オーガスタ(ストレリチア)の育て方とおすすめの飾り方

オーガスタは、南アフリカやマダガスカルが原産の観葉植物です。
原産地で自生しているオーガスタは大きく伸びて扇型に広がり、その高さは何と10m、ビルの3階までにもなります。

日本で鉢植えで出回っているものは、小さいものだと30cmくらい、大きくても180cm位です。
エキゾチックな雰囲気のオーガスタはインテリアアイテムとしてお部屋に飾ると、迫力と存在感があります。

オーガスタの基本情報

学名Strelitzia nicolai
英名giant white bird of paradise
その他別名ルリゴクラクチョウカ・ストレリチア・ニコライ
科名バショウ科
属名ストレチア属
原産地マダガスカル・南アフリカ・パプアニューギニア

オーガスタの特徴

オーガスタは別名、瑠璃極楽鳥花(ルリゴクラクチョウカ)とも呼ばれます。
生長すると紫色の尖った形の苞(ほう)に包まれた白い花を咲かせます。

この花がまるで白い鳥のように見えることから、英語では「天国の白い鳥」とも呼ばれています。

また、オーガスタは風水のアイテムとしても人気があります。
西の方位に置くと「子供運上昇」、北西の方位に置くと「後援運上昇」に向いています。

オーガスタのおすすめの飾り方

  • 人があつまるリビングやオフィスにもぴったりです。
  • お出迎えのシンボルとしてエントランスに置くのも素敵です。
  • ソファやテレビの横、お部屋の角に置くと南国の雰囲気が漂います。
  • お店やレストランの中心に置くと大きいのでちょっとした目隠しやパーテンション代わりにもなります。

オーガスタの種類

オーガスタは、大きく分けて2種類あります。

オーガスタ(ストレチア・ニコライ)

原産地では10mにもなる大型の観葉植物です。
瑠璃極楽鳥花とも呼ばれ、紫色の苞を持った白い花を咲かせます。

ストレチア・レギネ

オーガスタ(ストレチア・ニコライ)と非常に似ていますがオーガスタに比べて葉が細長いのが特徴です。
オレンジ色の花を咲かせます。
花だけでも切り花としても人気があります。

ストレチア・ノンリーフ

ストレチア・レギネよりも小さな葉を茎の先に付けます。
貴重価値の高い品種です。

オーガスタの栽培・育て方

野生のオーガスタはお日様がたっぷりあたる所と雨で育っているため、太陽が大好きで乾燥にも強い植物です。
比較的丈夫ですが、日当たりと水やりには注意をしてください。

新芽はピンと尖ったものが出てきますが、新芽が開かないということもよくあります。
無理に手で開こうとすると切れてしまいます。

湿ったタオルで包み、湿度を与えお日様にもあててあげましょう。
そうする事で開きやすくなります。

また、オーガスタは風が吹いた時に自分の葉を切る事によって風を通して倒れないようにするために、葉が切れやすい性質があります。
少しぶつかっただけでも切れてしまう事があるので、人が頻繁に通るような場所に置くことは避けた方が良いでしょう。

オーガスタの育て方情報

分類・形態多年草・観葉植物
草丈・樹高観葉植物60cm~180cm・原産地自生種5m~10m
開花の時期5月~10月
花色
耐寒性普通
耐暑性強い
特性・用途常緑性・観葉植物
栽培難易度やさしい

栽培スケジュール

植え付け5月~7月
植え替え4月~10月
剪定5月~7月
肥料4月~10月
開花4月~10月

栽培に必要な準備・環境

それでは、オーガスタを育てるのに最適な環境について説明します。

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所で育ててください。
お店から買ってきたばっかりのオーガスタは、少しずつ日当たりの良いところから直射日光にあたるところへ移動するようにしましょう。

また、冬に室内で育てる場合、真冬の窓際からは離しておいてください。

水やり

土の表面が乾燥してから、鉢底から流れでてくるまでたっぷりを水やりをしてください。
乾燥しすぎると、葉の先が茶色く変色してきますが、水のやりすぎは根腐れの原因になります。

特にオーガスタの根は太く、根腐れをしてしまうと回復も難しくなります。

肥料

置き肥として緩効性の肥料をあたえて下さい。
有機肥料を使うと、虫が発生しやすくなります。

化成肥料をつかう事をおすすめします。

用土

市販の観葉植物用の培養土をつかいましょう。
乾燥に強いので、水はけのよい土を好みます。
自分で配合する場合は、赤玉土(小粒)、パーライト、腐葉土を5:3:2の割合で混ぜてください。

温度

暑さには強いですが、寒さにはあまり強くありません。
冬場や気温が10度以下になるような時は屋内で育てましょう。
また、冬場の窓際は室内でも寒い場所ですので、窓から離して置いてください。

オーガスタを育てるときのポイント

次にオーガスタを育てるときのポイントについてお話しします。

選び方

葉に傷がないもの、葉先があまり茶色くない綺麗なものを選びましょう。
葉が切れやすく、特に大型のものになると、輸送中や軽くぶつかっただけでも葉が切れてしまう事があります。

ある程度は仕方のない事と理解しましょう。

植え替え

大型のものは、3年~5年に1回は植え替えをしましょう。
但し、これ以上大きくしたくないという時は根や枝を整理し、同じサイズの鉢に植え替えをしてください。

剪定・切り戻し

剪定に適した時期は、5月~7月です。
室内で育てているオーガスタでも生育環境がよければぐんぐんと大きくなり天井についてしまう事もあります。

そんな時は、剪定をしてバランスと高さを整えましょう。
外側の茶色くなった古い葉は、清潔なハサミやナイフで、茎の根本から切ってください。

中心に生えている新しい葉を残すことで、また新しい葉が出てきます。

ふやし方(株分け)

株分けで増やすことができます。
鉢からオーガスタを取り出し、根を付けたまま株を二つに分けて植え替えます。

種から増やす方法もありますが、難しいため株分けで増やした方がよいでしょう。

気を付けるべき病気・害虫

カイガラムシがつきやすいため、予防として週に1回湿らせたタオルで葉っぱの両面を拭きましょう。
また、葉の両面に葉水も忘れずにしてください。

殺虫剤・殺菌剤

カイガラムシがついたら、白い綿のようなものがつきます。
早期発見ができれば、手がティッシュで取り除くことができます。

成虫になってしまったら、カイガラムシ用のスプレーで駆除しましょう。