ペペロミアの育て方とコツ。風水やインテリアにもおススメ!

ペペロミアはコショウ科、サダソウ属の植物です。
世界中の熱帯地域や温帯地域が原産で、種類が豊富なためお部屋での観葉植物としても人気があります。

ペペロミアを知っていくと、その可愛さに色々な種類を集めたくなってしまいます。

今回は、インテリアにもぴったりなペペロミアの育て方とコツをご紹介します。

風水のアイテムにもぴったりですので、是非参考にしてください!

ペペロミアの基本情報

学名Peperomia
英名Peperomia
その他別名佐田草(サダソウ)・島胡椒(シマゴショウ)
科名コショウ科
属名サダソウ属(ペペロミア属)
原産地熱帯から温帯地域

ペペロミアの特徴

ペペロミアの名前は、ギリシャ語の「コショウに似た」という意味からつけられました。

観葉植物が何で胡椒?!と思いますよね。
でも、比べてみると確かに胡椒の葉とペペロミアの葉は姿が似ているところがあります。

部屋に飾るとお洒落なだけでなく、「陰」の効果がある風水のアイテムとしても人気があります。
風水では「陰」のアイテムは、気を静めたり調和すると考えられています。

ペペロミアはこの「陰」の性質から、人がたくさん集まるリビングルームやトイレなどに置くとよいでしょう。
あまり日が当たらない場合、たまには外の明るい日陰に出してあげてくださいね。

ペペロミアの種類

ペペロミアは茎がまっすぐと育つもの、葉が垂れ下がるもの、多肉植物のようなものまであり、世界で1,400以上の種類があると言われています。

下記にいくつかの種類をご紹介します。

ペペロミア・セルペンス(Peperomia Serpens)

葉は薄い緑に班が入っています。茎が上に伸びた後、垂れ下がるようになります。
ハンギングにしても素敵です。

ペペロミア・アルギレイア(Peperomia argyreia)

丸い葉に縦に筋が入ったような模様がはいります。
その見た目がスイカに似ている事から、「スイカペペ」という愛称でも呼ばれています。

ペペロミア・ジェイド(Peperomia polybotrya)

丸く美しい光沢のある葉に、茎の跡の点がポツっと見えるのが特徴です。
翡翠(ひすい)という意味を持ち風水アイテムとしてもぴったりです。

ペペロミア・オブツシフォリア(Peperomia obtusifolia)

まっすぐ上に伸びるタイプの品種です。
濃い緑の葉のものと、班入りのものがあります。

ペペロミア・カペラータ(チヂミバペペロミア) (Peperomia caperata)

シワのある葉は縮れたように見える事から、チヂミバペペロミアとも呼ばれています。
葉がぎゅっと群がるように生えます。

緑以外にも紫がかった緑のものや、シルバーがかったもの、緑からピンクがかったものなどもあります。

ペペロミア・ホープ(Peperomia rotundifolia)

コインのような丸く肉厚の葉が特徴の品種です。
ペペロミアの中でも多肉っぽい品種で可愛らしく人気があります。

ペペロミアの栽培・育て方

ペペロミアは全体的にお手入れが簡単です。

水やり、日当たり、冬のお手入れに注意すれば室内でも元気に育ってくれます。
土が常に湿っているような加湿状態が苦手ですので、水やりには注意しましょう。

また、簡単に増やすこともできるので、是非挑戦してみてください。

ペペロミアの育て方情報

分類・形態観葉植物・多年草
草丈・樹高5cm~30cm
開花の時期春から夏
花色白・黄緑
耐寒性普通
耐暑性弱い
特性・用途常緑性・初心者でも育てやすい・観賞用
栽培難易度普通

