て方

セントポーリアは耐寒性、耐暑性が弱いことから温度管理に注意が必要です。

人間が快適だと感じる環境をつくることがポイントで、セントポーリアにとってもよい栽培環境となります。

特に夏場と冬場の管理は気をつけて土の表面や葉や花を見てあげるとよいです。

セントポーリアの育て方情報

分類・形態多年草/山野草/草花
草丈・樹高3〜20㎝
開花の時期通年(環境がよければ)
花色紫、白、ピンク、青
耐寒性弱い
耐暑性弱い
特性・用途耐寒性、耐暑性がないため室内で育てる
栽培難易度普通

栽培スケジュール

植え付け3月〜6月、9月〜10月
植え替え3月〜6月、9月〜10月
肥料9月〜5月
開花通年

栽培に必要な準備・環境

日当たり・置き場所

山岳地帯に生息していることから、寒さや直射日光に強いと勘違いされやすいですが、直射日光に当てることは必要なくレースカーテンで光を遮って、暖かい明るい室内で育てるとよいです。

明るい場所を確保できなく暗い場所でしたら、蛍光灯をセントポーリアから20㎝ほど離した場所に設置して育てられます。

寒さや暑さにも弱い植物なので冬は10℃を下回らない環境にしつつ、夏は南・西日をには避けて温度を過度にしないことがよいでしょう。

水やり

季節によって与え方が変わり、春と秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

夏は高温の状態が続くと生育が滞るので水を必要としなくなるのです。

その場合は乾燥気味にしてあげて水を与えるのでしょう。

冬もまた温度が低くなりすぎると、生育が止まり水を必要としなくなるので水やりを調節します。

しかし、暖かい場所で育てているのであれば、春秋同様に水を与えるとよいです。

水を与える際は、病気の原因を引き起こしやすいので葉に掛けずに、土に直接与えます。

用土

ピートモス、バーミキュライト、パーライトをそれぞれ同量の割合で混ぜ、ケイ酸塩白土や貝殻土などを少量を加えるとよいです。

セントポーリアは水はけ、水持ちのよい土を好むので、そのように作ってあげると根腐れも起きずに済みます。

セントポーリアを育てるときのポイント

植え付け・植え替え

植え付け、植え替えは3月〜6月と9月〜10月が適期とされています。

植え替えに関しは、毎年行うとことがよく、毎年古い土を落として新しいものに変えてあげることで生育もよくなるのです。

また植え替える際は根の状態をよく見てあげて、根腐れてしていないかチェックしましょう。

根が弱っている箇所や腐りかけているものは、切り取ってあげて仕立て直すと影響なく生長します。

剪定・切り戻し・収穫

ある程度育てていくと、葉茎のしたの部分が高く伸び、腰高の株になります。

その場合は上部と下部を切り離してあげて、それぞれ育成を試みると育ちます。

ふやし方

葉挿しや挿し芽でふやせます。

腰高になった株を上下で切り離して、挿し芽をすると育つのです。

また元気の良さそうな葉を切り取り、用土で解説した水はけのよい土に葉を1/3ほど埋めて少し傾けると葉挿しができます。

適期はそれぞれ3月〜5月と8月〜9月です。

気を付けるべき病気・害虫

病気

灰色かび病:落ちた花びらをそののまま放置してしてしまうと発生しやすい。灰色の斑点が葉や花にでき、そこから、腐敗と侵食がおきる。

害虫

アブラムシ:風通しが悪い環境下や肥料の与え過ぎによって発生しやすいです。

ホコリダニ:高温乾燥の状態が続いていると発生しやすく、新芽も萎えてしまい生長が止まってしまう。

殺虫剤・殺菌剤

殺虫剤、農薬を1500倍に薄めたものを霧吹き。

コバエ用などの殺虫スプレーでもよい