栽培スケジュール

植え付け5月~8月
植え替え5月~8月
剪定5月~8月
肥料4月中旬~10月
開花4月~9月

栽培に必要な準備・環境

では、ペペロミアのお世話に必要な環境を見てみましょう。

日当たり・置き場所

ペペロミアは日当たりが好きですが、直射日光はあまり好みません。

明るい日陰や、室内の窓際に置いてあげましょう。
但し屋外で育てる場合は、気温が15度くらいになったら室内に入れてあげてください。

室内からカーテン越しに日光があたるようにしますが、冬場の廊下や夜間に寒くなる場合は窓からは遠ざけて寒さから守ってあげましょう。

水やり

ペペロミアの葉は肉厚なものも多く、多肉植物のように葉に水分を貯めておくことができます。
よって毎日水やりをする必要はありません。根腐れをさけるためにも、土が乾いてから水を上げるようにしましょう。

土の中が乾いているか分からない場合、鉢を持ってみて軽ければあげてください。

まだ重い場合は1日、2日待ってからでも大丈夫です。
特に冬場は水やりを控え、乾かし気味に育てます。

その分スプレーで葉水をして水分をコントロールするとよいでしょう。

肥料

4月中旬から10月の生育期には、緩効性肥料を2か月に1回ほど与えましょう。

液肥を使う場合は、2週間に1回程度です。
冬場は生育がゆっくりになるため、肥料は与えないようにしてください。

用土

ペペロミアは水はけのよい用土を好むため、市販の観葉植物用の培養土を使うとよいでしょう。
自分で配合する場合は、小粒の赤玉土、腐葉土、小粒の軽石を6:4:4の割合で混ぜても使えます。

温度

20度~30度がペペロミアの生育に適した温度です。
秋から冬場は室内で育てましょう。

ペペロミアを育てるときのポイント

次に、ペペロミアを育てる時のポイントをご紹介します。

選び方

茎がしっかりと太いもの、葉にツヤとハリがあるものを選びましょう。

また、葉がたくさん群がるようについていると尚よいでしょう。
葉の裏に害虫がついていないか虫食いされていないかも見てください。

植え替え

ペペロミアは2年に1度植え替えを行います。

植え替えをせずに放置していると鉢が根でパンパンになり養分を吸えなくなり、生育ができなくなってしまいます。
植え替えは5月~8月に行ってください。

但し、真夏の暑い日の植え替えはペペロミアにとってもストレスになります。
夕方などの涼しい時に行いましょう。

植え替えの手順は以下です。

  1. 古い鉢の周りを手で揉んで、ペペロミアを出す。
  2. 根の周りを優しくもんで古い土を落とす。
  3. 新しい鉢に、底石をひく。
  4. 用土を鉢の1/3程度入れて、ペペロミアを中心に置く。
  5. 周りに用土を入れて、割りばしなどで周りの用土をザクザクと刺して根に土を入れ込む。
  6. 鉢の底から流れ出るまで水やりをしたら、日陰に置く。

剪定・切り戻し

ペペロミアは、種類によっては葉がワサワサと生えてきます。
そうなった場合は、通気性をよくする為にも剪定をしましょう。

混みあっている部分を切ると、新しい芽が出てきます。
また、茎が伸びすぎた場合は下10cm位を残して切り戻してあげましょう。

ふやし方(株分け・挿し木・葉挿し等)

ペペロミアは挿し木や、株分け、葉挿しで増やすことができます。
剪定などで切った枝や茎を使います。

挿し木

茎が伸びるタイプは挿し木にむいています。
5cm位の茎を切りとり、下の方の葉をとります。

清潔な用土やバーミキュライトに割りばしで穴をあけて挿します。

葉挿し

葉挿しで増やす場合は、葉の葉柄(ようへい)を残した葉をバーミキュライトに挿します。
傷んでしまった葉を半分に切って、切り口を挿しておくと新しい芽が出てくる葉挿しの方法もあります。

株分け

株分けをする場合は、植え替えの時に大きくなった株を2つか3つに分けて増やします。

気を付けるべき病気・害虫

ハダニとカイガラムシがつく事があります。

屋内の通気性の悪いところで育てている場合、日頃から葉水をする、温かい日は空気の入れ替えも兼ねて窓をあけてあげると害虫予防になります。

殺虫剤・殺菌剤

ハダニやカイガラムシがついてしまった場合は、牛乳スプレーをすると害虫が窒息して駆除できます。
カイガラムシは成虫になると殻で覆われてスプレーが効かなくなるので、手で取り除く必要があります。